REVIEW

スピーク・ノー・イーブル 異常な家族【レビュー】

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『スピーク・ノー・イーブル 異常な家族』ジェームズ・マカヴォイ/アシュリン・フランチオージ

REVIEW

日本では2024年に劇場公開された、デンマークとオランダ合作の『胸騒ぎ』はご覧になりましたか?本作はその『胸騒ぎ』の脚本に基づき、ジェイソン・ブラムが率いるブラムハウスが作った作品です。本作の公式資料によると、ブラムは「私は、誰かが何か不快なものを観たときに電話をしてきてくれることを嬉しく思っているんだ。もし、観たものがあなたの一日を台無しにした時は電話して!っというような感じ。それをきっかけに、その映画を観たんだ」と述べています。さすが、ジェイソン・ブラム、そもそものスタンスがユニークですね(笑)。そんなわけで、『胸騒ぎ』を観たブラムはビビッときて本作を製作するに至ったようです。

映画『スピーク・ノー・イーブル 異常な家族』マッケンジー・デイヴィス/アリックス・ウェスト・レフラー/ダン・ハフ

ただし、本作は『胸騒ぎ』のストーリーそのままではありません。ポイントとなる部分は踏襲しながらも、後半は展開自体が大きく異なります。だから、『胸騒ぎ』を観た方も新鮮な気持ちで観られます。

映画『スピーク・ノー・イーブル 異常な家族』アリックス・ウェスト・レフラー

思うに『胸騒ぎ』を観た時に浮かぶ、「この時、こうすれば良かったんじゃない?」という思いやツッコミが本作で実現されているようにも感じて、いわば『胸騒ぎ』のアンサームービーともいえそうです。だから、むしろ『胸騒ぎ』を観た方は本作を観たほうがスッキリする部分があるはずです。

映画『スピーク・ノー・イーブル 異常な家族』ジェームズ・マカヴォイ

そして、本作の見どころは何といってもジェームズ・マカヴォイの悪役ぶりです。今回も身体をしっかり鍛えて体格を大きくしているので、圧迫感が半端ありません。最近は迫力満点の悪役ぶりを見せてくれるマカヴォイを観ながら、ふと『ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女』のタムナスさんが恋しくなりました(笑)。

映画『スピーク・ノー・イーブル 異常な家族』ジェームズ・マカヴォイ/アシュリン・フランチオージ

とにかく、本作はブラムハウスらしい超クレイジーな内容になっていますので、きっと皆さんの期待に応えてくれるはずですよ。

デート向き映画判定

映画『スピーク・ノー・イーブル 異常な家族』マッケンジー・デイヴィス/アリックス・ウェスト・レフラー/ダン・ハフ

『胸騒ぎ』と同じく、本作に登場する夫婦のやり取りも印象的です。本作は本作で複雑な夫婦関係が描かれていて、2人の関係の行く末も気になる内容となっています。ピンチに陥った時にチームワークを発揮できるのか、それともお互いにがっかりしそうなのか、リアルに想像が膨らみそうです。そういう意味で、夫婦やカップルで観ると微妙な空気になるかもしれません(苦笑)。

キッズ&ティーン向き映画判定

映画『スピーク・ノー・イーブル 異常な家族』アリックス・ウェスト・レフラー

本作では子ども達が相当怖い思いをするものの、大活躍をする場面もあります。とはいえ、PG-12だし、内容的にかなりショッキングです。できれば、中高生くらいになってから、1人でもスリラーを観られるくらい免疫がついてからチャンレジするほうが良さそうです。

映画『スピーク・ノー・イーブル 異常な家族』ジェームズ・マカヴォイ

『スピーク・ノー・イーブル 異常な家族』
2024年12月13日より全国公開
PG-12
東宝東和
公式サイト

ムビチケ購入はこちら
映画館での鑑賞にU-NEXTポイントが使えます!無料トライアル期間に使えるポイントも

©2024 UNIVERSAL STUDIOS. All Rights Reserved.

TEXT by Myson

本ページには一部アフィリエイト広告のリンクが含まれます。
情報は2024年12月時点のものです。最新の販売状況や配信状況は各社サイトにてご確認ください。

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『ひゃくえむ。』 ひゃくえむ。【レビュー】

魚豊著の『チ。 ―地球の運動について―』がすごく好きなので、絶対に本作も…

映画『お嬢と番犬くん』櫻井海音 櫻井海音【ギャラリー/出演作一覧】

2001年4月13日生まれ。東京都出身。

映画『ボーイ・キルズ・ワールド:爆拳壊界流転掌列伝』ビル・スカルスガルド ボーイ・キルズ・ワールド:爆拳壊界流転掌列伝【レビュー】

実に楽しい!良い意味で「なんじゃこりゃ?」というハチャメチャなノリなのに…

ポッドキャスト:トーキョー女子映画部チャンネルアイキャッチ202509 ポッドキャスト【トーキョー女子映画部チャンネル】お悩み相談「どうしたらいい出会いがありますか?」他

今回は、正式部員の皆さんからいただいたお悩み相談の中から、下記のお2人のお悩みをピックアップして、マイソンなりにお答えしています。最後にチラッと映画の紹介もしています。

映画『ザ・ザ・コルダのフェニキア計画』ベニチオ・デル・トロ/ミア・スレアプレトン/マイケル・セラ ザ・ザ・コルダのフェニキア計画【レビュー】

REVIEWこれぞウェス・アンダーソン監督作という、何から何までかわいい世界観でありながら…

映画『宝島』部活:座談会/大友啓史監督 この映画で問いかけたい「宝」とは…大友啓史監督と語ろう『宝島』部活リポート後編

前回に引き続き今回は映画『宝島』の部活リポートをお届けします。後編では、事前に正式部員の方々にお答えいただいたアンケート結果について議論しました。今回も熱いトークが繰り広げられています!

映画『こんな事があった』前田旺志郎/窪塚愛流 こんな事があった【レビュー】

2021年夏の福島を舞台に、主人公の17歳の青年のほか、震災後も苦悩しながら生きる人々の姿を…

映画『パルテノペ ナポリの宝石』セレステ・ダッラ・ポルタ セレステ・ダッラ・ポルタ【ギャラリー/出演作一覧】

1997年12月24日生まれ。イタリア出身。

映画『ブロークン 復讐者の夜』ハ・ジョンウ ブロークン 復讐者の夜【レビュー】

『工作 黒金星と呼ばれた男』『アシュラ』などを手掛けたサナイピクチャーズが贈る本作は…

映画『Dear Stranger/ディア・ストレンジャー』西島秀俊/グイ・ルンメイ Dear Stranger/ディア・ストレンジャー【レビュー】

真利子哲也監督(脚本も担当)による西島秀俊主演作という情報のみで、毎度ながら前情報をほぼ入れずに観て、いろいろ良い驚きが…

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画『宝島』部活:座談会/大友啓史監督 この映画で問いかけたい「宝」とは…大友啓史監督と語ろう『宝島』部活リポート後編

前回に引き続き今回は映画『宝島』の部活リポートをお届けします。後編では、事前に正式部員の方々にお答えいただいたアンケート結果について議論しました。今回も熱いトークが繰り広げられています!

映画『宝島』部活:座談会/大友啓史監督 ファストムービー時代の真逆を行こうと覚悟を決めた!大友啓史監督と語ろう『宝島』部活リポート前編

『るろうに剣心』シリーズ、『レジェンド&バタフライ』などを手掛けた大友啓史監督が<沖縄がアメリカだった時代>を描いた映画『宝島』。今回、当部の部活史上初めて監督ご本人にご参加いただき、映画好きの皆さんと一緒に本作について語っていただきました。

映画『宝島』妻夫木聡/広瀬すず/窪田正孝 沖縄がアメリカ統治下だったことについてどう思う?『宝島』アンケート特集

【大友啓史監督 × 妻夫木聡、広瀬すず、窪田正孝、永山瑛太】のタッグにより、混沌とした時代を自由を求めて全力で駆け抜けた若者達の姿を描く『宝島』が9月19日より劇場公開されます。この度トーキョー女子映画部では、『宝島』を応援すべく、正式部員の皆さんに同作にちなんだアンケートを実施しました。

学び・メンタルヘルス

  1. 映画『ふつうの子ども』嶋田鉄太/瑠璃
  2. 映画『ネクスト・ゴール・ウィンズ』マイケル・ファスベンダー
  3. 映画『バーバラと心の巨人』マディソン・ウルフ

REVIEW

  1. 映画『ひゃくえむ。』
  2. 映画『ボーイ・キルズ・ワールド:爆拳壊界流転掌列伝』ビル・スカルスガルド
  3. 映画『ザ・ザ・コルダのフェニキア計画』ベニチオ・デル・トロ/ミア・スレアプレトン/マイケル・セラ
  4. 映画『こんな事があった』前田旺志郎/窪塚愛流
  5. 映画『ブロークン 復讐者の夜』ハ・ジョンウ

PRESENT

  1. 映画『ホーリー・カウ』クレマン・ファヴォー
  2. 映画『ぼくらの居場所』リアム・ディアス/エッセンス・フォックス/アンナ・クレア・ベイテル
  3. 映画『ミーツ・ザ・ワールド』杉咲花/南琴奈/板垣李光人
PAGE TOP