REVIEW

ステップ

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『ステップ』山田孝之/白鳥玉季

女性だと娘目線で観られるからこそ、シングルファザーの大変さが伝わってきます。母親でも子育てはすごく大変というのは当然のこととしつつ、生物学的な違いによる感覚というのも、子育ての要領に関わってくるのかなと想像すると、赤ちゃんから男性が一人で子どもを育てることの大変さは計り知れません。少し大きくなったらなったで、子どもも知恵が付くからこそ辛い思い、寂しい思いが増したり、時間の経過とともに、それぞれの年代での子育ての苦労がリアルに描かれています。同時に、母親の死をどう受けとめているか、父親の先の人生をどう考えているかなど、子どもの目線から大人の姿がどう見えているかも描かれていて、父と娘という関係だけでなく、それぞれ一人の人間としての生き方が語られている点で、作品の奥深さを感じます。また、亡き妻の両親との関係にも触れることで、結婚とはどういうものか、子どもを持つとはどういうことかを、違った角度から見せてくれます。一言で表すと、妻を亡くした夫の苦労話ということになりますが、大切な人に先立たれた人達が力を合わせながら前を向いて強い足取りで生きていく、明るく温かいお話です。老若男女に通じるストーリーだと思います。父親を演じる山田孝之も良かったし、それぞれの年代を演じる子役達の名演も見ものです。

デート向き映画判定
映画『ステップ』山田孝之

愛妻を亡くした夫のその後を描いた本作には、第二の人生をどう生きるかという場面も出てきます。「今一緒にいる相手は私がいなくなったらどうするんだろう?」と考えずにはいられませんが、愛する人の存在はぶれないので、共感しながら観られると思います。家族観を問う内容でもあるので、これから結婚しようとするカップルにもオススメですよ。

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『ステップ』山田孝之/伊藤沙莉

お父さん、お母さんがいるのは、当たり前のことではありません。いなくなることを想像すると悲しくなるし、想像したくないと思いますが、自分のことでなくても、そういう状況の友達がいたら、その友達の気持ちを少し想像するきっかけにできると思います。子ども目線でも観られる作品で、親に対する気持ちを改めて整理できる部分もあるでしょう。親子で観て、普段言えないことを話すきっかけにするのも良さそうです。

映画『ステップ』山田孝之/白鳥玉季

『ステップ』
2020年7月17日より全国公開
エイベックス・ピクチャーズ
公式サイト

© 2020映画『ステップ』製作委員会

TEXT by Myson

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『レンタル・ファミリー』ヒット祈願&記者会見:HIKARI監督、ブレンダン・フレイザー、平岳大、山本真理、ゴーマン シャノン 眞陽、柄本明 この作品は孤独、寂しさへのラブレター『レンタル・ファミリー』ブレンダン・フレイザー来日!ヒット祈願&記者会見

『37セカンズ』で世界的な注目を集めたHIKARI監督の最新作『レンタル・ファミリー』の公開を控え、主演のブレンダン・フレイザーが約2年ぶりに来日を果たしました。

映画『FRÉWAKA/フレワカ』クレア・モネリー FRÉWAKA/フレワカ【レビュー】

REVIEWタイトルになっている“フレワカ”は、「現地の言葉<fréamhacha(フレー…

映画『トゥギャザー』アリソン・ブリー/デイヴ・フランコ トゥギャザー【レビュー】

とにかく強烈な作品です(笑)。脚本も担当したマイケル・シャンクス監督は…

映画『ツーリストファミリー』シャシクマール/シムラン/ミドゥン・ジェイ・シャンカル/カマレーシュ・ジャガン/ヨーギ・バーブ ツーリストファミリー【レビュー】

スリランカでの苦しい生活から逃れるために、インドに密入国した一家が主人公の本作は、新人監督によって低予算で作られた作品でありながら…

映画『喝采』ピアース・ブロスナン ピアース・ブロスナン【ギャラリー/出演作一覧】

1953年5月16日生まれ。アイルランド、ナヴァン出身。

映画『ダウントン・アビー/グランドフィナーレ』ローラ・カーマイケル/ミシェル・ドッカリー 映画レビュー&ドラマレビュー総合アクセスランキング【2026年1月】

映画レビュー&ドラマレビュー【2026年1月】のアクセスランキングを発表!

映画『ほどなく、お別れです』浜辺美波/目黒蓮 ほどなく、お別れです【レビュー】

累計70万部を突破したベストセラー、長月天音著「ほどなく、お別れです」シリーズを原作とする本作は、浜辺美波、目黒蓮をはじめとし…

Netflix映画『ナイブズ・アウト:ウェイク・アップ・デッドマン』ダニエル・クレイグ/ジョシュ・オコナー ナイブズ・アウト:ウェイク・アップ・デッドマン【レビュー】

物語の舞台は、田舎町にある教会です。若き神父ジャド・デュプレンティシー(ジョシュ・オコナー)は、赴任したばかりのその教会で…

映画『マーズ・エクスプレス』 マーズ・エクスプレス【レビュー】

西暦2200年の火星の首都ノクティスを舞台に描かれる本作のタイトルは、「20年以上にわたり宇宙で活動をつづけている実在の火星探査機〈マーズ・エクスプレス〉の名」がつけられています…

映画『ダウントン・アビー/グランドフィナーレ』ポール・ジアマッティ ポール・ジアマッティ【ギャラリー/出演作一覧】

1967年6月6日生まれ。アメリカ出身。

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

【映画学ゼミ第5回】「登場人物にみる人間の非合理性」参加者募集! 【映画学ゼミ第5回】「登場人物にみる人間の非合理性」参加者募集!

2025年10月から始めた映画学ゼミは、皆様のおかげで第4回(全8コマ)を実施できました。本当にありがとうございます! 2026年に入り、プチリニューアルし、第5回を実施します。

映画『ウィキッド ふたりの魔女』シンシア・エリヴォ/アリアナ・グランデ トーキョー女子映画部が選ぶ 2025年ベスト10&イイ俳優MVP

2025年も毎年恒例の企画として、トーキョー女子映画部の編集部マイソンとシャミが、個人的なベスト10と、イイ俳優MVPを選んでご紹介します。

映画『チャップリン』チャーリー・チャップリン『キッド』の一場面 映画好きが選んだチャーリー・チャップリン人気作品ランキング

俳優および監督など作り手として、『キッド』『街の灯』『独裁者』『ライムライト』などの名作の数々を生み出したチャーリー・チャップリン(チャールズ・チャップリン)。今回は、チャーリー・チャップリン監督作(短編映画を除く)を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。

学び・メンタルヘルス

  1. 【映画学ゼミ第5回】「登場人物にみる人間の非合理性」参加者募集!
  2. 映画『グッドワン』リリー・コリアス
  3. 人間として生きるおもしろさを知る【映画学ゼミ第4回】参加者募集

REVIEW

  1. 映画『FRÉWAKA/フレワカ』クレア・モネリー
  2. 映画『トゥギャザー』アリソン・ブリー/デイヴ・フランコ
  3. 映画『ツーリストファミリー』シャシクマール/シムラン/ミドゥン・ジェイ・シャンカル/カマレーシュ・ジャガン/ヨーギ・バーブ
  4. 映画『ダウントン・アビー/グランドフィナーレ』ローラ・カーマイケル/ミシェル・ドッカリー
  5. 映画『ほどなく、お別れです』浜辺美波/目黒蓮

PRESENT

  1. 映画『アウトローズ』ジェラルド・バトラー
  2. 映画『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』チャージングパッド
  3. トーキョー女子映画部ロゴ
    プレゼント

PAGE TOP