1月20日に“大寒”を迎え、いよいよ冬本番ですね。そこで今回は栄養満点な冬の食材を紹介したいと思います。旬の食材を食べるメリットについては以前ご紹介しているのでこちらをチェック!
★冬の野菜編
根菜や葉ものが多い冬の野菜は、ビタミンが豊富で抵抗力を高める効果や、体を温める効果が期待できます。
■ほうれん草<旬:冬>
市場では1年中出回っているが、旬は冬。冬採れほうれん草は味が濃く栄養価も高い。特に鉄分が豊富で、鉄分の吸収を助けるビタミンCも多く含んでいる。また、目や粘膜の健康を保ち、ガンを抑制するルテイン(カロテンの一種)が多いのも特徴。さらに緑色の色素であるクロロフィルも多く含んでおり、ガンの抑制も期待されている。
■白菜<旬:冬>
キャベツと同じアブラナ科の野菜。アブラナ科に共通するイソチオシアネート(含硫化合質)が白菜にも含まれており、発ガン物質から守る働きをする。また、ナトリウムの排泄を促し、高血圧を予防するカリウムが豊富で、免疫力を高めるビタミンCも多く含まれている。
■大根<旬:冬>
春大根、秋大根、冬大根などがあるが、本来の旬は冬。冬を越した大根は甘味が強く、美味しいと言われている。栄養価としてはアミラーゼやプロテアーゼという消化酵素が含まれており、食物の消化を助けて胃もたれを防ぐ効果がある。本来の大根はみずみずしく甘味があるが、辛みがあるのも特徴。この大根独特の辛みは、特に先端部分多く含まれているイソチオシアネートという成分でガン予防が期待される他、咳止めや喉の炎症を抑える働きもする。また、大根の葉にはβ-カロテンやビタミンEが豊富で、特にカルシウムの含有量は野菜の中でもトップクラスを誇る。
■ごぼう<旬:冬>
ごぼうには不溶性食物繊維、水溶性食物繊維の両方がバランス良く含まれているのが特徴。食物繊維は腸の掃除をしてくれるため、便秘解消や整腸作用があり、高い利尿作用もある。また、クロロゲン酸やリグニン様化合物などの遺伝子を変質させてガン化を防ぐ働きをする成分も含んでいる。
この時期にスーパーで手に入りやすい野菜ばかりですし、冬の野菜をたっぷり使ったお鍋もオススメです。年末年始に食べ過ぎた方はもちろん、積極的に日常の食事に取り入れて、寒い冬を乗り切りましょう!
<参考・引用資料>
三ッ井清貴「服部幸應の食育インストラクター養成講座 テキスト3」(がくぶん)
本内容は、上記で語られている内容を一部引用しまとめたものです。
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TEXT by Shamy(NPO日本食育インストラクターPrimary)