REVIEW

異動辞令は音楽隊!【レビュー】

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『異動辞令は音楽隊!』阿部寛

原案、脚本、監督を務めるのは、『ミッドナイトスワン』の内田英治。公式資料によると、内田監督がある警察音楽隊のフラッシュモブ映像を観たことをきっかけに本作が生まれたそうです。物語の冒頭では、お年寄りが狙われるアポ電強盗事件の捜査をする刑事、成瀬(阿部寛)のピリピリとした姿が映されていて、そんな彼に、突然音楽隊への異動が言い渡されます。現場一筋の成瀬が音楽隊に異動し、彼自身の心境や周囲の人々との関係がどう変化していくのかが本作の見どころです。
音楽隊に入り、事件の捜査から離れてしまう成瀬の複雑な心境を阿部寛が上手く体現していて、武骨だけどどこか憎めないキャラクターに昇華しています。また、阿部寛は本作でドラムに初挑戦しており、見事なスティックさばきも観られるので注目です。その他にも、清野菜名、磯村勇斗、高杉真宙、見上愛、倍賞美津子らが共演し、それぞれ重要人物を演じています。特に倍賞美津子が演じた認知症の母親はとてもチャーミングで印象に残ります。でも、その一方で家族が苦労する場面も映されているので、同じように認知症の家族を持つ方なら共感できる部分がありそうです。
音楽、クライムサスペンス、人間ドラマが上手く絡み合った見応えある作品で、老若男女問わず楽しめると思います。観る人によって心に響く部分が変わりそうなので、鑑賞後はいろいろな人の感想を聞いてみるのもオススメです。

デート向き映画判定
映画『異動辞令は音楽隊!』阿部寛/磯村勇斗

恋のムードを盛り上げる要素はないものの、気まずくなるシーンはないので、初デートや付き合いたてのカップルでも観やすい作品です。主人公を中心とした職場や家族のさまざまな人間模様が観られるので、これを機にお互いの人間関係について話してみるのも良いと思います。

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『異動辞令は音楽隊!』阿部寛/酒向芳

皆さんの視点から成瀬の姿を見ると、最初は「古くさいおじさん」だと感じると思います(笑)。でも、そんな彼が不器用ながらも少しずつ変わっていく姿は、とてもカッコ良いので、最後まで温かく見守ってください。また、警察に音楽隊があることを本作で知る方も多いのではないでしょうか。もし興味を持ったら、実際の警察音楽隊の演奏を聴きに行ってみるのもアリです。

映画『異動辞令は音楽隊!』阿部寛/清野菜名/磯村勇斗/高杉真宙/板橋駿谷/モトーラ世理奈/見上愛/倍賞美津子

『異動辞令は音楽隊!』
2022年8月26日より全国公開
ギャガ
公式サイト

©2022 『異動辞令は音楽隊!』製作委員会

TEXT by Shamy

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『顔 -かお-』パク・ジョンミン 顔 -かお-【レビュー】

“新感染”シリーズや、韓国ドラマ『地獄が呼んでいる』など、数々のヒット作を生み出してきたヨン・サンホ監督が、自身初のグラフィックノベルを原作に念願の映画化を実現させた作品…

実写映画『ルックバック』出口夏希/蒔田彩珠 実写映画『ルックバック』一般試写会 10組20名様ご招待

実写映画『ルックバック』一般試写会 10組20名様ご招待

映画『四月の余白』夏帆 夏帆【ギャラリー/出演作一覧】

1991年6月30日生まれ。東京都出身。

映画『ナイトボーン -夜哭-』セイディ・ハーラ ナイトボーン -夜哭-【レビュー】

いやー激しかったー!『ハッチング-孵化-』のハンナ・べルイホルム監督作で、お産、赤子が関わるホラー映画ということで…

映画『オデュッセイア』マット・デイモン オデュッセイア【レビュー】

本作を観て、多くの映画ファンに映画館で観なければ意味がないと思わせるノーラン監督作が、観客にもたらす特別な映画体験の根幹には何が共通しているのかを改めて考えました…

海外ドラマ『ザ・ボーイズ シーズン4』トメル・カポン トメル・カポン【ギャラリー/出演作一覧】

1985年6月15日生まれ。イスラエル生まれ。

映画『バックルームズ』キウェテル・イジョフォー バックルームズ【レビュー】

この短編の再生数はなんと2億回を突破し、パーソンズ監督は17歳で本作の映画化に取りかかり、19歳の時に撮影、20歳で長編デビューを果たしました…

映画『私たちは、ちょうどいい。』バービー・フェレイラ/ジョン・レグイザモ 『私たちは、ちょうどいい。』一般試写会 5組10名様ご招待

映画『私たちは、ちょうどいい。』一般試写会 5組10名様ご招待

映画『左利きの少女』ニーナ・イエ かわいいだけじゃ務まらない!名子役特集Vol.4

今回も、主役から脇役まで存在感を大いに発揮している名子役をご紹介します!

映画『TAVERNA DE GAGA―人生はまだまだ面白い―』パンツェッタ・ジローラモ 『TAVERNA DE GAGA―人生はまだまだ面白い―』キャスト&監督登壇!先行プレミア試写会 5組10名様ご招待

映画『TAVERNA DE GAGA―人生はまだまだ面白い―』先行プレミア試写会 5組10名様ご招待

【映画でSEL】にたどりつくまでの道

今のあなたに必要な非認知能力を伸ばす【映画でSEL】プログラムのご案内

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

【映画学ゼミ第10回】「メタ認知が働く映画鑑賞、そうでない映画鑑賞、何が違う?」参加者募集! 【映画学ゼミ第10回】「メタ認知が働く映画鑑賞、そうでない映画鑑賞、何が違う?」参加者募集!

メタ認知は、自分で自分をわかるために必要な認知機能です。今回は、映画鑑賞においてメタ認知の働きによって、鑑賞後の印象が変わるはずという仮説のもと、メタ認知が働く映画鑑賞とそうでない映画鑑賞で何が異なるのかを一緒に考えます。本ゼミでは、映画鑑賞に絡めて日常にも役立つ心理学を取り上げています。

映画『ボヘミアン・ラプソディ』ラミ・マレック 映画好きが選んだ実在アーティストの伝記映画ランキング

今回は実在アーティストの伝記映画について、正式部員の皆さんに投票してもらいました。さまざまな有名アーティストにまつわる作品がある中で上位にランクインしたのはどの作品でしょうか?

映画『ズートピア2』 映画好きが選んだ2025アニメ映画ベスト

今回は、2025年に劇場公開されたアニメ映画について、正式部員の皆さんによる投票結果ベスト30を発表!2025年のアニメ映画ベストに輝いたのは?

学び・メンタルヘルス

  1. 【映画学ゼミ第10回】「メタ認知が働く映画鑑賞、そうでない映画鑑賞、何が違う?」参加者募集!
  2. 映画『四月の余白』一ノ瀬ワタル/上阪隼人
  3. 【映画学ゼミ第9回】「作品との心理的距離感に影響を与え得る情動知能」参加者募集!

REVIEW

  1. 映画『顔 -かお-』パク・ジョンミン
  2. 映画『ナイトボーン -夜哭-』セイディ・ハーラ
  3. 映画『オデュッセイア』マット・デイモン
  4. 映画『バックルームズ』キウェテル・イジョフォー
  5. 映画『平行と垂直 』安田章大/のん

PRESENT

  1. 実写映画『ルックバック』出口夏希/蒔田彩珠
  2. 映画『私たちは、ちょうどいい。』バービー・フェレイラ/ジョン・レグイザモ
  3. 映画『TAVERNA DE GAGA―人生はまだまだ面白い―』パンツェッタ・ジローラモ
PAGE TOP