日記

映画好きという共通点、最強

  • follow us in feedly
  • RSS

今私がこうやって、映画に関わるお仕事をさせて頂いていることに日々感謝の思いでいっぱいなのですが、振り返ると何がここまで導いてきてくれたかって、「映画好き」という、ただそれだけのような気がします。

物心がついた頃から、父の影響で映画を観るようになっていましたが、小学校の卒業アルバムには、既にエンタメの世界に入りたいという思いを綴っていました。当時はまだ何が何やらわかっていなかったので、たしか「芸能人のマネージャーになりたい」と書いてあったと思います。今思うと、マネージャー業には全く向いていない性格なんですけどね(笑)。

まあ当時はそこまで深く考えていなかったと思いますが、徐々に“映画”というキーワードが軸となり、中学生の頃には映画の世界に入りたいとはっきり意識するようになっていました。でも、まだまだ知識がないので、裏方さんや、今私達がやらせて頂いているような映画を紹介する媒体のお仕事は思いつかず、映画のお仕事で思いついたのは、映画監督か俳優。監督は作品に対して1人と、人数の割合的に少ないから、俳優のほうがまだ間口が広いかなと安易な考えに至ったと記憶しています。

その割には演劇部に入ることもなく、中高とガッツリ、バスケットボール部だったんですけどね(笑)。演技したいわけではなく、ほんとに映画の世界に入りたいというだけでした。

そんなこんなで、でもまだまだ真意に辿り着くことなく、あらゆる経緯を辿り、今に至るわけですが(話が相当長くなるので、経緯はまた追々小分けに語ります)、いろいろ振り返ると、なんだかんだで映画が好きという共通点が、たくさんの素敵な出会いに結び付けてくれているなと実感します。数え上げると本当にキリがないほど、映画が好きという共通点で話に華が咲き、お仕事のお話を頂いてとか、お友達になったり…ということがたくさんあり、こんなに幸せなことはないなと思います。

それにトーキョー女子映画部こそ、「映画好き」という繋がりがあってこそですからね。部員の皆さんとの出会いも本当に奇跡だなと思っています。

今メイク講座で告知中のTAKE先生も、実はそんな1人。私が大学生の時に短期留学していたロサンゼルスで出会った仲間の1人です。まさかこんなに大人になるまで連絡を取り合うことになるとは当時思ってもみませんでしたが、TAKE先生も映画が好きでアメリカで特殊メイクを習っていたほど、行動力が抜群。彼が帰国した時に、当時の友達皆に自ら連絡を取ってくれたからこそ、まだこうして一緒に楽しいことに取り組めています。本当に感謝!

で、ちょうど先日打合せで会った際に、当時渡米したきっかけのお話を聞かせてもらったのですが、思っていた以上の行動力に驚きました。メイク講座を受ける機会がある方は、ぜひレッスン後などに質問してみてください(笑)。

TAKE先生の他にも、私の周囲にいらっしゃる映画好きの方々は、皆さん本当に個性派ばかり。少なからず、映画が大好きな人って、こういうところに映画の影響が良い方向で出ているんだろうなと勝手に推測。

そんな感覚が通じ合うからこそ、おもしろいことをおもしろがる、おもしろくなさそうなこともおもしろくしようとする感覚で気が合うのかなと思います。

私の場合はおもしろいことを思いついた気でいても、まだまだそれを皆さんに存分に楽しんでもらう術が磨き切れていないので要領がよろしくないなと自覚していますが、心強い味方が周囲にいることを思うだけで、諦めずに私も頑張らないと、と思えます。

不安に押しつぶされそうな時も、もうダメかなと思う時も、この「映画好き」という共通項を持つ関係に何度助けられたことか。このご恩をいつも忘れずにいなければと思った、今日この頃です。

TEXT by Myson

  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『エクスペリメント』エイドリアン・ブロディ 心理学から観る映画59:研究倫理に反する実験とその被害『エクスペリメント』『まったく同じ3人の他人』

『まったく同じ3人の他人』というドキュメンタリーを観ました。生き別れた三つ子が再会する感動のストーリーかと思いきや、驚愕の背景を知り、研究倫理について改めて考えさせられました。そこで今回は研究倫理をテーマとします。

映画『コンビニ・ウォーズ~バイトJK VS ミニナチ軍団~』ヴァネッサ・パラディ ヴァネッサ・パラディ【ギャラリー/出演作一覧】

1972年12月22日生まれ。フランス出身。

映画『ブルーボーイ事件』中川未悠/中村中/イズミ・セクシー/真田怜臣/六川裕/泰平史/錦戸亮 ブルーボーイ事件【レビュー】

高度成長期にあった1965年の東京では、街の浄化のため、警察はセックスワーカー達を厳しく取り締まっていました。ただ、セックスワーカーの中には性別適合手術(当時の呼称は性転換手術)を受けて女性的な体をした通称ブルーボーイが…

映画『悪党に粛清を』来日舞台挨拶、マッツ・ミケルセン 映画好きが選んだマッツ・ミケルセン人気作品ランキング

“北欧の至宝”として日本でも人気を誇るマッツ・ミケルセン。今回は、マッツ・ミケルセン出演作品(ドラマを除く)を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。上位にはどんな作品がランクインしたのでしょうか?

映画『君の顔では泣けない』芳根京子/髙橋海人 君の顔では泣けない【レビュー】

高校1年生の夏、坂平陸(武市尚士)と水村まなみ(西川愛莉)はプールに一緒に落ちたことで体が入れ替わってしまいます。2人はすぐに元に戻ることができず15年を過ごし…

映画『スプリングスティーン 孤独のハイウェイ』ジェレミー・アレン・ホワイト スプリングスティーン 孤独のハイウェイ

物語の舞台は1982年。ブルース・スプリングスティーン(ジェレミー・アレン・ホワイト)は、名声を手に入れながらも、葛藤を抱えて…

映画『2つ目の窓』松田美由紀 松田美由紀【ギャラリー/出演作一覧】

1961年10月6日生まれ。東京都出身。

「第38回東京国際映画祭」クロージングセレモニー:受賞者 東京グランプリは『パレスチナ36』!第38回東京国際映画祭ハイライト

2025年10月27日(月)に日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区で開幕したアジア最大級の映画の祭典である第38回東京国際映画祭が、11月5日(水)に閉幕。今年も個性豊かな作品が多数出品され、さまざまなイベントが実施されました。以下に、第38回東京国際映画祭ハイライトをお届けします。

映画『平場の月』堺雅人/井川遥 平場の月【レビュー】

朝倉かすみ著の同名小説を実写化した本作は、『ハナミズキ』『花束みたいな恋をした』(2021年)などを手がけた土井裕泰が監督を務めて…

映画『ぼくらの居場所』リアム・ディアス/エッセンス・フォックス/アンナ・クレア・ベイテル ぼくらの居場所【レビュー】

カナダのトロント東部に位置するスカボローを舞台に、さまざまな背景を抱えた3組の親子の姿を…

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画『悪党に粛清を』来日舞台挨拶、マッツ・ミケルセン 映画好きが選んだマッツ・ミケルセン人気作品ランキング

“北欧の至宝”として日本でも人気を誇るマッツ・ミケルセン。今回は、マッツ・ミケルセン出演作品(ドラマを除く)を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。上位にはどんな作品がランクインしたのでしょうか?

映画学ゼミ2025年11月募集用 AI時代における人間らしさの探求【映画学ゼミ第2回】参加者募集!

ネット化が進み、AIが普及しつつある現代社会で、人間らしさを実感できる映画鑑賞と人間にまつわる神秘を一緒に探求しませんか?

映画『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』ウェス・アンダーソン監督 映画好きが選んだウェス・アンダーソン監督人気作品ランキング

今回は、ウェス・アンダーソン監督作品を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。人気作品が多くあるなか、上位にランクインしたのは?

学び・メンタルヘルス

  1. 映画『エクスペリメント』エイドリアン・ブロディ
  2. 映画学ゼミ2025年11月募集用
  3. 映画『おーい、応為』長澤まさみ

REVIEW

  1. 映画『ブルーボーイ事件』中川未悠/中村中/イズミ・セクシー/真田怜臣/六川裕/泰平史/錦戸亮
  2. 映画『君の顔では泣けない』芳根京子/髙橋海人
  3. 映画『スプリングスティーン 孤独のハイウェイ』ジェレミー・アレン・ホワイト
  4. 映画『平場の月』堺雅人/井川遥
  5. 映画『ぼくらの居場所』リアム・ディアス/エッセンス・フォックス/アンナ・クレア・ベイテル

PRESENT

  1. 映画『TOKYOタクシー』オリジナルパラパラメモ
  2. トーキョー女子映画部ロゴ
    プレゼント

PAGE TOP