取材&インタビュー

『海獣の子供』芦田愛菜さん、石橋陽彩さんインタビュー

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映画『海獣の子供』芦田愛菜さん、石橋陽彩さんインタビュー

今回は、五十嵐大介の同名漫画を原作に、STUDIO4℃がアニメーション制作を担当した『海獣の子供』で、主人公の琉花と、海を演じた、芦田愛菜さん、石橋陽彩さんにインタビューをさせて頂きました。幻想的な世界を描いていて、いかようにも解釈ができる点が魅力の本作を、お2人はどんなスタンスで演じられたのか聞いてみました。

<PROFILE>
芦田愛菜(あしだ まな):安海琉花(あづみ るか)役
2004年6月23日兵庫県生まれ。2010年に『Mother』でドラマで脚光を浴び、以降、大河ドラマ『江~姫たちの戦国~』に出演、さらに2011年には『さよならぼくたちのようちえん』で、日本のドラマ史上最年少主演を果たす。続く主演作『マルモのおきて』は、主題歌「マル・マル・モリ・モリ!」も人気を博し、“第62回NHK紅白歌合戦”に史上最年少で出場。2013年には、映画『パシフィック・リム』でハリウッドデビューを果たし、現在もドラマやCMなどに多数出演中。連続テレビ小説『まんぷく』(2018年10月〜2019年3月放送)では、史上最年少の“語り”を担当した。これまで、第34回日本アカデミー賞新人俳優賞、第54回 ブルーリボン賞新人賞を受賞している。

石橋陽彩(いしばし ひいろ):海(うみ)役
2004年 8月24日千葉県生まれ。エイベックス主催のオーディション“キラチャレ2015”で約1万人の中から歌部門でグランプリに輝く。さらに、TBSのコンテスト番組「Sing! Sing! Sing! 世紀の歌声!生バトル 日本一の歌王決定戦」ではジュニア部門グランプリを受賞。2018年には、第90回アカデミー賞受賞作品、ディズニー/ピクサーの大ヒット作『リメンバー・ミー』で、主人公ミゲルの日本語吹替版声優に抜擢され、圧倒的な歌唱力と声の表現力で注目を浴びる。2019年2月には、初の単独ライブが開催され、チケットは即完売するなど、俳優、声優、歌手として幅広い層から人気を集めている。

明確な答えがない、観る人次第の作品にどう向き合う?

映画『海獣の子供』

マイソン:
テーマが親子、出会い、生と死など、いろいろとあったように思いました。最初にこの作品をご覧になった時、お2人が一番印象に残ったテーマは何でしょうか?

芦田愛菜さん:
やっぱり生と死かなと思います。命あるものにはいつか死は来るものであって、琉花は、自分が生きているという実感から、死ってどんなものだろうって、生の立場から死を見ていると思うんです。でも、空くんと海くんは、自分がいつか死んでしまう、自分の命は長くないということがわかっていて、死から生の方向を見ていて、生と死って正反対なように感じますけど、隣り合わせなのかなと思いました。

映画『海獣の子供』

マイソン:
確かにそうですね。石橋さんはいかがですか?

石橋陽彩さん:
僕達が知らない世界とか、海の生き物の神秘とか、未知の生き物の世界が観られる映画になっているので、僕は新たな世界っていうテーマが1番印象に残りました。

マイソン:
直感で観る作品というか、幻想的でいろいろな人によって違う楽しみ方ができるように思ったんですけど、演じる上で解釈が難しいところはありましたか?そこは直感で演じたのか、解釈を詰めた上で演じたのか、どちらの感覚でしたか?

石橋陽彩さん:
それこそ後半のシーンとか、捉え方は人それぞれだと思います。最初は海くんのセリフを自分に置き換えながら考えて直感でやりつつ、やっぱり難しいシーンは、監督のアドバイスをちょっとずつ受けながら、仕上げていきました。難しかったですけど、振り返ると結構直感で演じていた部分が多かったと思います。

映画『海獣の子供』

マイソン:
ご自身が出演されている作品ではなく、アニメとか映画を観て、解釈が自由な作品に出会った時はいかがですか?

石橋陽彩さん:
一緒に観ている友達とかに「この先どうなると思う?」っていう想像話をすることは結構あります。あと、自分1人で何度も何度もエンディングを作るというか、頭の中で続きを作って、どういうストーリーになったら主人公のここがこうなるのかなとか、そういう想像はかなりします。でも今回の作品は特別というか、結構直感で接していたと思います。

マイソン:
演じるとなるとまた感覚が違ってきそうですもんね。芦田さんはいかがですか?

芦田愛菜さん:
ラストの20〜30分はすごく難しくて、私自身いろいろ感じて考えたんですけど、やっぱり答えみたいなものは見出せなくて。でも琉花もそういう出来事に直面した時に、私と等身大の14歳で、同じようにわからないことはわからなかったと思いますし、迷って悩むだろうと思ったんです。なので、私自身も琉花に寄り添ってというか、同じように直感で、等身大の14歳のリアルとして、琉花を演じきれたんじゃないかなと思います。

映画『海獣の子供』

マイソン:
芦田さんご自身は、観る時に解釈が難しい作品はどう消化しますか?

芦田愛菜さん:
いろいろ考えたりするんですけど、その直後よりも後から思い返すほうが多いかも知れないですね。後から「あ、そういうことだったのか!」っていう解釈が浮かんだり、同じものを観たり読んだりした友達の意見を聞いて、「そういう考えもあるんだ!」と思ったりすることが結構あります。

マイソン:
確かにそういうことってありますね。本作の空と海は背負っているものがすごく大きくて、特別な子どもですが、お2人も若くして俳優さんとして活躍されているので、ある意味特別な存在だと思います。端から見るとすごく大変そうだなと思うんですけど(笑)、逆にお2人の立場ではどんな心境なのでしょうか?すごくプレッシャーを感じたり、どうでしょうか?

芦田愛菜さん:
その時その時に真摯に向き合って、自分が出せるだけの力を出すっていう感覚なので、そんなに意識したことはないですね。

映画『海獣の子供』

石橋陽彩さん:
僕も「僕は特別な存在なんだ!」と思ったことはないです(笑)。歌手活動をしていて、「こういうのってもう慣れたから緊張しないでしょ?」と、よく言われるんですけど、今でもすごく緊張しますし、手足がガクガク震えてます(笑)。

マイソン:
お2人とも海外の作品に出演された経験をお持ちですが、お仕事として海外作品はどんな位置づけですか?将来もっとやりたいとか、あんまり海外と国内と意識していないとか、どうでしょう?

石橋陽彩さん:
僕の場合は何でもこなせるかはわからないんですけど、海外も国内も関係なく、来たお仕事に真剣に向き合って、自分なりに頑張って、いろいろなお仕事にこれからもチャレンジしていけたら良いなと思います。

芦田愛菜さん:
私は機会を頂けるのであれば、海外の作品にもぜひチャレンジしたいです。

映画『海獣の子供』インタビュー、芦田愛菜さん

マイソン:
いずれにしてもお2人の今後のご活躍がとても楽しみです!あと、観る側として興味がある国の作品はありますか?

石橋陽彩さん:
海外の作品だと僕はマーベル作品を結構観ます。日本とはまた違う場の盛り上げ方というか、「こう来るか!」みたいな、本当にいろいろなテクニックを駆使していますよね。でもそれに負けず、日本も独自の撮影方法があったり、僕はどっちも好きです。『カメラを止めるな!』も日本らしさがすごく良いなと思いました。

映画『海獣の子供』インタビュー、石橋陽彩さん

芦田愛菜さん:
私は『スクール・オブ・ロック』がすごく好きです。ぜひ日本バージョンも、って(笑)。でも、石橋さんがおっしゃるように日本の映画と海外の映画って、それぞれ良いところがあって、確かに撮影方法とか違ったりしますよね。

マイソン:
そうですね。今日はありがとうございました!

2019年4月某日取材 PHOTO & TEXT by Myson

映画『海獣の子供』

『海獣の子供』
2019年6月7日より全国公開
監督:渡辺歩
声の出演:芦田愛菜/石橋陽彩/浦上晟周/森崎ウィン/稲垣吾郎/蒼井優/渡辺徹/富司純子/田中泯
配給:東宝映像事業部

夏休みの初日に部活でチームメイトとトラブルを起こしてしまった中学生の琉花は、家では母とも距離を置いており、自らの居場所を見失っていた。そんな時、父が働いている水族館を訪れ、両親との思い出の詰まった大水槽の前に佇んでいた琉花は、魚と一緒に泳ぐ不思議な少年“海”とその兄“空”に出会う。それを機に彼らと過ごすようになった琉花は、海の中の不思議な世界を目にするが、同じ頃、地球上では不可解な現象が起こり始めていた。

公式サイト 映画批評&デート向き映画判定

©2019 五十嵐大介・小学館/「海獣の子供」製作委員会

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