REVIEW

ダウントン・アビー/新たなる時代へ【レビュー】

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『ダウントン・アビー/新たなる時代へ』ヒュー・ボネヴィル/ローラ・カーマイケル/ジム・カーター/ブレンダン・コイル/ミシェル・ドッカリー/ケヴィン・ドイル/ジョアン・フロガット/マシュー・グード/ハリー・ハッデン=パトン/デヴィッド・ヘイグ/ジェラルディン・ジェームズ/ロブ・ジェームス=コリアー/サイモン・ジョーンズ/アレン・リーチ/フィリス・ローガン/エリザベス・マクガヴァン/ソフィー・マックシェラ/タペンス・ミドルトン/スティーヴン・キャンベル・ムーア/レスリー・ニコル/ケイト・フィリップス/マギー・スミス/イメルダ・スタウントン/ペネロープ・ウィルトン/ヒュー・ダンシー/ローラ・ハドック/ナタリー・バイ/ドミニク・ウェスト

ドラマ版からのファンとしては、前作の劇場版でフィナーレかと思っていたので、まだ続きがあったんだと嬉しくなっちゃいました。今回の“ダウントン・アビー”はこれまでのストーリーの中で一番遊び心を感じます。「もうここまできたら自由にやっていいよね。キャラクター皆を幸せにしてあげたいよね」という気持ちの表れなのかもしれません(笑)。ドラマ版のシーズン1を思い返すと、かなり陰気なキャラクターがいてドロドロした展開が多かったので、こんな未来が待っていたなんて思いもしませんでした。でも、本作は幸福感が圧倒的で、観ていて笑顔になれるシーンが豊富なので、いろいろな思いが報われます。
そして、“新たなる時代へ”と副題についているとおり、さまざまな人物が新たな一歩を踏み出します。本シリーズがまだ映画として続くとすれば、今回はかなり大きな転換期といえます。また、今回もモールズリーさん(ケヴィン・ドイル)が美味しすぎてハッピーになります。モールズリーさんは毎度美味しいところをもっていきますが、今回の活躍ぶりは目覚ましいです。彼はずっとうだつの上がらない状態だっただけに、観る者に元気と希望を与えてくれます。
さらに、本作では大邸宅(=ダウントン・アビー)が映画撮影現場として使われます。サイレント映画からトーキー映画へと移り変わる時代を描いていて、映画ファンにも興味深い内容となっています。この設定の中で“貴族”という属性がフォーカスされるウィットに富んだ展開に思わずニヤけてしまいます。また、従者達の希少な姿も観られてホッコリします。これは“ダウントン・アビー”の既存ファンにはたまらないシーンとなっています。
とにかく幸福感をたくさん味わえる本作。ぜひドラマ版からのファンも、シリーズをまだ観たことがない方も観てください。

デート向き映画判定
映画『ダウントン・アビー/新たなる時代へ』ヒュー・ボネヴィル/ミシェル・ドッカリー

ドラマ版からのファンとそうでない方でどれほどテンションが異なるかは予想できませんが、幸福感が伝わってくる内容というところでは、誰でも観やすいと思います。多少好みが分かれるジャンルではありますが、2人とも興味があればデートで観るのもオススメです。ドラマ版も一緒に観てハマれば、2人で過ごす時間が増えますね。

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『ダウントン・アビー/新たなる時代へ』ヒュー・ボネヴィル/ローラ・カーマイケル/ジム・カーター/ブレンダン・コイル/ミシェル・ドッカリー

どちらかというと大人が好む世界観である気がしますが、中学生以上ならこの世界観にハマる方も出てきそうです。ドラマ版を含め、ストーリーがおもしろくて、キャラクターが魅力的であることはもちろん、大邸宅(=ダウントン・アビー)の外観や室内、周囲の風景の美しさや、衣装など見どころもがいくつもあるので、1度この世界観を覗いてみるのも良いと思います。

映画『ダウントン・アビー/新たなる時代へ』ヒュー・ボネヴィル/ローラ・カーマイケル/ジム・カーター/ブレンダン・コイル/ミシェル・ドッカリー/ケヴィン・ドイル/ジョアン・フロガット/マシュー・グード/ハリー・ハッデン=パトン/デヴィッド・ヘイグ/ジェラルディン・ジェームズ/ロブ・ジェームス=コリアー/サイモン・ジョーンズ/アレン・リーチ/フィリス・ローガン/エリザベス・マクガヴァン/ソフィー・マックシェラ/タペンス・ミドルトン/スティーヴン・キャンベル・ムーア/レスリー・ニコル/ケイト・フィリップス/マギー・スミス/イメルダ・スタウントン/ペネロープ・ウィルトン/ヒュー・ダンシー/ローラ・ハドック/ナタリー・バイ/ドミニク・ウェスト

『ダウントン・アビー/新たなる時代へ』
2022年9月30日より全国公開
東宝東和
公式サイト

© 2021 FOCUS FEATURES LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
© 2022 FOCUS FEATURES LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

TEXT by Myson

関連記事

  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

海外ドラマ『ナイトシフト 真夜中の救命医』ケン・レオン ケン・レオン【ギャラリー/出演作一覧】

1970年1月21日生まれ。アメリカ出身。

映画『グラディエーターII 英雄を呼ぶ声』来日スペシャルトークイベント:ポール・メスカル、デンゼル・ワシントン、コニー・ニールセン、フレッド・ヘッキンジャー 主人公の設定は24年前から決まってた!?『グラディエーターII 英雄を呼ぶ声』ポール・メスカル、デンゼル・ワシントン、コニー・ニールセン、フレッド・ヘッキンジャーが来日!

2024年11月4日、開催中の東京国際映画祭で『グラディエーターII 英雄を呼ぶ声』の来日スペシャルトークイベントが行われ、ポール・メスカル、デンゼル・ワシントン、コニー・ニールセン、フレッド・ヘッキンジャーが登壇しました。

映画『動物界』ロマン・デュリス/ポール・キルシェ 動物界【レビュー】

物語の舞台は近未来のフランス。そこでは、原因不明の突然変異で人間が動物に変化していく奇病が流行…

映画『フード・インク ポスト・コロナ』 『フード・インク ポスト・コロナ』食事付き試写会 5組10名様ご招待

『フード・インク ポスト・コロナ』食事付き試写会 5組10名様ご招待

映画『まる』堂本剛/綾野剛 映画レビュー&ドラマレビュー総合アクセスランキング【2024年10月】

映画レビュー&ドラマレビュー【2024年10月】のアクセスランキングを発表!

映画『十一人の賊軍』白石和彌監督インタビュー 『十一人の賊軍』白石和彌監督インタビュー

笠原和夫氏による原案が60年経た今ようやく映画化された『十一人の賊軍』を撮った、白石和彌監督にインタビューをさせていただきました。聞いてみたい質問を可能な限りぶつけてみたら、監督のお話ぶりがおもしろ過ぎて、笑いの絶えないインタビューとなりました。暴力描写や監督を目指す上で大切なことなど、貴重なお話をお伺いしました。

海外ドラマ『ウェンズデー シーズン1』ジェナ・オルテガ ウェンズデー【レビュー】

ウェンズデーは、チャールズ・アダムス著「アダムス・ファミリー」のキャラクターの一人です。「アダムス・ファミリー」は、これまで何度も映画化、アニメ化されており…

映画『破墓/パミョ』チェ・ミンシク チェ・ミンシク【ギャラリー/出演作一覧】

1962年4月27日生まれ。韓国出身。

映画『スパイダー/増殖』ソフィア・ルサーフル スパイダー/増殖【レビュー】

生き物が大量発生するタイプのパニックムービーって…

映画『DOG DAYS 君といつまでも』ユ・ヘジン DOG DAYS 君といつまでも【レビュー】

やっぱり犬映画にハズレはないですね!本作は、個性豊かなワンちゃん達が…

部活・イベント

  1. 【ARUARU海ドラDiner】サムライデザート(カップデザート)
  2. 【ARUARU海ドラDiner】トーキョー女子映画部 × Mixalive TOKYO × SHIDAX
  3. 【ARUARU海ドラDiner】サポーター集会:パンチボール(パーティサイズ)
  4. 【ARUARU海ドラDiner】プレオープン
  5. 「ARUARU海ドラDiner」202303トークゲスト集合

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画『あまろっく』江口のりこ 映画好きが推すイイ俳優ランキング【国内40代編】演技力部門

40代はベテラン揃いなので甲乙つけがたいなか、どんな結果になったのでしょうか。すでに発表済みの総合や雰囲気部門のランキングとぜひ比較しながらご覧ください。

映画『きいろいゾウ』向井理 映画好きが推すイイ俳優ランキング【国内40代編】雰囲気部門

イイ俳優ランキング【国内40代編】から、今回は<雰囲気部門>のランキングを発表します。総合と比べてどのようにランキングが変化しているのか注目です!

Netflix映画『シティーハンター』鈴木亮平 映画好きが推すイイ俳優ランキング【国内40代編】総合

今回は、国内40代(1975年から1984生まれ)のイイ俳優の中から、昨今活躍が目覚ましい方を編集部の独断で60名選抜し、正式部員の皆さんに投票していただきました。40代は皆そもそも知名度が高いので、予想が難しいところ、どんな結果になったのか、ぜひご覧ください。

REVIEW

  1. 映画『動物界』ロマン・デュリス/ポール・キルシェ
  2. 映画『まる』堂本剛/綾野剛
  3. 海外ドラマ『ウェンズデー シーズン1』ジェナ・オルテガ
  4. 映画『スパイダー/増殖』ソフィア・ルサーフル
  5. 映画『DOG DAYS 君といつまでも』ユ・ヘジン

PRESENT

  1. 映画『フード・インク ポスト・コロナ』
  2. 映画『型破りな教室』エウヘニオ・デルベス
  3. 映画『カーリングの神様』本田望結
PAGE TOP