取材&インタビュー

吉高由里子は横浜流星のタイプ圏外!?『きみの瞳が問いかけている』完成報告イベント

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『きみの瞳が問いかけている』完成報告イベント:吉高由里子、横浜流星、三木孝浩監督

『きみの瞳が問いかけている』完成報告イベント:吉高由里子、横浜流星、三木孝浩監督

映画『きみの瞳が問いかけている』完成報告イベント:吉高由里子

本作の完成報告イベントに、主演の吉高由里子と横浜流星、三木孝浩監督が登壇しました。吉高と横浜は本作が初共演ということで、お互いの印象を聞かれると、吉高は「初めてお会いしたのが焼き肉屋で、監督と流星君とコミュニケーションを取ろうという機会を頂きました。その時に初めてお会いして、画面で見るより実際のほうが落ちついて見えるというか、ピンクの髪(某人気ドラマの役柄上の髪型)のイメージが強かったからかわからないんですけど(笑)。お話していてもしっかりしているし、落ちついていてちゃんと真面目にいろいろなことを考えている方だなと思いました。私が23歳の頃はもっとへらへらしてました」と横浜の第一印象を述べました。

映画『きみの瞳が問いかけている』完成報告イベント:横浜流星

横浜は「最初に焼き肉を食べに行った時、緊張してたんですよ。やっぱり僕はテレビで吉高さんを観ていた側なので。でも良い意味でテレビのまんまというか、明るくてすごく元気で本当に場の空気を和ませてくれる方で。僕は最初緊張してたし、人見知りというのもあって、心の壁が閉じてたんですけど、出会って1時間も経たないくらいで見事に開けられましたね。スゴいです。ほんとに助かりました。現場でも吉高さんが引っ張ってくれたので、何度も助けられましたね」と話しました。これに対して、三木監督と吉高は「こじ開けてたよね(笑)」とコメントしていました。

映画『きみの瞳が問いかけている』完成報告イベント:三木孝浩監督

今回三木監督は、アクションシーンが撮れることが嬉しかったそうで、「今回何が楽しいって、アクションを撮れるのがすごく楽しみで、しかも極真空手の中学生世界チャンピオンになったこともあるっていう素晴らしい素質の持ち主の横浜君とアクションを撮れるって、ワクワクしかなかったですね」と振り返りました。横浜は「たしかに監督、格闘のシーンを撮る時の活き活きとした表情はいまだに忘れていないです」と付け加えると、監督は「最初の練習から見に行って、もうかぶりつきで見てました」と話しました。

映画『きみの瞳が問いかけている』完成報告イベント:吉高由里子

次に本作で吉高は事故で視力を失った女性を演じ、横浜は元キックボクサーを演じていますが、身体的にもとても特徴のある役柄を演じる上で、事前に取り組んだことを聞かれました。吉高は監督と一緒に視覚障害者の方に所作を教えてもらったり、ご自宅にお邪魔して料理の仕方など毎日の生活ぶりをいろいろ見せてもらったそうで、吉高は「何日かかけて時間を頂いて、そういう機会を作って頂きましたね。目の見えない方が、お家にいる時は電気を付けないとおっしゃっていたので、私も電気を付けなかったり」と話しました。さらに白杖で家の周りをずっと歩いて練習した際には、「私は見えているけど、(白杖を持っていると)周りには見えていないと思われるので、道を譲ってもらったりしてましたね。棒を使い慣らしている感を身につけたいなと思って練習しました」と振り返りました。

映画『きみの瞳が問いかけている』完成報告イベント:横浜流星

キックボクサーを演じ、アクションシーンに挑んだ横浜は、「もともと空手をやっていて、キックボクサーの蹴り方やパンチの打ち方を学んで、全然違うので一つひとつ修正する作業をしました。あと、その頃僕は細かったので、監督とも話してもっと身体を大きくしようということで、1ヶ月で10㎏くらい増量しました」と明かすと、監督は「脂肪を10㎏増やすのも大変なのに、筋肉を10㎏ですからね。スゴい」と加えました。ちなみに監督は、キックボクシングの練習シーンで横浜の腹筋と背筋を見た時にズキュンとしたそうで、「最初の練習の時に、その時の体つきを撮らせてもらったんですよ。(そこから10㎏増量して)全然見違えてて、その過程を知っているから、その頑張りに感動しました」と称賛しました。本編では横浜流星の見事な肉体美を何度も堪能できますので、要注目です!

映画『きみの瞳が問いかけている』完成報告イベント:吉高由里子、横浜流星

そして、この日は横浜流星の誕生日(9月16日生まれ)前日ということで、リモート参加していたファンと共にお祝いしました。サプライズの仕掛け人となっていた吉高は役目を無事終えるまで緊張していたようで、そんな姿もとても可愛かったです。

映画『きみの瞳が問いかけている』完成報告イベント:横浜流星

ファンとの交流タイムでは、吉高から「塁みたいな影のある男性のほうが惹かれるか、根明のほうが好きか」という質問が投げかけられ、参加者は半々という結果でした。この流れから、横浜流星の好きな女性のタイプの話になり、「僕自身は、大人しくて芯があるというか、基本は大人しい子のほうが惹かれるんですけど」というと、吉高が「私は圏外でしたね(笑)」と反応。ただこの話には続きがあり、「最近おもしろいことがあったんです。僕占いをしてもらいまして、あなたはそういう子に惹かれるかも知れないけど、明るくて元気な子のほうが合うわよと言われたんです。今まで明るい子は勝手に自分の恋愛対象として見てなかったんですけど、これを機にもっともっと視野を広げてみようと思いました」と明かしました。でもこれに対して、吉高は「たぶんその占い師さんはこの映画を観てくださったんでしょうね。前もって予習して(笑)」とツッコミ、笑いを誘いました。

また、本作は第25回釜山国際映画祭で特別上映作品として正式出品されることが決定しました。本作は、2012年に公開された韓国映画『ただ君だけ』をベースにした物語で、主題歌“Your eyes tell”は韓国でデビューしたヒップホップボーイズグループBTSが歌っていたりと、韓国にゆかりがある点で、日本だけでなくアジアでも盛り上がりそうですね。

映画『きみの瞳が問いかけている』完成報告イベント:吉高由里子
吉高由里子の素敵なドレス。舞台挨拶中は足元にボードがあって全身が見られなかったので、歩く姿をすかさずキャッチ。

この映画を一言で表すと、吉高は「誰かに会いに行きたくなる映画なんじゃないかなって思いました」と話し、横浜は「無償の愛というのはこういうことなのかとか、愛についてすごく考えさせられた映画でした。自分ももし大切な人ができた時に、いろんな障害があったとしても、その人をただ思って、守れるような男になりたいと思えたので、恋愛っていう部分で女性の方に興味を持ってもらえると思うんですけど、男性の方々にも共感してもらえるような作品だと思うので、男女問わず楽しめる作品なのかなと感じています」と答えました。ラブストーリーとしてだけでなく、人間ドラマとしても見応えのある作品となっています。本作をご覧の際、涙もろい人はハンカチをお忘れなく。

『きみの瞳が問いかけている』完成報告イベント:
2020年9月15日取材 PHOTO&TEXT by Myson

映画『きみの瞳が問いかけている』吉高由里子/横浜流星

『きみの瞳が問いかけている』
2020年10月23日より全国公開/10月15日、1日限定先行上映
公式サイト  映画批評&デート向き映画判定

©2020「きみの瞳が問いかけている」製作委員会
©2020 Gaga Corporation / AMUSE Inc. / Lawson Entertainment,Inc.

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『君の顔では泣けない』芳根京子/髙橋海人 君の顔では泣けない【レビュー】

高校1年生の夏、坂平陸(武市尚士)と水村まなみ(西川愛莉)はプールに一緒に落ちたことで体が入れ替わってしまいます。2人はすぐに元に戻ることができず15年を過ごし…

映画『スプリングスティーン 孤独のハイウェイ』ジェレミー・アレン・ホワイト スプリングスティーン 孤独のハイウェイ

物語の舞台は1982年。ブルース・スプリングスティーン(ジェレミー・アレン・ホワイト)は、名声を手に入れながらも、葛藤を抱えて…

映画『2つ目の窓』松田美由紀 松田美由紀【ギャラリー/出演作一覧】

1961年10月6日生まれ。東京都出身。

「第38回東京国際映画祭」クロージングセレモニー:受賞者 東京グランプリは『パレスチナ36』!第38回東京国際映画祭ハイライト

2025年10月27日(月)に日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区で開幕したアジア最大級の映画の祭典である第38回東京国際映画祭が、11月5日(水)に閉幕。今年も個性豊かな作品が多数出品され、さまざまなイベントが実施されました。以下に、第38回東京国際映画祭ハイライトをお届けします。

映画『平場の月』堺雅人/井川遥 平場の月【レビュー】

朝倉かすみ著の同名小説を実写化した本作は、『ハナミズキ』『花束みたいな恋をした』(2021年)などを手がけた土井裕泰が監督を務めて…

映画『ぼくらの居場所』リアム・ディアス/エッセンス・フォックス/アンナ・クレア・ベイテル ぼくらの居場所【レビュー】

カナダのトロント東部に位置するスカボローを舞台に、さまざまな背景を抱えた3組の親子の姿を…

映画『ボンヘッファー ヒトラーを暗殺しようとした牧師』ヨナス・ダスラー ボンヘッファー ヒトラーを暗殺しようとした牧師【レビュー】

第二次世界大戦下のドイツに実在した牧師、ディートリヒ・ボンヘッファーは、ナチスに支配された教会やユダヤ人達を救おうと奮闘…

映画『ボクたちはみんな大人になれなかった』SUMIRE 佐藤菫【ギャラリー/出演作一覧】

1995年7月4日生まれ。東京都出身。

映画『プレデター:バッドランド』エル・ファニング プレデター:バッドランド【レビュー】

おもしろい!いろいろユニーク!“プレデター”シリーズは…

映画『モンテ・クリスト伯』ピエール・ニネ モンテ・クリスト伯【レビュー】

アレクサンドル・デュマ・ペールの傑作小説「巌窟王」を映画化した本作は…

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画学ゼミ2025年11月募集用 AI時代における人間らしさの探求【映画学ゼミ第2回】参加者募集!

ネット化が進み、AIが普及しつつある現代社会で、人間らしさを実感できる映画鑑賞と人間にまつわる神秘を一緒に探求しませんか?

映画『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』ウェス・アンダーソン監督 映画好きが選んだウェス・アンダーソン監督人気作品ランキング

今回は、ウェス・アンダーソン監督作品を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。人気作品が多くあるなか、上位にランクインしたのは?

映画『宝島』部活:座談会/大友啓史監督 この映画で問いかけたい「宝」とは…大友啓史監督と語ろう『宝島』部活リポート後編

前回に引き続き今回は映画『宝島』の部活リポートをお届けします。後編では、事前に正式部員の方々にお答えいただいたアンケート結果について議論しました。今回も熱いトークが繰り広げられています!

学び・メンタルヘルス

  1. 映画学ゼミ2025年11月募集用
  2. 映画『おーい、応為』長澤まさみ
  3. AXA生命保険お金のセミナー20251106ver3

REVIEW

  1. 映画『君の顔では泣けない』芳根京子/髙橋海人
  2. 映画『スプリングスティーン 孤独のハイウェイ』ジェレミー・アレン・ホワイト
  3. 映画『平場の月』堺雅人/井川遥
  4. 映画『ぼくらの居場所』リアム・ディアス/エッセンス・フォックス/アンナ・クレア・ベイテル
  5. 映画『ボンヘッファー ヒトラーを暗殺しようとした牧師』ヨナス・ダスラー

PRESENT

  1. 映画『TOKYOタクシー』オリジナルパラパラメモ
  2. トーキョー女子映画部ロゴ
    プレゼント

PAGE TOP