REVIEW

コンフィデンスマンJP プリンセス編

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『コンフィデンスマンJP プリンセス編』長澤まさみ/東出昌大/小日向文世

今作もどこから騙しが始まっているか見抜く楽しさがありますが、前作と比べて今作は流れが少し違っていて、粋な展開にホロッとさせられます。騙す相手が大富豪なので、建物や衣装などが華やかで、まさに“プリンセス”的な世界観も今作の魅力です。ダー子達の狙い通りにいかず、機転を利かせるところや、それぞれのキャラクターの意外な一面が出てくるところで、よりドラマチックになっていきますが、今作はお金よりももっと価値のあるものに焦点を当てている点で好感が持てます。最後の最後まで観て、「そこから繋がってたの!」となるので、一件落着しても気を抜かず観てください。今作も豪華キャストが魅力的で、ビビアン・スーを久々に観ましたが、まだまだかわいいですね。あと、ロマンス編でも今作でも、ちらっと映っているジャッキーちゃんがじわっとツボです(笑)。
そして、三浦春馬さんが演じるジェシーがとても素敵で、映画版でとても良いアクセントになっています。彼の演技、姿をもう観られないのはとても寂しく、残念でなりませんが、これまで楽しませてくださったことに感謝するとともに、ご冥福をお祈りいたします。

デート向き映画判定
映画『コンフィデンスマンJP プリンセス編』長澤まさみ/東出昌大/小日向文世

カップルで観て気まずいことはなく、観終わってから「私はあのシーンで気付いた」とか「あの人が最初から怪しかった」など、会話のネタも豊富に提供してくれる作品なので、初デートでもオススメです。テレビドラマ版や映画版の前作を観ていなくても、問題なくついてける内容なので、その点もご安心を。気に入ったら、お家デートで前作やテレビドラマ版を一緒に観るという流れもアリですよね。

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『コンフィデンスマンJP プリンセス編』長澤まさみ/竹内結子

世界中を舞台にしている点で、旅気分を味わえるとともに、今回は“プリンセス編”ということで、お姫様、令嬢に憧れる人は、その世界観に浸れます。ダー子達の変装や、脇に登場する濃いキャラクターなど、小学生が観ても楽しめる要素がふんだんにあります。家族で観ても友達同士で観ても良いですね。どこからどこまで仕掛けが張り巡らされているのか考えながら観るので、脳トレにもなりそうです。

映画『コンフィデンスマンJP プリンセス編』長澤まさみ/東出昌大/小手伸也 /小日向文世/織田梨沙/関水渚/瀧川英次/前田敦子/ビビアン・スー/白濱亜嵐/古川雄大/滝藤賢一/濱田岳/濱田マリ/デヴィ・スカルノ/石黒賢/生瀬勝久/柴田恭兵/北大路欣也/竹内結子/三浦春馬/広末涼子/江口洋介

『コンフィデンスマンJP プリンセス編』
2020年7月23日より全国公開
東宝
公式サイト

© 2020「コンフィデンスマンJP」製作委員会


コンフィデンスマンJP ロマンス編

テレビドラマは観ておらず、本作で初めてこのシリーズがどういう内容なのかを知りましたが、巧妙な頭脳戦が繰り広げられ、ユーモアもあり、キャストも豪華で、ファンが多いのも頷けます。どこから騙しが仕組まれていたのかを探る楽しみがありますが、初心者が観る場合は最初から最後までまるっと騙されるというのも気持ちが良いもの。本作でこういうパターンなのねと学んだら、次回から観るコツも少しわかって、「次は騙されないぞ」と次回作に期待が膨らみます。“ロマンス編”という副題にもヒントが隠されているところも憎いですね。ある意味観客が参加型の映画で、複数で観て、鑑賞後に語る楽しさもあります。

『コンフィデンスマンJP ロマンス編』
ブルーレイ&DVDレンタル・発売中/デジタル配信中
公式サイト

TEXT by Myson

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『消滅世界』蒔田彩珠 消滅世界【レビュー】

ジェンダー、セックスのどちらにおいてもこれまでの常識を覆す価値観が浸透した世界を描いた本作は、村田沙耶香著の同名小説を原作として…

映画『ナイトフラワー』森田望智 森田望智【ギャラリー/出演作一覧】

1996年9月13日生まれ。神奈川県出身。

映画『佐藤さんと佐藤さん』岸井ゆきの/宮沢氷魚 佐藤さんと佐藤さん【レビュー】

同じ佐藤という苗字のサチ(岸井ゆきの)とタモツ(宮沢氷魚)は、セリフにも出てくるように「結婚しても離婚しても佐藤」です…

映画『楓』福士蒼汰/福原遥 『楓』カバーアーティスト、十明による“楓”生歌唱付き&サプライズゲスト登壇!特別試写会 9組18名様プレゼント

映画『楓』カバーアーティスト、十明による“楓”生歌唱付き&サプライズゲスト登壇!特別試写会 9組18名様プレゼント

映画『兄を持ち運べるサイズに』柴咲コウ/オダギリジョー/満島ひかり/青山姫乃/味元耀大 兄を持ち運べるサイズに【レビュー】

原作は、村井理子が書いたノンフィクションエッセイ「兄の終い」…

映画『楓』旅からはじまるトラベルポーチ 『楓』旅からはじまるトラベルポーチ 3名様プレゼント

映画『楓』旅からはじまるトラベルポーチ 3名様プレゼント

映画『見はらし世代』井川遥 井川遥【ギャラリー/出演作一覧】

1976年6月29日生まれ。東京都出身。

映画『WEAPONS/ウェポンズ』 WEAPONS/ウェポンズ【レビュー】

ある町から突然17人の子どもが同時に行方不明になるところから始まる本作は、“IT/イット”“死霊館”シリーズなど、傑作ホラーを多数世に送り出してきた…

映画学ゼミ2025年12月募集用 人間特有の感情や認知の探求【映画学ゼミ第3回】参加者募集!

今回は、N「湧き起こる感情はあなたの性格とどう関連しているのか」、S「わかりやすい映画、わかりにくい映画に対する快・不快」をテーマに実施します。

映画『ナイトフラワー』北川景子/森田望智 ナイトフラワー【レビュー】

『ミッドナイトスワン』で第44回日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞した内田英治監督が、“真夜中シリーズ”と銘打つ本作は…

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画学ゼミ2025年12月募集用 人間特有の感情や認知の探求【映画学ゼミ第3回】参加者募集!

今回は、N「湧き起こる感情はあなたの性格とどう関連しているのか」、S「わかりやすい映画、わかりにくい映画に対する快・不快」をテーマに実施します。

映画『悪党に粛清を』来日舞台挨拶、マッツ・ミケルセン 映画好きが選んだマッツ・ミケルセン人気作品ランキング

“北欧の至宝”として日本でも人気を誇るマッツ・ミケルセン。今回は、マッツ・ミケルセン出演作品(ドラマを除く)を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。上位にはどんな作品がランクインしたのでしょうか?

映画『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』ウェス・アンダーソン監督 映画好きが選んだウェス・アンダーソン監督人気作品ランキング

今回は、ウェス・アンダーソン監督作品を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。人気作品が多くあるなか、上位にランクインしたのは?

学び・メンタルヘルス

  1. 映画学ゼミ2025年12月募集用
  2. 映画『エクスペリメント』エイドリアン・ブロディ
  3. 映画学ゼミ2025年11月募集用

REVIEW

  1. 映画『消滅世界』蒔田彩珠
  2. 映画『佐藤さんと佐藤さん』岸井ゆきの/宮沢氷魚
  3. 映画『兄を持ち運べるサイズに』柴咲コウ/オダギリジョー/満島ひかり/青山姫乃/味元耀大
  4. 映画『WEAPONS/ウェポンズ』
  5. 映画『ナイトフラワー』北川景子/森田望智

PRESENT

  1. 映画『楓』福士蒼汰/福原遥
  2. 映画『楓』旅からはじまるトラベルポーチ
  3. 映画『Fox Hunt フォックス・ハント』トニー・レオン
PAGE TOP