REVIEW

ブラック・ウィドウ【レビュー】

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『ブラック・ウィドウ』スカーレット・ヨハンソン

物語は1985年、ナターシャの子ども時代から始まります。一見普通の家族に見えた4人の真相の1つがまず冒頭で明かされ、その21年後(2016年)、大人になったナターシャはアベンジャーズのメンバーとなっていますが、ソコヴィア協定を破り、追われる身となっているところから物語が展開していきます。マーベル・システマティック・ユニバース(MCU)の時代背景としては、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』でアベンジャーズが分裂していた時期です。ナターシャにとってアベンジャーズは“家族”ですが、その家族が分断されていた時期を舞台に、今作ではもう1つのナターシャの家族について描かれていて、彼女がなぜ暗殺者になり、そしてヒーローになったのかが明かされていきます。でも、その内容は皆さん楽しみにされていると思うので一切ここでは具体的に書かないでおきますね。
見どころとしては、主人公ブラック・ウィドウことナターシャ・ロマノフスカーレット・ヨハンソン)はもちろん、今作で登場するキャラクター、エレーナ(フローレンス・ピュー)、メリーナ(レイチェル・ワイズ)、レッド・ガーディアンことアレクセイ(デヴィッド・ハーバー)が皆魅力的なこと。ナターシャとメリーナはクール担当、エレーナとアレクセイはコメディ担当という感じで、メリハリが利いています。スピード感のあるアクション、ブラック・ウィドウが得意とする接近戦がふんだんにあるのはもちろん、「そこをいじるか(笑)!」というユーモアもあり、劇場で観ると皆で同じところで笑ったり息を呑んだり一体感も味わえます。私は公開初日に劇場で観ましたが、実際に他の方も同じところで笑っていてとても楽しかったです。また、皆集中して観ているのが伝わってきて、マーベルファン、アベンジャーズファンの熱も改めて感じました。スケールはもちろん映画ファンが同じ場所で好きな作品を観るのが映画鑑賞の醍醐味だなと実感できて、「やっぱり映画は映画館で観なきゃ!」と思わせてくれる作品です。コロナ禍ではありますが時期と状況を観てぜひ劇場でも観て欲しいと思います。そして、マーベル・システマティック・ユニバースの次のストーリーに続くお約束の重要なシーンがエンディングの最後についているので、最後まで席を立たないように。本編の前には、マーベル・システマティック・ユニバースの今後のラインナップが一挙に流れるので、劇場で観る方はぜひ予告編の時間から着席することもオススメしておきます。ディズニープラスを観られる方は、『ファルコン&ウィンター・ソルジャー シーズン1』に今後のストーリーに繋がりそうな人物が出ているので、観ておくと良いですよ。マーベル・システマティック・ユニバースは、ドラマもいろいろ展開していて、映画もいろいろと控えていると思うと、何だか嬉しいですね。まだまだ応援していきましょう!

デート向き映画判定
映画『ブラック・ウィドウ』スカーレット・ヨハンソン/フローレンス・ピュー

ロマンチックなムードになるようなストーリーではありませんが、逆に気まずいことは一切なく、老若男女楽しめるエンタテインメント超大作なので、映画デートで観るのもオススメです。マーベル・システマティック・ユニバースを網羅しているほうが楽しめるとは思いますが、本作を観てから他作品を辿るという方法もあるので、2人で一緒に予習、復習をするのも良いでしょう。2人とも気に入れば、他の作品を一緒に観るという機会も増えるので、デートの回数も増やせますね(笑)。

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『ブラック・ウィドウ』スカーレット・ヨハンソン/フローレンス・ピュー/レイチェル・ワイズ

笑いあり、スピード感たっぷりな迫力のアクションありで、飽きることなく最後まで観られます。133分と尺が長めですが、あっという間に感じるでしょう。アクションは見た目に痛々しいシーンはあまりないので、キッズでも観やすいと思います。また、ブラック・ウィドウことナターシャは普通の人間でここまで強いので、親近感を持って観られるでしょう。この世界観が気に入ったら、ぜひマーベル・システマティック・ユニバースの他の作品も観てみてください。

映画『ブラック・ウィドウ』スカーレット・ヨハンソン

『ブラック・ウィドウ』
2021年7月8日より全国公開/7月9日よりディズニープラスプレミアアクセス公開
ウォルト・ディズニー・ジャパン
公式サイト

©Marvel Studios 2021

TEXT by Myson

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『ぼくらの居場所』リアム・ディアス/エッセンス・フォックス/アンナ・クレア・ベイテル ぼくらの居場所【レビュー】

カナダのトロント東部に位置するスカボローを舞台に、さまざまな背景を抱えた3組の親子の姿を…

映画『ボンヘッファー ヒトラーを暗殺しようとした牧師』ヨナス・ダスラー ボンヘッファー ヒトラーを暗殺しようとした牧師【レビュー】

第二次世界大戦下のドイツに実在した牧師、ディートリヒ・ボンヘッファーは、ナチスに支配された教会やユダヤ人達を救おうと奮闘…

映画『ボクたちはみんな大人になれなかった』SUMIRE 佐藤菫【ギャラリー/出演作一覧】

1995年7月4日生まれ。東京都出身。

映画『プレデター:バッドランド』エル・ファニング プレデター:バッドランド【レビュー】

おもしろい!いろいろユニーク!“プレデター”シリーズは…

映画『モンテ・クリスト伯』ピエール・ニネ モンテ・クリスト伯【レビュー】

アレクサンドル・デュマ・ペールの傑作小説「巌窟王」を映画化した本作は…

映画『秒速5センチメートル』松村北斗 映画レビュー&ドラマレビュー総合アクセスランキング【2025年10月】

映画レビュー&ドラマレビュー【2025年10月】のアクセスランキングを発表!

映画『旅と日々』シム · ウンギョン/堤真一 旅と日々【レビュー】

つげ義春の「海辺の叙景」「ほんやら洞のべんさん」を原作に、『ケイコ 目を澄ませて』『夜明けのすべて』などを手がけた三宅唱監督が映画化…

映画『風のマジム』肥後克広 肥後克広【ギャラリー/出演作一覧】

1963年3月15日生まれ。沖縄県出身。

【20周年記念ボイスシネマ声優口演ライブ2025】羽佐間道夫、山寺宏一ほか 人気声優達が真剣勝負!会場が終始笑いに包まれた【20周年記念ボイスシネマ声優口演ライブ2025】本番リポート

発起人である羽佐間道夫のもと、山寺宏一、林原めぐみほか錚々たる人気声優達がズラリと顔を揃えたライブは今年で20周年を迎えました…

映画『あの時、愛を伝えられなかった僕の、3つの“もしも”の世界。』ホン・サビン/シン・ジュヒョブ あの時、愛を伝えられなかった僕の、3つの“もしも”の世界。【レビュー】

物語の始まりは、1995年の韓国、テグ。学校でいじめられていたドンジュン…

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画学ゼミ2025年11月募集用 AI時代における人間らしさの探求【映画学ゼミ第2回】参加者募集!

ネット化が進み、AIが普及しつつある現代社会で、人間らしさを実感できる映画鑑賞と人間にまつわる神秘を一緒に探求しませんか?

映画『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』ウェス・アンダーソン監督 映画好きが選んだウェス・アンダーソン監督人気作品ランキング

今回は、ウェス・アンダーソン監督作品を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。人気作品が多くあるなか、上位にランクインしたのは?

映画『宝島』部活:座談会/大友啓史監督 この映画で問いかけたい「宝」とは…大友啓史監督と語ろう『宝島』部活リポート後編

前回に引き続き今回は映画『宝島』の部活リポートをお届けします。後編では、事前に正式部員の方々にお答えいただいたアンケート結果について議論しました。今回も熱いトークが繰り広げられています!

学び・メンタルヘルス

  1. 映画学ゼミ2025年11月募集用
  2. 映画『おーい、応為』長澤まさみ
  3. AXA生命保険お金のセミナー20251106ver3

REVIEW

  1. 映画『ぼくらの居場所』リアム・ディアス/エッセンス・フォックス/アンナ・クレア・ベイテル
  2. 映画『ボンヘッファー ヒトラーを暗殺しようとした牧師』ヨナス・ダスラー
  3. 映画『プレデター:バッドランド』エル・ファニング
  4. 映画『モンテ・クリスト伯』ピエール・ニネ
  5. 映画『秒速5センチメートル』松村北斗

PRESENT

  1. 映画『TOKYOタクシー』オリジナルパラパラメモ
  2. トーキョー女子映画部ロゴ
    プレゼント

PAGE TOP