REVIEW

ゆとりですがなにか インターナショナル

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『ゆとりですがなにか インターナショナル』岡田将生/松坂桃李/柳楽優弥

2016年に放送されていた人気テレビドラマを映画化した本作では、ゆとり世代の主人公達が30代半ばとなっています。実は私はテレビドラマは観たことがなく、本作から初めて観て、こんなにドタバタ喜劇だったのかと驚きながら楽しみました。一見何でもない日常にありえない展開が絶妙に盛り込まれていて、親近感がありながら見応えも感じます。“インターナショナル”がテーマとなっている点でも、劇場映画的になっているので、ドラマを観ていた方には一層新鮮味を感じられるのではないでしょうか。
一歩間違えると滑りそうなシーンも多々あるものの、ここまで振り切っていると笑えます。これは、実力派俳優が結集しているからこそ実現できた部分ともいえそうです。そして、個人的に1番光るものを感じたキャストは木南晴夏です。彼女はインターナショナルな設定のキャラクターで、英語、韓国語を流暢に話します。言葉だけではなく漂わせている雰囲気まで、韓国映画や韓国ドラマで観る韓国人で、そのなりきりぶりに驚かされます。
多様性、ハラスメント、テレワークなど、世の中の変化、問題を題材にしながら、ゆとり世代がどう乗り切るのかを描いています。すったもんだありながら、ほっこり幸福感が得られる本作は、気分転換や元気になりたい時にオススメです。どうやら、シリーズとしてはまだ続きそうなので、続編にも期待しましょう。

デート向き映画判定
映画『ゆとりですがなにか インターナショナル』岡田将生/安藤サクラ

2人ともテレビドラマから本シリーズを観ていたなら、ノリもわかっているはずなので心配不要ですね。本作から初めて観るとしても、話にはついていけます。クスクス笑えるシーンが満載なので、朗らかな雰囲気になれそうです。ただし、セクシャルな話題が割と赤裸々に出てくるので、初デートだと人によっては気まずいと思うかもしれません。

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『ゆとりですがなにか インターナショナル』岡田将生/松坂桃李/柳楽優弥

松坂桃李が演じる山路一豊が小学校の先生ということもあり、小学生の間で繰り広げられる人間模様も観られ、キッズやティーンの皆さんも親近感を持てる部分があります。コメディながら現代の社会問題に切り込んでいて、大人達の本音が見えます。社会を眺めるスタンスで楽しんでみてはどうでしょうか。

映画『ゆとりですがなにか インターナショナル』岡田将生/松坂桃李/柳楽優弥/安藤サクラ/仲野太賀/吉岡里帆/島崎遥香/木南晴夏/上白石萌歌/吉原光夫/中田喜子/吉田鋼太郎

『ゆとりですがなにか インターナショナル』
2023年10月13日より全国公開
東宝
公式サイト

ムビチケ購入はこちら

©2023「ゆとりですがなにか」製作委員会

TEXT by Myson

本ページには一部アフィリエイト広告のリンクが含まれます。
情報は2023年10月時点のものです。最新の販売状況や配信状況は各社サイトにてご確認ください。

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『星と月は天の穴』綾野剛/咲耶 星と月は天の穴【レビュー】

映画に対してというよりも、本作で描かれる男女のやり取りについては、解釈の仕方および、その解釈に伴った好みが…

映画『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』ウーナ・チャップリン アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ【レビュー】

REVIEWシリーズ3作目となる本作でも、まず映像美と迫力に圧倒されます。物理的に目の前で…

映画『新解釈・幕末伝』ムロツヨシ/佐藤二朗 新解釈・幕末伝【レビュー】

幕末を描いた本作は、“新解釈”とタイトルにあるように、ユニークな解釈で描かれて…

映画『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』来日ジャパンプレミア、ジェームズ・キャメロン監督、山崎貴監督、宮世琉弥 お互いの才能を讃え合うジェームズ・キャメロン監督と山崎貴監督、若者代表、宮世琉弥も感動『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』来日ジャパンプレミア

最新作『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』のワールドツアーの一環として、ジェームズ・キャメロン監督が3年ぶりに来日。山崎貴監督と宮世琉弥も会場に駆けつけました。

映画『WIND BREAKER/ウィンドブレイカー』八木莉可子 八木莉可子【ギャラリー/出演作一覧】

2001年7月7日生まれ。滋賀県出身。

映画『グッドワン』リリー・コリアス 『グッドワン』トーク付きプレミア試写会 10組20名様ご招待

映画『グッドワン』トーク付きプレミア試写会 10組20名様ご招待

映画『ビューティフル・ジャーニー ふたりの時空旅行』コリン・ファレル/マーゴット・ロビー ビューティフル・ジャーニー ふたりの時空旅行【レビュー】

「人生をやり直せるドア」が登場する点と、コリン・ファレルとマーゴット・ロビーが向かい合うキービジュアルから、恋愛をやり直すストーリーかと思いきや…

映画『サリー』エスター・リウ 『サリー』特別試写会イベント 5組10名様ご招待

映画『サリー』特別試写会イベント 5組10名様ご招待

映画『THE END(ジ・エンド)』ティルダ・スウィントン/ジョージ・マッケイ/モーゼス・イングラム/ブロナー・ギャラガー/ティム・マッキナリー/レニー・ジェームズ/マイケル・シャノン THE END(ジ・エンド)【レビュー】

REVIEWいつも通り観賞前にほぼ何も情報を入れず、登場人物はいつの時代にどこに住んでいる…

映画『シェルビー・オークス』 シェルビー・オークス【レビュー】

かつて繁栄しながらも今は廃墟と化しているシェルビー・オークスという町で…

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画学ゼミ2025年12月募集用 人間特有の感情や認知の探求【映画学ゼミ第3回】参加者募集!

今回は、N「湧き起こる感情はあなたの性格とどう関連しているのか」、S「わかりやすい映画、わかりにくい映画に対する快・不快」をテーマに実施します。

映画『悪党に粛清を』来日舞台挨拶、マッツ・ミケルセン 映画好きが選んだマッツ・ミケルセン人気作品ランキング

“北欧の至宝”として日本でも人気を誇るマッツ・ミケルセン。今回は、マッツ・ミケルセン出演作品(ドラマを除く)を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。上位にはどんな作品がランクインしたのでしょうか?

映画『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』ウェス・アンダーソン監督 映画好きが選んだウェス・アンダーソン監督人気作品ランキング

今回は、ウェス・アンダーソン監督作品を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。人気作品が多くあるなか、上位にランクインしたのは?

学び・メンタルヘルス

  1. 映画学ゼミ2025年12月募集用
  2. 映画『エクスペリメント』エイドリアン・ブロディ
  3. 映画学ゼミ2025年11月募集用

REVIEW

  1. 映画『星と月は天の穴』綾野剛/咲耶
  2. 映画『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』ウーナ・チャップリン
  3. 映画『新解釈・幕末伝』ムロツヨシ/佐藤二朗
  4. 映画『ビューティフル・ジャーニー ふたりの時空旅行』コリン・ファレル/マーゴット・ロビー
  5. 映画『THE END(ジ・エンド)』ティルダ・スウィントン/ジョージ・マッケイ/モーゼス・イングラム/ブロナー・ギャラガー/ティム・マッキナリー/レニー・ジェームズ/マイケル・シャノン

PRESENT

  1. 映画『グッドワン』リリー・コリアス
  2. 映画『サリー』エスター・リウ
  3. 映画『ツーリストファミリー』シャシクマール/シムラン/ミドゥン・ジェイ・シャンカル/カマレーシュ・ジャガン/ヨーギ・バーブ
PAGE TOP