取材&インタビュー

日本のボクシング歴代チャンピオンがプロ転向を提案『クリード 過去の逆襲』マイケル・B・ジョーダン初来日

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『クリード 過去の逆襲』ジャパンプレミア:マイケル・B・ジョーダン(主演・監督・製作)

映画『クリード 過去の逆襲』ジャパンプレミア:マイケル・B・ジョーダン(主演・監督・製作)/薬師寺保栄氏、飯田覚士氏、西岡利晃氏、山中慎介氏(ゲスト)

伝説のボクシング映画“ロッキー”を継ぐ、“クリード”シリーズ3部作の最終章『クリード 過去の逆襲』の日本公開を目前にし、主演、監督、製作を務めたマイケル・B・ジョーダンが初来日を果たしました。 レッドカーペットでは笑顔いっぱいでファンにたっぷりとサービス。優しい人柄が伝わってきました。

映画『クリード 過去の逆襲』ジャパンプレミア:マイケル・B・ジョーダン(主演・監督・製作)

マイケルは「本当に皆さん、来てくださってありがとうございます。皆さんの応援が熱くて感動しました。この10年ずっと日本に来たいと思っていて、やっとこの地を踏みましたが、これは現実のことなのだろうかという感じです。滞在中は毎日日本の文化を経験し吸収したいと思います。日本文化は、ストーリーテラーとしても若き監督としても役者としても自分に影響を与えたものなので、日本の皆さんとシェアするのを楽しみにしています」と挨拶しました。

映画『クリード 過去の逆襲』ジャパンプレミア:マイケル・B・ジョーダン(主演・監督・製作)

日本のボクシングの聖地である後楽園ホールのリングに立った印象を聞かれると、「特別な聖地にアクセスすることを許可していただいて嬉しく思っています。日本の歴史にとってもとても意味のある場所で、本当に心からリスペクトの気持ちでいます。自分の作品がこういう形で世界中、特に日本にインパクトを与えられているんだなと実感しています。実はさっき「はじめの一歩」(森川ジョージによるボクシングを題材にした漫画)の舞台の1つだということを思い出させていただいて、ヤバいなって思いました」と笑顔を見せました。

映画『クリード 過去の逆襲』ジャパンプレミア:マイケル・B・ジョーダン(主演・監督・製作)

日本のアニメも好きということで、最近観たアニメを聞かれると、『ブラッククローバー』『ブルーロック』『アオアシ』『ハイキュー!!』などを観ているとのこと。「自分にとっては、アニメはアクションだけではないんです。そこに描かれているハートだったりっていうものが好きです」と、アニメ関係の体験もいろいろしたいと語りました。

映画『クリード 過去の逆襲』ジャパンプレミア:マイケル・B・ジョーダン(主演・監督・製作)

本作は主演だけでなく監督、製作も務めたマイケルは、本作に込めたテーマについて「自分にとっては今回の作品がオリジナルな物語であること、そして3部作の3番目の作品であること、その両方を果たして欲しかったんです。そのためにはアドニスの過去に戻らなければいけなかった。それはアドニスがどういう人間なのかを描くためです。テーマとしては赦しということがもたらすインパクトがあります。そして、トキシック・マスキュリニティ(男らしさの呪縛)と呼ばれる問題、男性が自分の感情にうまく対処できないとどういうことが起こるのかということも描いています。また、血で繋がっていても、繋がっていなくても、家族というものは私達にとってすべてであって、大事にすべきものなのだということ。さらに、英語ではアンダードッグといって、負け犬、勝ちそうもないキャラクターが勝利する物語を描きたかったんです。人生というものは誰にとっても大変なもので、僕は敢えてヒーローが長く抱えていた葛藤を自分も経験し、最後には勝利する姿を見せたかったんです。それを通して、今どんな葛藤があって、難しいことと対峙していても、本気の思いがあれば乗り越えられるんだということが皆さんに伝われば嬉しいです」と、思いを述べました。

映画『クリード 過去の逆襲』ジャパンプレミア:マイケル・B・ジョーダン(主演・監督・製作)

最後には、日本の歴代ボクシングチャンピオンを代表して、薬師寺保栄氏、飯田覚士氏、西岡利晃氏、山中慎介氏が登場。4人からマイケルにクリード特製チャンピオンベルトが贈呈されました。マイケルはリスペクトと感謝の気持ちとともに「ボクサーの方が観て、この作品はちゃんと描いているなと思ってもらえるような作品を作ったつもりなので、そういう風に観ていただけたらなと思っています」とコメントしました。

映画『クリード 過去の逆襲』ジャパンプレミア:マイケル・B・ジョーダン(主演・監督・製作)/薬師寺保栄氏、飯田覚士氏、西岡利晃氏、山中慎介氏(ゲスト)

本作を観たチャンピオン達も一言ずつ感想を述べました。まず、薬師寺保栄氏は、プロに転向したらどうかと称賛。飯田覚士氏は、試合のシーンがすごく本格的で、“ロッキー”“クリード”シリーズの中でも一番リアルで心に残るボクシングシーンだったと語りました。西岡利晃氏は、マイケルのボクシングのレベルの高さに驚いたとコメント。家族愛も見どころだと語りました。山中慎介氏も、マイケルの動きに見とれ、しっかり練習して仕上げたんだろうなと感じたと絶賛。さらに迫力のスゴさも見どころとして挙げました。

映画『クリード 過去の逆襲』ジャパンプレミア:マイケル・B・ジョーダン(主演・監督・製作)

4人のレジェンドが語るように、本作では俳優の域を超える鍛え上げられた身体と、どうやって撮ってるんだろうと思わせるくらいリアルなボクシングシーンが観られます。アドニス・クリードの最後の勇姿をぜひご覧ください。

映画『クリード 過去の逆襲』ジャパンプレミア:
2023年5月17日取材 PHOTO&TEXT by Myson

映画『クリード 過去の逆襲』マイケル・B・ジョーダン

『クリード 過去の逆襲』
2023年5月26日より全国公開
公式サイト REVIEW/デート向き映画判定/キッズ&ティーン向き映画判定

© 2023 Metro-Goldwyn-Mayer Pictures Inc. All rights reserved. CREED is a trademark of Metro-Goldwyn-Mayer Pictures Inc. All rights reserved.

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

劇場アニメ『ベルサイユのばら』 劇場アニメ『ベルサイユのばら』【レビュー】

1972年から1973年まで「週刊マーガレット」(集英社)で連載され、1974年に宝塚歌劇団により舞台化されたほか…

映画『籠の中の乙女 4Kレストア版』 籠の中の乙女 4Kレストア版【レビュー】

ヨルゴス・ランティモス監督がキャリアの初期に手掛けた、カンヌデビュー作である本作は、2009年に製作されたギリシャ映画…

映画『ゴールドフィンガー 巨大金融詐欺事件』トニー・レオン/アンディ・ラウ ゴールドフィンガー 巨大金融詐欺事件【レビュー】

トニー・レオンとアンディ・ラウが“インファナル・アフェア”シリーズ以来20年ぶりに共演を果たした…

映画『おんどりの鳴く前に』ユリアン・ポステルニク おんどりの鳴く前に【レビュー】

ルーマニア・アカデミー賞で6冠に輝いた本作は、静かに始まり激しく…

映画『リアル・ペイン〜心の旅〜』ジェシー・アイゼンバーグ/キーラン・カルキン リアル・ペイン〜心の旅〜【レビュー】

“リアル・ペイン=本当の痛み”を感じるとは、どういうことなのでしょうか。そして、本当の痛みとは…

映画『ベルヴィル・ランデブー』 映画好きが推すとっておきの映画を紹介【名作掘り起こし隊】Vol.3

このコーナーでは、映画業界を応援する活動として、埋もれた名作に再び光を当てるべく、正式部員の皆さんから寄せられた名作をご紹介していきます。

映画『知らないカノジョ』中島健人/milet 『知らないカノジョ』一般試写会 20組40名様ご招待

映画『知らないカノジョ』一般試写会 20組40名様ご招待

映画『アンダーニンジャ』山﨑賢人/浜辺美波/間宮祥太朗/白石麻衣/山本千尋/宮世琉弥/坂口涼太郎/長谷川忍(シソンヌ)/木南晴夏/ムロツヨシ/岡山天音/平田満/佐藤二朗 アンダーニンジャ【レビュー】

花沢健吾による人気漫画「アンダーニンジャ」を、福田雄一監督が山﨑賢人主演で映画化…

映画『敵』長塚京三/瀧内公美/黒沢あすか 敵【レビュー】

筒井康隆著「敵」を、吉田大八が監督、脚本を務め、長塚京三主演で映画化…

映画『ストップモーション』 2025初絶叫!新春ホラー特集

2025年もホラーの話題作が続々と公開されます。ホラー映画に一度ハマると不定期ながら“補給”したくなりますよね。そこで今回は、1月に劇場公開される作品から、初夏に劇場公開が予定されている作品までズラッとご紹介します。

部活・イベント

  1. 【ARUARU海ドラDiner】サムライデザート(カップデザート)
  2. 【ARUARU海ドラDiner】トーキョー女子映画部 × Mixalive TOKYO × SHIDAX
  3. 【ARUARU海ドラDiner】サポーター集会:パンチボール(パーティサイズ)
  4. 【ARUARU海ドラDiner】プレオープン
  5. 「ARUARU海ドラDiner」202303トークゲスト集合

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画『ベルヴィル・ランデブー』 映画好きが推すとっておきの映画を紹介【名作掘り起こし隊】Vol.3

このコーナーでは、映画業界を応援する活動として、埋もれた名作に再び光を当てるべく、正式部員の皆さんから寄せられた名作をご紹介していきます。

映画『ネクスト・ゴール・ウィンズ』マイケル・ファスベンダーほか トーキョー女子映画部が選ぶ 2024年ベスト10&イイ俳優MVP

毎年恒例のこの企画では、トーキョー女子映画部の編集部マイソンとシャミが、個人的なベスト10と、イイ俳優MVPを選んでご紹介します。

映画『ソルト』アンジェリーナ・ジョリー 映画好きが推すイイ俳優ランキング【海外40代編】個性部門

本部門で上位にランクインしたのはどの俳優なのでしょうか?2024年のイイ俳優ランキングは今回がいよいよ最終回です。ぜひ最後まで結果を見届けてください!

REVIEW

  1. 劇場アニメ『ベルサイユのばら』
  2. 映画『籠の中の乙女 4Kレストア版』
  3. 映画『ゴールドフィンガー 巨大金融詐欺事件』トニー・レオン/アンディ・ラウ
  4. 映画『おんどりの鳴く前に』ユリアン・ポステルニク
  5. 映画『リアル・ペイン〜心の旅〜』ジェシー・アイゼンバーグ/キーラン・カルキン

PRESENT

  1. 映画『知らないカノジョ』中島健人/milet
  2. 映画『あの歌を憶えている』ジェシカ・チャステイン/ピーター・サースガード
  3. 映画『ドライブ・イン・マンハッタン』ダコタ・ジョンソン/ショーン・ペン
PAGE TOP