REVIEW

コカイン・ベア【レビュー】

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『コカイン・ベア』

タイトルからおわかりの通り、本作はコカインと熊のお話です。そして、何と本作は実話から着想を得ています。「え⁈なぜ熊がコカインと関係あるの?」と思いますよね。でも、冒頭ですぐに納得がいきます。1985年、ジョージア州上空を飛んでいた運び屋が投げ捨てた大量のコカインが行方不明になっていました。落下地点では熊がコカインを大量摂取。それを知らない人間達は次々に“コカイン・ベア”に出会い、とんでもない事態に追いやられます。
映画公式資料によると、この運び屋のモデルはアンドリュー・カーター・ソーントン2世、通称“コカイン・カウボーイ”とされる実在した人物です。彼のドキュメンタリー『コカインボーイ:マイアミの帝王』がNetflixで配信されているのでご興味がある方は合わせてご覧ください。一方、“コカイン・ベア”については、実際には発見された時点で既に死んでおり、解剖した際、胃には15kg以上のコカインでいっぱいだったそうです。それだけの量を接種した熊にも驚きですが、それだけ接種させてしまうコカインの中毒性にも驚きますね。
映画では“コカイン・ベア”は生きており、暴れまくるわけですが、このシチュエーションで何が起きるのか予想はつくものの、人間同士のしがらみが絡み、コメディ感もあるアニマル・パニック・ムービーに仕上がっているのが意外です。冒頭の演出からクスッと笑いを誘うこのテンションはエリザベス・バンクス監督らしいです。恐怖と笑いがせめぎ合う展開に最後まで目が離せません。2022年に逝去したレイ・リオッタも出演しているので、彼の悪役ぶりも目に焼き付けてください。

デート向き映画判定
映画『コカイン・ベア』ケリー・ラッセル

2人とも映画の好みが合えば、とても楽しく観られます。ただし、コメディ要素もありながら、ベースはパニックムービーでありホラーなので、苦手な方もいるでしょう。初デートや映画デートが初めての場合は相手の許容範囲を確認してから誘うことをおすすめします。

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『コカイン・ベア』ブルックリン・プリンス/クリスチャン・コンヴェリー

まさに「ある日、森の中、熊さんに出会った🎵」という内容ながら、R-15なので残念ながら15歳未満の方は観られません。対象年齢になっていても、ビジュアル的な刺激が強いので、怖い映画が苦手な方はホラーに慣れてから観たほうが、コメディシーンで笑う余裕を持って観られそうです。

映画『コカイン・ベア』ケリー・ラッセル/オシェア・ジャクソン・Jr/オールデン・エアエンライク/イザイア・ウィットロック・Jr/クリストファー・ヒヴュ/マーゴ・マーティンデイル/レイ・リオッタ

『コカイン・ベア』
2023年9月29日より全国公開
R-15+
パルコ、ユニバーサル映画
公式サイト

ムビチケ購入はこちら

©2022 UNIVERSAL STUDIOS

TEXT by Myson

本ページの情報は2023年9月時点のものです。最新の販売状況や配信状況は各社サイトにてご確認ください。

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『黒牢城』宮舘涼太 宮舘涼太【ギャラリー/出演作一覧】

1993年3月25日生まれ。東京都出身。

映画『シンシン アンド ザ マウス/SINSIN AND THE MOUSE』岸井ゆきの/ツェン・ジンホア シンシン アンド ザ マウス/SINSIN AND THE MOUSE【レビュー】

第58回谷崎潤一郎賞を受賞した吉本ばななの短編小説集「ミトンとふびん」に収められた一篇「SINSIN AND THE MOUSE」を原作とする本作は…

映画『ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?』ジェフリー・ラッシュ ジェフリー・ラッシュ【ギャラリー/出演作一覧】

1951年7月6日生まれ。オーストラリア、クイーンズランド州トゥーンバ出身。

映画『ロングウォーク』クーパー・ホフマン/デヴィッド・ジョンソン ロングウォーク【レビュー】

最後の1人になるまで休むことなく何日も歩き続けるというシンプルな設定で、背景が異なる若者達の成長と葛藤を見事に描く秀作…

映画『白パンと独裁者』ジャスパー・ビラーベック 『白パンと独裁者』一般試写会 10組20名様ご招待

映画『白パンと独裁者』一般試写会 10組20名様ご招待

映画『Michael/マイケル』ジャファー・ジャクソン ポッドキャスト【トーキョー女子映画部チャンネル】あの映画がおもしろいと思う本当の理由『億万長者の不都合な終末』『急に具合が悪くなる。』『Michael/マイケル』など5作

6月はオススメしたい作品がいっぱいです!一部、短めに取り上げながら、今回はなるべくネタバレせずにお話しています。

映画『さよなら、僕の英雄』マッツ・ミケルセン/ニコライ・リー・コス さよなら、僕の英雄【レビュー】

『さよなら、僕の英雄』というタイトルや、マッツ・ミケルセンの新鮮な風貌から、ホッコリするストーリーなのかと思いきや…

映画『テルマがゆく!93歳のやさしいリベンジ』ジューン・スキッブ ジューン・スキッブ【ギャラリー/出演作一覧】

1929年11月6日生まれ。アメリカ、イリノイ州ヴァンダリア出身。

映画『億万長者の不都合な終末』メアリー・エリザベス・ウィンステッド 億万長者の不都合な終末【レビュー】

『プラットフォーム』で階級社会を見事に描いたガルデル・ガステル=ウルティア(ガルダー・ガステル=ウルティアと書くこともある)監督の作品…

映画『マジカル・シークレット・ツアー』有村架純/黒木華/南沙良 マジカル・シークレット・ツアー【レビュー】

金の密輸をした主婦達が中部国際空港で逮捕された事件が報道された2017年、育児に追われていた天野千尋監督は、「【金塊を下着に隠して密輸した主婦5人を逮捕】という記事を目にして…

【映画でSEL】にたどりつくまでの道

今のあなたに必要な非認知能力を伸ばす【映画でSEL】プログラムのご案内

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

【映画学ゼミ第9回】「作品との心理的距離感に影響を与え得る情動知能」参加者募集! 【映画学ゼミ第9回】「作品との心理的距離感に影響を与え得る情動知能」参加者募集!

今回は、私の研究で扱っている情動知能を取り上げます。非認知能力という言葉を聞いたことがあるでしょう…

映画『ボヘミアン・ラプソディ』ラミ・マレック 映画好きが選んだ実在アーティストの伝記映画ランキング

今回は実在アーティストの伝記映画について、正式部員の皆さんに投票してもらいました。さまざまな有名アーティストにまつわる作品がある中で上位にランクインしたのはどの作品でしょうか?

映画『ズートピア2』 映画好きが選んだ2025アニメ映画ベスト

今回は、2025年に劇場公開されたアニメ映画について、正式部員の皆さんによる投票結果ベスト30を発表!2025年のアニメ映画ベストに輝いたのは?

学び・メンタルヘルス

  1. 【映画学ゼミ第9回】「作品との心理的距離感に影響を与え得る情動知能」参加者募集!
  2. 映画『炎上』森七菜/髙橋芽以
  3. 【映画学ゼミ第8回】「感情は有用か、有害か、映画の場合で考える」参加者募集!

REVIEW

  1. 映画『シンシン アンド ザ マウス/SINSIN AND THE MOUSE』岸井ゆきの/ツェン・ジンホア
  2. 映画『ロングウォーク』クーパー・ホフマン/デヴィッド・ジョンソン
  3. 映画『さよなら、僕の英雄』マッツ・ミケルセン/ニコライ・リー・コス
  4. 映画『億万長者の不都合な終末』メアリー・エリザベス・ウィンステッド
  5. 映画『マジカル・シークレット・ツアー』有村架純/黒木華/南沙良

PRESENT

  1. 映画『白パンと独裁者』ジャスパー・ビラーベック
  2. 映画『ヌーヴェルヴァーグ』ギヨーム・マルベック/ゾーイ・ドゥイッチ
  3. 映画『大統領のケーキ』バニーン・アハマド・ナーイフ
PAGE TOP