REVIEW

決算!忠臣蔵

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『決算!忠臣蔵』堤真一/岡村隆史

公式資料の言葉をそのまま借りると、本作は「大石内蔵助が実際に残した帳簿をもとに、忠臣蔵の予算を切り口としたコメディ」です。なので、何か費用がかかる事柄が出てくると、その都度しっかり金額が表示される点がまず斬新です。そして、これまで”忠臣蔵”にまつわる作品は多く作られてきましたが、討ち入りそのものをメインにしているというより、「討ち入りするの?しないの?」といった準備段階のところで何があったのかをお金目線で描いている点がおもしろいです。また関西出身の堤真一が大石内蔵助を演じ、岡村隆史ほか芸人も多数出ているので、関西のノリが強めに入っている点でもコメディ色が濃くなっています。”忠臣蔵”ファンはもちろん、もう”忠臣蔵”はお腹いっぱいと思っている人も楽しめますよ。

デート向き映画判定
映画『決算!忠臣蔵』堤真一/濱田岳

“忠臣蔵”という観点は少し横に置いておくと、ワチャワチャする男達の姿が愛しくもあり、憎らしくもあるストーリーです。なので男性は楽しめそうな気がしますが、女性がこの男達の行動、態度にどういう感想を持つかは未知数です(笑)。でも、“忠臣蔵”の裏話とはいえ、討ち入りの重いストーリーではない点で、気楽に観られるので、2人とも興味があればデートで観るのもアリでしょう。

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『決算!忠臣蔵』岡村隆史

“忠臣蔵”にまつわる作品が多数あり過ぎて、何から手をつければ良いのかわからないという人もいるかも知れませんね。そういった意味では、本作はお金の話をわかりやすく描いていて興味が湧くし、気楽に観られるのでオススメです。ただし、本作に限らずですが史実を巡る作品で注意しなければいけないのは、“実話を基にした”といっても、誰かが残した記録から推測して映像化していて、映画の中で起きていることが100%事実かどうかはわからないし、登場人物の会話も一部想像から描かれているという点です。歴史の勉強をする上で、史実を基にした映画は参考になる部分はありますが、それを取っかかりにして、改めてちゃんと歴史を勉強するとなお良いでしょう。

映画『決算!忠臣蔵』堤真一/岡村隆史/濱田岳/横山裕/妻夫木聡/石原さとみ/荒川良々/竹内結子/阿部サダヲ

『決算!忠臣蔵』
2019年11月22日より全国公開
松竹
公式サイト

©2019「決算!忠臣蔵」製作委員会

TEXT by Myson

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『ビューティフル・ジャーニー ふたりの時空旅行』コリン・ファレル/マーゴット・ロビー ビューティフル・ジャーニー ふたりの時空旅行【レビュー】

「人生をやり直せるドア」が登場する点と、コリン・ファレルとマーゴット・ロビーが向かい合うキービジュアルから、恋愛をやり直すストーリーかと思いきや…

映画『サリー』エスター・リウ 『サリー』特別試写会イベント 5組10名様ご招待

映画『サリー』特別試写会イベント 5組10名様ご招待

映画『THE END(ジ・エンド)』ティルダ・スウィントン/ジョージ・マッケイ/モーゼス・イングラム/ブロナー・ギャラガー/ティム・マッキナリー/レニー・ジェームズ/マイケル・シャノン THE END(ジ・エンド)【レビュー】

REVIEWいつも通り観賞前にほぼ何も情報を入れず、登場人物はいつの時代にどこに住んでいる…

映画『シェルビー・オークス』 シェルビー・オークス【レビュー】

かつて繁栄しながらも今は廃墟と化しているシェルビー・オークスという町で…

映画『ナイトフラワー』渋谷龍太 渋谷龍太【ギャラリー/出演作一覧】

1987年5月27日生まれ。東京都出身。

映画『悪魔祓い株式会社』マ・ドンソク/ソヒョン/イ・デヴィッド 悪魔祓い株式会社【レビュー】

本作は、『悪人伝』や“犯罪都市”シリーズ、ハリウッド映画『エターナルズ』などでお馴染みのマ・ドンソクが…

映画『ツーリストファミリー』シャシクマール/シムラン/ミドゥン・ジェイ・シャンカル/カマレーシュ・ジャガン/ヨーギ・バーブ 『ツーリストファミリー』特別試写会 10組20名様ご招待

映画『ツーリストファミリー』特別試写会 10組20名様ご招待

Netflixシリーズ『イクサガミ』岡田准一 イクサガミ【レビュー】

今村翔吾著のベストセラー「イクサガミ」シリーズを原作とする本シリーズでは、岡田准一が主演、プロデューサー、アクションプランナー、藤井道人、山口健人、山本透が監督と脚本を担当…

映画『TOKYOタクシー』蒼井優 蒼井優【ギャラリー/出演作一覧】

1985年8月17日生まれ。福岡県出身。

映画『バーフバリ エピック4K』来日舞台挨拶イベント、プラバース、ショーブ・ヤーララガッダ(プロデューサー) プラバース、ショーブ・ヤーララガッダ来日!『バーフバリ エピック4K』には追加シーンも

2025年に劇場公開10周年を迎える大ヒット作『バーフバリ 伝説誕生』と『バーフバリ2 王の凱旋』を一つの作品として再編集し、壮大な物語を4K映像で体験できる『バーフバリ エピック4K』の日本公開を目前にして、バーフバリ役のプラバースと、プロデューサーのショーブ・ヤーララガッダが来日しました。

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画学ゼミ2025年12月募集用 人間特有の感情や認知の探求【映画学ゼミ第3回】参加者募集!

今回は、N「湧き起こる感情はあなたの性格とどう関連しているのか」、S「わかりやすい映画、わかりにくい映画に対する快・不快」をテーマに実施します。

映画『悪党に粛清を』来日舞台挨拶、マッツ・ミケルセン 映画好きが選んだマッツ・ミケルセン人気作品ランキング

“北欧の至宝”として日本でも人気を誇るマッツ・ミケルセン。今回は、マッツ・ミケルセン出演作品(ドラマを除く)を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。上位にはどんな作品がランクインしたのでしょうか?

映画『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』ウェス・アンダーソン監督 映画好きが選んだウェス・アンダーソン監督人気作品ランキング

今回は、ウェス・アンダーソン監督作品を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。人気作品が多くあるなか、上位にランクインしたのは?

学び・メンタルヘルス

  1. 映画学ゼミ2025年12月募集用
  2. 映画『エクスペリメント』エイドリアン・ブロディ
  3. 映画学ゼミ2025年11月募集用

REVIEW

  1. 映画『ビューティフル・ジャーニー ふたりの時空旅行』コリン・ファレル/マーゴット・ロビー
  2. 映画『THE END(ジ・エンド)』ティルダ・スウィントン/ジョージ・マッケイ/モーゼス・イングラム/ブロナー・ギャラガー/ティム・マッキナリー/レニー・ジェームズ/マイケル・シャノン
  3. 映画『シェルビー・オークス』
  4. 映画『悪魔祓い株式会社』マ・ドンソク/ソヒョン/イ・デヴィッド
  5. Netflixシリーズ『イクサガミ』岡田准一

PRESENT

  1. 映画『サリー』エスター・リウ
  2. 映画『ツーリストファミリー』シャシクマール/シムラン/ミドゥン・ジェイ・シャンカル/カマレーシュ・ジャガン/ヨーギ・バーブ
  3. 映画『楓』旅からはじまるトラベルポーチ
PAGE TOP