REVIEW

ライダーズ・オブ・ジャスティス【レビュー】

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『ライダーズ・オブ・ジャスティス』マッツ・ミケルセン/ニコライ・リー・コース/ラース・ブリグマン

主人公は列車事故で妻を亡くした軍人のマーカス(マッツ・ミケルセン)で、彼は残された娘のマチルデ(アンドレア・ハイク・ガデベルグ)と2人で暮らしています。そんなある日、彼のもとへ数学者のオットーとその仲間が訪ねてきて、「事故は仕組まれたものだった」とマーカスに話します。マーカスはそれをきっかけに復讐に燃えていきます。冒頭ではマーカスが、娘と心を通わせようと不器用ながらも努力する姿が観られますが、オットー達が現れてからの変貌ぶりには驚かされます。
そんなマーカスを演じたマッツ・ミケルセンは、復讐に狂う父親役を熱演。今回は短髪に髭というルックスで臨んでおり、表情や雰囲気もとても怖く、見事にマーカス役を演じきっています。また、マッツ・ミケルセンの脇を固めるニコライ・リー・コース、ラース・ブリグマン、ニコラス・ブロらが演じる個性的なキャラクター達とのコントラストも効いていて、シリアスなシーンの中にもクスッと笑える場面があるのもポイントです。
現実的に考えると復讐は決して良いことではありませんが、映画だからこそ楽しめるのが醍醐味だと思います。復讐の鬼と化して大暴れするマッツ・ミケルセンは見応え抜群ですし、思わぬ方向へと進むストーリーにハラハラしながらご覧ください。

デート向き映画判定
映画『ライダーズ・オブ・ジャスティス』マッツ・ミケルセン/ニコライ・リー・コース/ラース・ブリグマン/ニコラス・ブロ

復讐がメインの物語なので、ムードを盛り上げる要素はありませんが、ドロドロとした展開やアクション好きのカップルであれば一緒に観ても良いと思います。父と娘という点に焦点をあててみると、不器用な父の行動が可愛く見える部分もあるので、これを機にお互いの両親の話をするのもアリです。

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『ライダーズ・オブ・ジャスティス』マッツ・ミケルセン/アンドレア・ハイク・ガデベルグ

少し残酷な描写もあるので、キッズはせめて中学生以上になってから観ることをオススメします。ティーンの場合はマーカスの娘目線で観られると思いますが、客観的に本作の娘と父のやり取りを見つめて、自分ならどうするか考えてみてください。もし親子関係がこじれてしまった時は、本作の父娘関係を思い出すと参考になる点があるかもしれません。

映画『ライダーズ・オブ・ジャスティス』マッツ・ミケルセン/ニコライ・リー・コース/ラース・ブリグマン/ニコラス・ブロ

『ライダーズ・オブ・ジャスティス』
2022年1月21日より全国公開
PG-12
クロックワークス
公式サイト

© 2020 Zentropa Entertainments3 ApS & Zentropa Sweden AB.

TEXT by Shamy

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『We Live in Time この時を生きて』フローレンス・ピュー/アンドリュー・ガーフィールド 大切な人ができれば、譲れないことも変わる!?『We Live in Time この時を生きて』【映画でSEL(社会性と情動の学習)】

今回は運命的な出会いを果たし、ぶつかり合いながらもお互いに正直に生きるカップルの物語『We Live in Time この時を生きて』を取り上げます。

映画『雪風 YUKIKAZE』竹野内豊 『雪風 YUKIKAZE』一般試写会 10組20名様ご招待

映画『雪風 YUKIKAZE』一般試写会 10組20名様ご招待

映画『IMMACULATE 聖なる胎動』シドニー・スウィーニー IMMACULATE 聖なる胎動【レビュー】

敬虔な修道女のセシリア(シドニー・スウィーニー)は、イタリアの美しい田園都市にある修道院にやってきます…

映画『ストレンジ・ダーリン』ウィラ・フィッツジェラルド ストレンジ・ダーリン【レビュー】

6章からなる本作は、ユニークな構成となっています…

映画『DROP/ドロップ』メーガン・フェイヒー/ブランドン・スクレナー ブランドン・スクレナー【ギャラリー/出演作一覧】

1990年6月26日生まれ。アメリカ出身。

映画『スーパーマン』デイビッド・コレンスウェット スーパーマン【レビュー】

ジェームズ・ガン監督らしい表現によって、全く新しい“スーパーマン”が観られます。冒頭の演出からして…

映画『親友かよ』アンソニー・ブイサレート アンソニー・ブイサレート【ギャラリー/出演作一覧】

2004年9月27日生まれ。タイ、バンコク出身。

映画『逆火』北村有起哉 逆火【レビュー】

主人公の野島浩介(北村有起哉)は、感動を呼び話題となっている自伝小説の映画化作品の助監督を務めています。野島は作品に活かすため…

映画『アマチュア』来日ジャパンプレミア:レイチェル・ブロズナハン レイチェル・ブロズナハン【ギャラリー/出演作一覧】

1990年7月12日生まれ。アメリカ生まれ。

映画『顔を捨てた男』セバスチャン・スタン 顔を捨てた男【レビュー】

社会が自分を見る目と、自分自身が自分を見る目がいかにして人の心理や生き方、ひいてはウェルビーイングに影響するのかを…

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画『スーパーマン』デイビッド・コレンスウェット 映画好きが選んだDCコミックス映画ランキング

今回は正式部員の皆さんに好きなDCコミックス映画について投票していただきました。“スーパーマン”や“バットマン”など人気シリーズが多くあるなか、上位にはどんな作品がランクインしたのでしょう?

映画『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』トム・クルーズ 映画好きが選んだトム・クルーズ人気作品ランキング

毎度さまざまな挑戦を続け、人気を博すハリウッドの大スター、トム・クルーズ。今回は、トム・クルーズ出演作品(日本劇場未公開作品を除く)を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。

映画『シークレット・アイズ』キウェテル・イジョフォー/ジュリア・ロバーツ /ニコール・キッドマン 映画好きが推すとっておきの映画を紹介【名作掘り起こし隊】Vol.5

このコーナーでは、映画業界を応援する活動として、埋もれた名作に再び光を当てるべく、正式部員の皆さんから寄せられた名作をご紹介していきます。

学び・メンタルヘルス

  1. 映画『We Live in Time この時を生きて』フローレンス・ピュー/アンドリュー・ガーフィールド
  2. 映画『君がトクベツ』畑芽育/大橋和也
  3. 映画でSEL:告知1回目

REVIEW

  1. 映画『IMMACULATE 聖なる胎動』シドニー・スウィーニー
  2. 映画『ストレンジ・ダーリン』ウィラ・フィッツジェラルド
  3. 映画『スーパーマン』デイビッド・コレンスウェット
  4. 映画『逆火』北村有起哉
  5. 映画『顔を捨てた男』セバスチャン・スタン

PRESENT

  1. 映画『雪風 YUKIKAZE』竹野内豊
  2. 特製『平成狸合戦ぽんぽこ』ふんわりキーホルダー正吉
  3. トーキョー女子映画部ロゴ
    プレゼント

PAGE TOP