REVIEW

プラダを着た悪魔2【レビュー】

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『プラダを着た悪魔2』メリル・ストリープ/アン・ハサウェイ

REVIEW

当部の特集等でも何度も取り上げ、その人気ぶりを実感してきた『プラダを着た悪魔』の続編が20年ぶりに作られるなんて夢のようです。さらに先日は、アンディ役のアン・ハサウェイと、ミランダ役のメリル・ストリープが揃って来日し、本作を待ち望む気持ちがさらに膨らんだ方もいらっしゃるでしょう。

本作を観てまず驚くのは、20年間、アンディとして、ミランダとして、エミリーとして、ナイジェルとして生き続けてきたんじゃないかと思うほど、全員キャラクターそのものである点です。年齢を重ねた上で、キャラクターの内面をこれほど見事に再現するとは、さすがです。

個々のキャラクターの再現性の高さはもちろんのこと、20年間で起きたであろう変化まで内包し、絶妙に匂わせる表現は、俳優の演技、監督の演出、脚本、どの観点からいっても秀逸です。4人があれからどうしていたのか、そして、なぜまた一緒に仕事をすることになるのかが、本作の前半の見どころといえるでしょう。

映画『プラダを着た悪魔2』メリル・ストリープ

冒頭から衝撃的な展開があり、物語に一気に惹きつけられます。本作では、ファッション業界および出版業界が抱える問題が扱われています。現代は、どの業界も変革を余儀なくされているので、業界を問わず多くの方の関心を集めるでしょう。

映画業界でもまさに同じようなことが起きているし、ライターとしても、アンディが直面する数々の状況は自分を観ているような感覚になりました。こうしたパーソナルな繋がりを感じさせる要素がある作品だから、私に限らず多くの方の共感を呼ぶのだなと実感します。

さらに、1作目との対比も見どころです。最近、1作目を改めて観た時にも感じたのですが、パワハラ防止が叫ばれる現代に観ると、1作目のミランダの言動はアウトが多いんですよね(苦笑)。2作目となる本作では、きちんとその辺りも現代に合わせたストーリーとなっています。

1作目の伏線回収もあります。最後は、「ナイジェル〜(泣)!」「ミランダ〜(泣)!」「エミリー〜(泣)!」となるので、お楽しみに!華やかな世界観は健在なので、一度は絶対映画館で観て、浸ってください。

デート向き映画判定

映画『プラダを着た悪魔2』エミリー・ブラント

メインストリームではないものの、恋愛要素もストーリーを左右する重要な役割を果たします。とはいえ、ガッツリ自分達に置き替えて観て気まずくなるような展開ではないので、デートでも安心して観てください。むしろ、一緒に観て、仕事観を語るきっかけになると、お互いに恋愛と仕事の両立のために協力しあえる部分を探れるのではないでしょうか。

キッズ&ティーン向き映画判定

映画『プラダを着た悪魔2』メリル・ストリープ/スタンリー・トゥッチ

本作から観ても充分楽しめるものの、皆さんにはぜひ1作目も観て欲しいです。1作目のキャラクター達の成功体験と苦い体験を両方観て、人間関係も把握した上で2作目となる本作を観ると、厳しい業界で生き残る処世術を少し知ることができるかもしれません。合わせて、誇りを持って仕事に向き合う、それぞれのキャラクター達の姿はどれも良いお手本となるでしょう。

映画『プラダを着た悪魔2』メリル・ストリープ/アン・ハサウェイ/エミリー・ブラント/スタンリー・トゥッチ

『プラダを着た悪魔2』
2026年5月1日より全国公開
ウォルト・ディズニー・ジャパン
公式サイト

映画館での鑑賞にU-NEXTポイントが使えます!無料トライアル期間に使えるポイントも

© 2026 20th Century Studios. All Rights Reserved.

TEXT by Myson


関連作

『プラダを着た悪魔』
【恋のまち パリvsニューヨーク】特集 あの名作をリメイクするとしたら、誰をキャスティングする?『プラダを着た悪魔』 “お気に入りのファッション映画”特集2022 ファッション業界のこれまでとこれから 元気が出るガールズムービーランキング【洋画編】

本ページには一部アフィリエイト広告のリンクが含まれます。
情報は2026年4月時点のものです。最新の販売状況や配信状況は各社サイトにてご確認ください。

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『キングダム 魂の決戦』山﨑賢人 映画レビュー&ドラマレビュー総合アクセスランキング【2026年7月】

映画レビュー&ドラマレビュー【2026年7月】のアクセスランキングを発表!

【映画学ゼミ第10回】「メタ認知が働く映画鑑賞、そうでない映画鑑賞、何が違う?」参加者募集! 【映画学ゼミ第10回】「メタ認知が働く映画鑑賞、そうでない映画鑑賞、何が違う?」参加者募集!

メタ認知は、自分で自分をわかるために必要な認知機能です。今回は、映画鑑賞においてメタ認知の働きによって、鑑賞後の印象が変わるはずという仮説のもと、メタ認知が働く映画鑑賞とそうでない映画鑑賞で何が異なるのかを一緒に考えます。本ゼミでは、映画鑑賞に絡めて日常にも役立つ心理学を取り上げています。

映画『四十九-SEEK』映画祭受賞、浅野寛介、シェイン・コスギ監督 日本映画界に希望をもたらす制作の仕組みを実現!『四十九-SEEK』浅野寛介さん(主演・プロデューサー)&シェイン・コスギ監督インタビュー

CGに頼らず生身の肉体で魅せる“本物のアクション”で、世界17ヵ国42の映画祭でセレクション入り、12ヵ国で82の賞を受賞した『四十九-SEEK』は、独自の“劇場公開前リクープ(投資回収)”エコシステムで作られました。今回は、このシステムについてのお話を中心に、主演でプロデューサーを兼務した浅野寛介さんと、監督・編集と海外交渉を担当したシェイン・コスギさんにお話をお伺いしました。

映画『あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。』福原遥/細田佳央太 あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。【レビュー】

大ヒットした『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』の続きを描いた本作では、元の時代に戻った加納百合(福原遥)がどう過ごしているかを描いています…

映画『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』トム・ホランド スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ【レビュー】

トム・ホランドが主演を務める本シリーズは2017年からスタート、スパイダーマンとしての初登場は『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016年公開)なので、既に10年間続いていることになります…

映画『ブルーロック』高橋文哉/櫻井海音/高橋恭平/綱啓永/野村康太/K(&TEAM)/青木柚/西垣匠/富本惣昭/倉悠貴/東啓介/畑芽育/窪田正孝 ブルーロック【レビュー】

本作を観て、コミックの人気、アニメ版や2.5次元版の人気の高さにも納得…

海外ドラマ『ザ・ボーイズ シーズン2』ジャンカルロ・エスポジート ジャンカルロ・エスポジート【ギャラリー/出演作一覧】

1958年4月26日生まれ。デンマーク生まれ。

映画『ミニオンズ&モンスターズ』 ミニオンズ&モンスターズ【レビュー】

本作は、映画愛が詰まったストーリーとなっています。冒頭あたりから、不意に…

映画『猫たちと7000マイルの旅』ケイティ・マクヒュー 『猫たちと7000マイルの旅』一般試写会 5組10名様ご招待

映画『猫たちと7000マイルの旅』一般試写会 5組10名様ご招待

映画『白パンと独裁者』ジャスパー・ビラーベック 戦争で歪む人の心理―当事者だけが知る残酷な真実―

戦争は人を狂わせ、人生を狂わせます。人は戦争の時だけ苦しめられるわけではなく、その前も後も苦しめられます。今回は、そうした残酷な真実を描く作品をご紹介します。

【映画でSEL】にたどりつくまでの道

今のあなたに必要な非認知能力を伸ばす【映画でSEL】プログラムのご案内

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

【映画学ゼミ第10回】「メタ認知が働く映画鑑賞、そうでない映画鑑賞、何が違う?」参加者募集! 【映画学ゼミ第10回】「メタ認知が働く映画鑑賞、そうでない映画鑑賞、何が違う?」参加者募集!

メタ認知は、自分で自分をわかるために必要な認知機能です。今回は、映画鑑賞においてメタ認知の働きによって、鑑賞後の印象が変わるはずという仮説のもと、メタ認知が働く映画鑑賞とそうでない映画鑑賞で何が異なるのかを一緒に考えます。本ゼミでは、映画鑑賞に絡めて日常にも役立つ心理学を取り上げています。

映画『ボヘミアン・ラプソディ』ラミ・マレック 映画好きが選んだ実在アーティストの伝記映画ランキング

今回は実在アーティストの伝記映画について、正式部員の皆さんに投票してもらいました。さまざまな有名アーティストにまつわる作品がある中で上位にランクインしたのはどの作品でしょうか?

映画『ズートピア2』 映画好きが選んだ2025アニメ映画ベスト

今回は、2025年に劇場公開されたアニメ映画について、正式部員の皆さんによる投票結果ベスト30を発表!2025年のアニメ映画ベストに輝いたのは?

学び・メンタルヘルス

  1. 【映画学ゼミ第10回】「メタ認知が働く映画鑑賞、そうでない映画鑑賞、何が違う?」参加者募集!
  2. 映画『四月の余白』一ノ瀬ワタル/上阪隼人
  3. 【映画学ゼミ第9回】「作品との心理的距離感に影響を与え得る情動知能」参加者募集!

REVIEW

  1. 映画『キングダム 魂の決戦』山﨑賢人
  2. 映画『あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。』福原遥/細田佳央太
  3. 映画『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』トム・ホランド
  4. 映画『ブルーロック』高橋文哉/櫻井海音/高橋恭平/綱啓永/野村康太/K(&TEAM)/青木柚/西垣匠/富本惣昭/倉悠貴/東啓介/畑芽育/窪田正孝
  5. 映画『ミニオンズ&モンスターズ』

PRESENT

  1. 映画『猫たちと7000マイルの旅』ケイティ・マクヒュー
  2. 映画『左利きの少女』ニーナ・イエ/マー・シーユエン
  3. 映画『トイ・ストーリー5』Tシャツ
PAGE TOP