REVIEW

潜水艦クルスクの生存者たち【レビュー】

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『潜水艦クルスクの生存者たち』マティアス・スーナールツ/レア・セドゥ

2000年にロシアで実際に起きた未曾有の原子力潜水艦事故を、当時の関係者の証言や緻密なリサーチのもと映画化された本作。潜水艦事故の怖さはもちろん、陸上にいる家族や政府関係者の動きも映し出されており、驚きの事実が少しずつ明かされていきます。また、主人公のミハイル(マティアス・スーナールツ)を中心とした人間ドラマからも目が離せません。海底に取り残されてしまったミハイルら乗組員が、緊迫した状況の中でもお互いを励まし合い、仲間を信じる姿はとても素敵で、応援したい気持ちでいっぱいになります。一方、陸上で彼らの帰りを待つ家族が情報を得るために奔走する姿にも胸を打たれます。
チームの偉大なリーダー、ミハイルを演じたマティアス・スーナールツは、本作では過酷な水中シーンなどにも挑戦していて、いつも以上にカッコ良く見えます。その他にもレア・セドゥやコリン・ファースが重要なキャラクターとして登場しているので、一人ひとりの動向に注目してご覧ください。
一刻を争う事態で政府の対応の遅さには憤りを感じますが、体力もメンタルもギリギリの状況下で乗組員達が仲間や家族を信じて救助を待ち続ける姿からは、深い愛も感じられます。今後同じようなことを繰り返さないためにも、まずは本作を観てこういった事件があったことを知るのも大切な第一歩だと感じます。

デート向き映画判定
映画『潜水艦クルスクの生存者たち』レア・セドゥ

緊迫したシーンが多いのでデートで観るとお互いの心の距離がグッと近づく効果がありそうです。乗組員達の身に危険が迫る場面はとても苦しい気持ちになりますが、ミハイルが妻や子どもを想う家族愛はとても素敵なので、パートナーをより大切にしたくなるのではないでしょうか。

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『潜水艦クルスクの生存者たち』マックス・フォン・シドー/コリン・ファース

事故の怖さが描かれている部分もあるので、キッズはできれば中学生くらいになってからのほうが人間ドラマにもより集中して観られると思います。ティーンの場合は人間ドラマや政府関係者の動きにも注目して観てください。また、事故後のミハイルの迅速な判断と行動は素晴らしいリーダーシップを発揮しているので、ぜひ皆さんも参考にしてください。

映画『潜水艦クルスクの生存者たち』マティアス・スーナールツ/レア・セドゥ/コリン・ファース

『潜水艦クルスクの生存者たち』
2022年4月8日より全国順次公開
キノシネマ
公式サイト

© 2018 EUROPACORP

TEXT by Shamy

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『罪人たち』マイケル・B・ジョーダン/マイルズ・ケイトン 罪人たち【レビュー】

ライアン・クーグラー監督と、マイケル・B・ジョーダンの名コンビが贈る本作は、まず設定がとても…

映画『おばあちゃんと僕の約束』プッティポン・アッサラッタナクン/ウサー・セームカム おばあちゃんと僕の約束【レビュー】

『バッド・ジーニアス危険な天才たち』など数々の話題作を放ち、タイで勢いのあるスタジオとして注目を浴びるGDHが手がけた本作は…

映画『異端者の家』ソフィー・サッチャー ソフィー・サッチャー【ギャラリー/出演作一覧】

2000年10月18日生まれ。アメリカ、シカゴ出身。

映画『リライト』池田エライザ リライト【レビュー】

法条遥による同名小説を映画化した本作は、松居大悟監督とヨーロッパ企画の代表である上田誠が初タッグを組んだ作品です。“時間もの”作品で…

映画『親友かよ』アンソニー・ブイサレートピシットポン・エークポンピシット 親友らしい態度とは?『親友かよ』【映画でSEL(社会性と情動の学習)】

今回は『親友かよ』を取り上げ、親友らしい態度とは何かを考えます。

映画『サブスタンス』マーガレット・クアリー マーガレット・クアリー【ギャラリー/出演作一覧】

1994年10月23日生まれ。アメリカ出身。

映画『フロントライン』小栗旬/松坂桃李 フロントライン【レビュー】

2020年1月20日に横浜港を出港した豪華客船ダイヤモンド・プリンセス号では、その後、香港で下船した乗客が新型コロナウイルス感染症に罹患していることがわかり…

映画『プレデター:最凶頂上決戦』 プレデター:最凶頂上決戦【レビュー】

アニメーションとはいえ、さすが“プレデター”シリーズとあって、描写が激しく…

映画『女神降臨 Before 高校デビュー編』綱啓永 綱啓永【ギャラリー/出演作一覧】

1998年12月24日生まれ。千葉県出身。

映画『ラ・コシーナ/厨房』ラウル・ブリオネス/ルーニー・マーラ ラ・コシーナ/厨房【レビュー】

イギリスの劇作家アーノルド・ウェスカーが書いた1959年初演の戯曲“調理場”を映画化した本作は…

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』トム・クルーズ 映画好きが選んだトム・クルーズ人気作品ランキング

毎度さまざまな挑戦を続け、人気を博すハリウッドの大スター、トム・クルーズ。今回は、トム・クルーズ出演作品(日本劇場未公開作品を除く)を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。

映画『プラダを着た悪魔』アン・ハサウェイ/メリル・ストリープ 元気が出るガールズムービーランキング【洋画編】

正式部員の皆さんに“元気が出るガールズムービー【洋画編】”をテーマに、好きな作品を選んでいただきました。果たしてどんな結果になったのでしょうか?

映画『キングダム 大将軍の帰還』山﨑賢人/吉沢亮/橋本環奈/清野菜名/吉川晃司/小栗旬/大沢たかお 映画好きが選んだ2024邦画ベスト

正式部員の皆さんに2024年の邦画ベストを選んでいただきました。2024年の邦画ベストはどの作品になったのでしょうか?

学び・メンタルヘルス

  1. 映画『親友かよ』アンソニー・ブイサレートピシットポン・エークポンピシット
  2. 映画『年少日記』
  3. 映画『か「」く「」し「」ご「」と「』奥平大兼/出口夏希/佐野晶哉(Aぇ! group)/菊池日菜子/早瀬憩

REVIEW

  1. 映画『罪人たち』マイケル・B・ジョーダン/マイルズ・ケイトン
  2. 映画『おばあちゃんと僕の約束』プッティポン・アッサラッタナクン/ウサー・セームカム
  3. 映画『リライト』池田エライザ
  4. 映画『フロントライン』小栗旬/松坂桃李
  5. 映画『プレデター:最凶頂上決戦』

PRESENT

  1. 映画『ババンババンバンバンパイア』吉沢亮/板垣李光人
  2. 映画『サンダーボルツ*』オリジナル ユニセックスクルーネック(M)
  3. 中国ドラマ『墨雨雲間〜美しき復讐〜』オリジナルQUOカード
PAGE TOP