REVIEW

ターコイズの空の下で

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『ターコイズの空の下で』柳楽優弥

裕福な家庭で甘やかされて育った日本人青年のタケシは、ある日、実業家の祖父により外モンゴルの草原へ送り込まれ、終戦後に現地で生まれ、再会が叶わなかった祖父の娘(タケシのおば)を探す旅に出ます。言葉が通じない海外で人捜しをすることはかなり大変だと思いますが、その経験によってタケシが少しずつ成長していく姿に共感でき、モンゴルの大自然の豊かさや、人々の温かさを一緒に感じることができます。作品全体を通して台詞がそんなに多いわけではありませんが、その分タケシ役を演じた柳楽優弥の表情だけの演技が際立っていて、役者としての力量の高さを感じられます。また、タケシと共に旅をするモンゴル人のアムラも本作のキーパーソンとなっており、途中タケシと離ればなれになってしまいハラハラする場面もありますが、タケシの旅のサポートをし、だんだんと友情が芽生えていく様子も素敵です。タケシのロードムービーとして楽しめるのはもちろん、祖父と娘の親子の物語も同時に展開していくので、観る人やタイミングによってさまざまな観方ができる作品です。

デート向き映画判定
映画『ターコイズの空の下で』柳楽優弥

恋愛メインの映画ではありませんが、デートでも観て欲しい1作です。日本にいた時のタケシは、道楽三昧でとてもだらしない生活を送っていましたが、モンゴルに行き、とても便利とはいえない生活を送り、現地で暮らす人々と触れ合うことで、少しずつ変化していきます。そんなタケシのモンゴルでの体験を一緒に観て、どう感じたのか、観賞後にお互い話し合うと、相手の価値観も見えてきそうです。

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『ターコイズの空の下で』柳楽優弥

皆さんにも本作でタケシの経験を疑似体験して欲しいと思います。日本ではだらしない生活を送っていたタケシが、モンゴルへ行き、大自然と人々と出会い、最初はギャップを感じつつもだんだんと順応していく姿には、きっと皆さんも心が動かされるはずです。皆さんはタケシのようなだらしない生活を送っていないことを願いますが(笑)、タケシを通して世界にはまだまだ知らない文化や生活があることを知り、これを機にご自身の人生観について見つめ直すのも良いと思います。

映画『ターコイズの空の下で』柳楽優弥/アムラ・バルジンヤム

『ターコイズの空の下で』
2021年2月26日より全国順次公開
マジックアワー、マグネタイズ
公式サイト

© TURQUOISE SKY FILM PARTNERS / IFI PRODUCTION / KTRFILMS

TEXT by Shamy

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『たしかにあった幻』ヴィッキー・クリープス たしかにあった幻【レビュー】

フランス、パリから神戸にやってきたコリー(ヴィッキー・クリープス)を主人公とした本作では、コリーの目線を通して日本人の死生観が…

映画『禍禍女』南沙良 禍禍女【レビュー】

南沙良、前田旺志郎、アオイヤマダ、髙石あかり、鈴木福といった若手実力派が名を連ね、ゆりやんレトリィバァが初監督を務めた本作は、監督自身が経験した実際の恋愛を基に作られた…

Netflix映画『ジェイ・ケリー』アダム・サンドラー アダム・サンドラー【ギャラリー/出演作一覧】

1966年9月9日生まれ。アメリカ生まれ。

映画『レンタル・ファミリー』ヒット祈願&記者会見:HIKARI監督、ブレンダン・フレイザー、平岳大、山本真理、ゴーマン シャノン 眞陽、柄本明 この作品は孤独、寂しさへのラブレター『レンタル・ファミリー』ブレンダン・フレイザー来日!ヒット祈願&記者会見

『37セカンズ』で世界的な注目を集めたHIKARI監督の最新作『レンタル・ファミリー』の公開を控え、主演のブレンダン・フレイザーが約2年ぶりに来日を果たしました。

映画『FRÉWAKA/フレワカ』クレア・モネリー FRÉWAKA/フレワカ【レビュー】

REVIEWタイトルになっている“フレワカ”は、「現地の言葉<fréamhacha(フレー…

映画『トゥギャザー』アリソン・ブリー/デイヴ・フランコ トゥギャザー【レビュー】

とにかく強烈な作品です(笑)。脚本も担当したマイケル・シャンクス監督は…

映画『ツーリストファミリー』シャシクマール/シムラン/ミドゥン・ジェイ・シャンカル/カマレーシュ・ジャガン/ヨーギ・バーブ ツーリストファミリー【レビュー】

スリランカでの苦しい生活から逃れるために、インドに密入国した一家が主人公の本作は、新人監督によって低予算で作られた作品でありながら…

映画『喝采』ピアース・ブロスナン ピアース・ブロスナン【ギャラリー/出演作一覧】

1953年5月16日生まれ。アイルランド、ナヴァン出身。

映画『ダウントン・アビー/グランドフィナーレ』ローラ・カーマイケル/ミシェル・ドッカリー 映画レビュー&ドラマレビュー総合アクセスランキング【2026年1月】

映画レビュー&ドラマレビュー【2026年1月】のアクセスランキングを発表!

映画『ほどなく、お別れです』浜辺美波/目黒蓮 ほどなく、お別れです【レビュー】

累計70万部を突破したベストセラー、長月天音著「ほどなく、お別れです」シリーズを原作とする本作は、浜辺美波、目黒蓮をはじめとし…

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

【映画学ゼミ第5回】「登場人物にみる人間の非合理性」参加者募集! 【映画学ゼミ第5回】「登場人物にみる人間の非合理性」参加者募集!

2025年10月から始めた映画学ゼミは、皆様のおかげで第4回(全8コマ)を実施できました。本当にありがとうございます! 2026年に入り、プチリニューアルし、第5回を実施します。

映画『ウィキッド ふたりの魔女』シンシア・エリヴォ/アリアナ・グランデ トーキョー女子映画部が選ぶ 2025年ベスト10&イイ俳優MVP

2025年も毎年恒例の企画として、トーキョー女子映画部の編集部マイソンとシャミが、個人的なベスト10と、イイ俳優MVPを選んでご紹介します。

映画『チャップリン』チャーリー・チャップリン『キッド』の一場面 映画好きが選んだチャーリー・チャップリン人気作品ランキング

俳優および監督など作り手として、『キッド』『街の灯』『独裁者』『ライムライト』などの名作の数々を生み出したチャーリー・チャップリン(チャールズ・チャップリン)。今回は、チャーリー・チャップリン監督作(短編映画を除く)を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。

学び・メンタルヘルス

  1. 【映画学ゼミ第5回】「登場人物にみる人間の非合理性」参加者募集!
  2. 映画『グッドワン』リリー・コリアス
  3. 人間として生きるおもしろさを知る【映画学ゼミ第4回】参加者募集

REVIEW

  1. 映画『たしかにあった幻』ヴィッキー・クリープス
  2. 映画『禍禍女』南沙良
  3. 映画『FRÉWAKA/フレワカ』クレア・モネリー
  4. 映画『トゥギャザー』アリソン・ブリー/デイヴ・フランコ
  5. 映画『ツーリストファミリー』シャシクマール/シムラン/ミドゥン・ジェイ・シャンカル/カマレーシュ・ジャガン/ヨーギ・バーブ

PRESENT

  1. 映画『アウトローズ』ジェラルド・バトラー
  2. 映画『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』チャージングパッド
  3. トーキョー女子映画部ロゴ
    プレゼント

PAGE TOP