REVIEW

また、あなたとブッククラブで【レビュー】

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『また、あなたとブッククラブで』ダイアン・キートン/ジェーン・フォンダ/キャンディス・バーゲン/メアリー・スティーンバージェン

いくつになっても自分の幸せのために突き進んで良いんだと背中を押してくれる1作!ダイアン・キートン、ジェーン・フォンダ、キャンディス・バーゲン、メアリー・スティーンバージェンらベテラン女優が、本作では仲良し4人組を演じており、それぞれが日常に少しずつフラストレーションを抱えながら生きている女性達を好演しています。そんな4人が“ブッククラブ(=読書会)”を定期的に開催し、美味しいものを食べたり飲んだりしながら本の話をして、さらに、お互いの近況報告をする姿は、まさに女子会のよう。そんなある日、1人のメンバーがお題本として、世界的に大ヒットした官能小説“フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ”をピックアップ。「若い子が読むものでしょ」と言いつつも、読んでいくうちにだんだんとハマっていく彼女達の様子がすごくおもしろいですし、すっかり“フィフティ・シェイズ〜”の世界観に感化された彼女達がどんな行動をとるのかにも注目です(笑)。資料によると、撮影当時の出演者の平均年齢は74歳だったそうですが、恋愛に臆病になったり、自分のやりたいことを家族に言えないなどといった悩みに直面する彼女達の姿は、年齢問わず誰でも共感できる部分があると思います。人間ドラマとしてもおもしろいですし、年を重ねた女性達のウィットに富んだ会話や行動に思わず笑ってしまう場面もたくさんあります。日常にモヤモヤしている方、何かやろうにも躊躇している方は特に必見です!

デート向き映画判定
映画『また、あなたとブッククラブで』ダイアン・キートン/アンディ・ガルシア

気まずいシーンもないので、デートで観てもOKです。4人の女性それぞれの恋愛模様が描かれていて、なかにはすごく素敵なアプローチをする男性も登場します。「こんなことされてみたい!」と思うアプローチ方法があったら、さりげなく相手に伝えるのも良いかもしれません(笑)。また、楽しい恋愛が描かれる一方で、何か理由を付けて1歩を踏み出しきれない葛藤も描かれているので、今デート相手がいないという方も1人or仲の良い友達とぜひ観て恋愛エンジンに火を付けてみてください(笑)。

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『また、あなたとブッククラブで』ダイアン・キートン/ジェーン・フォンダ

皆さんの世代からするとおじいちゃんおばあちゃん世代の方々のお話なので、ちょっとビックリするところもあるかもしれませんが、豊富な人生経験を持つ人達がどんなことに悩み、乗り越えていくのか、敢えて観てみるのもアリだと思います。誰かを好きになったことのある人なら、同じようにドキドキしながら恋愛をする彼女達の姿を観て、いくつになっても恋する気持ちは同じだということに気付くと思います。でも唯一違うのは、年を重ねている分、良くも悪くも知識や経験が豊富過ぎるという点。皆さんもこれからどんどん知識や経験が増えていきますが、それが足かせにならないよう、いつまでも純粋な気持ちを忘れないようにしてくださいね!

映画『また、あなたとブッククラブで』ダイアン・キートン/ジェーン・フォンダ/キャンディス・バーゲン/メアリー・スティーンバージェン

『また、あなたとブッククラブで』
2020年12月18日より全国順次公開
キノフィルムズ
公式サイト

© 2018 BOOKCLUB FOR CATS, LLC ALL RIGHTS RESERVED

TEXT by Shamy

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『ぼくらの居場所』リアム・ディアス/エッセンス・フォックス/アンナ・クレア・ベイテル ぼくらの居場所【レビュー】

カナダのトロント東部に位置するスカボローを舞台に、さまざまな背景を抱えた3組の親子の姿を…

映画『ボンヘッファー ヒトラーを暗殺しようとした牧師』ヨナス・ダスラー ボンヘッファー ヒトラーを暗殺しようとした牧師【レビュー】

第二次世界大戦下のドイツに実在した牧師、ディートリヒ・ボンヘッファーは、ナチスに支配された教会やユダヤ人達を救おうと奮闘…

映画『ボクたちはみんな大人になれなかった』SUMIRE 佐藤菫【ギャラリー/出演作一覧】

1995年7月4日生まれ。東京都出身。

映画『プレデター:バッドランド』エル・ファニング プレデター:バッドランド【レビュー】

おもしろい!いろいろユニーク!“プレデター”シリーズは…

映画『モンテ・クリスト伯』ピエール・ニネ モンテ・クリスト伯【レビュー】

アレクサンドル・デュマ・ペールの傑作小説「巌窟王」を映画化した本作は…

映画『秒速5センチメートル』松村北斗 映画レビュー&ドラマレビュー総合アクセスランキング【2025年10月】

映画レビュー&ドラマレビュー【2025年10月】のアクセスランキングを発表!

映画『旅と日々』シム · ウンギョン/堤真一 旅と日々【レビュー】

つげ義春の「海辺の叙景」「ほんやら洞のべんさん」を原作に、『ケイコ 目を澄ませて』『夜明けのすべて』などを手がけた三宅唱監督が映画化…

映画『風のマジム』肥後克広 肥後克広【ギャラリー/出演作一覧】

1963年3月15日生まれ。沖縄県出身。

【20周年記念ボイスシネマ声優口演ライブ2025】羽佐間道夫、山寺宏一ほか 人気声優達が真剣勝負!会場が終始笑いに包まれた【20周年記念ボイスシネマ声優口演ライブ2025】本番リポート

発起人である羽佐間道夫のもと、山寺宏一、林原めぐみほか錚々たる人気声優達がズラリと顔を揃えたライブは今年で20周年を迎えました…

映画『あの時、愛を伝えられなかった僕の、3つの“もしも”の世界。』ホン・サビン/シン・ジュヒョブ あの時、愛を伝えられなかった僕の、3つの“もしも”の世界。【レビュー】

物語の始まりは、1995年の韓国、テグ。学校でいじめられていたドンジュン…

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画学ゼミ2025年11月募集用 AI時代における人間らしさの探求【映画学ゼミ第2回】参加者募集!

ネット化が進み、AIが普及しつつある現代社会で、人間らしさを実感できる映画鑑賞と人間にまつわる神秘を一緒に探求しませんか?

映画『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』ウェス・アンダーソン監督 映画好きが選んだウェス・アンダーソン監督人気作品ランキング

今回は、ウェス・アンダーソン監督作品を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。人気作品が多くあるなか、上位にランクインしたのは?

映画『宝島』部活:座談会/大友啓史監督 この映画で問いかけたい「宝」とは…大友啓史監督と語ろう『宝島』部活リポート後編

前回に引き続き今回は映画『宝島』の部活リポートをお届けします。後編では、事前に正式部員の方々にお答えいただいたアンケート結果について議論しました。今回も熱いトークが繰り広げられています!

学び・メンタルヘルス

  1. 映画学ゼミ2025年11月募集用
  2. 映画『おーい、応為』長澤まさみ
  3. AXA生命保険お金のセミナー20251106ver3

REVIEW

  1. 映画『ぼくらの居場所』リアム・ディアス/エッセンス・フォックス/アンナ・クレア・ベイテル
  2. 映画『ボンヘッファー ヒトラーを暗殺しようとした牧師』ヨナス・ダスラー
  3. 映画『プレデター:バッドランド』エル・ファニング
  4. 映画『モンテ・クリスト伯』ピエール・ニネ
  5. 映画『秒速5センチメートル』松村北斗

PRESENT

  1. 映画『TOKYOタクシー』オリジナルパラパラメモ
  2. トーキョー女子映画部ロゴ
    プレゼント

PAGE TOP