REVIEW

新感染半島 ファイナル・ステージ

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『新感染半島 ファイナル・ステージ』カン・ドンウォン

大ヒット韓国映画『新感染 ファイナル・エクスプレス』から4年後の世界を描いた本作は、前作に続き再びヨン・サンホ監督が演出しています。登場人物はガラッと変わり、ストーリー自体にそれほど繋がりはなく、本作は本作で成立しています。物語は、人間を凶暴化させる謎のウイルスが蔓延し、人々が韓国から脱出しようとするところから始まります。カン・ドンウォンが演じる主人公ジョンソクは1度は韓国から脱出したものの、ある事情によってやむを得ず一時的に本土へ戻ることに。そして、感染者以外は誰も生き残っているはずのない本土に帰ると、予期せぬ事態に出くわします。詳しくは本編を楽しんで頂くために伏せておきますが、今回もスピード感が抜群で、緊張感も途切れず、最初から最後まであっという間。感染者に襲われる怖さにドキドキしつつ、ゾンビ系映画を観慣れている人の期待も裏切らない、人間の怖さもしっかりと描かれています。さらに今回は子どもがすごくカッコ良いキャラクターとして登場し、大活躍を見せます。頻繁に繰り広げられるガン・アクションも見どころですが、何といってもカー・アクションが最高!誰が運転するかはお楽しみとして言わないでおきますが、そのキャラクターが運転するからこそ、ドライビング・テクニックのスゴさと相まって、そのカッコ良さに鳥肌が立ちます。そして、カン・ドンウォンがカッコ良すぎ!今まであまりマークしていなかったことを悔やまれるくらい、「あれ?誰だ、このカッコ良い人は!」となりました(笑)。
前作も予想に反して涙を誘う展開がありましたが、今回もラストで一気に涙腺を攻撃してきます。1作品でいろいろな要素を楽しめて迫力も満点なので、ぜひ大きなスクリーンで堪能してください。

デート向き映画判定
映画『新感染半島 ファイナル・ステージ』カン・ドンウォン/イ・ジョンヒョン

吊り橋効果が大いに期待できるし、カー・チェイスやガン・アクションなどド派手な展開も多いエンタテインメント作品なので、デートで観るのもオススメです。シリーズ前作を知る人は、どんなジャンルの映画かご存じだと思いますが、人が大量に殺されていくので、ある程度は過激なシーンに覚悟が必要です。そこだけ配慮した上で相手が許容範囲なら、一緒に楽しんでください。

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『新感染半島 ファイナル・ステージ』クォン・ヘヒョ/イ・レ/イ・イェオン

小学生は怖くて泣いちゃう人もいるかもしれませんが、チャレンジ精神旺盛な小学校高学年くらいのキッズならトライしてみても良いでしょう。前述しましたが、今作では皆さんと同じ世代のキャラクターが大活躍します。本当にカッコ良いので、前のめりで観ちゃうはず。親子愛、家族愛も描かれているので、家族で観るのも良いですよ。また、アトラクションに乗ったような感覚にもなれる映画なので、友達と一緒に観ても盛り上がれそうです。

映画『新感染半島 ファイナル・ステージ』カン・ドンウォン

『新感染半島 ファイナル・ステージ』
2021年1月1日より全国公開
ギャガ
公式サイト

©2020 NEXT ENTERTAINMENT WORLD & REDPETER FILMS.All Rights Reserved.

TEXT by Myson

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『エクスペリメント』エイドリアン・ブロディ 心理学から観る映画59:研究倫理に反する実験とその被害『エクスペリメント』『まったく同じ3人の他人』

『まったく同じ3人の他人』というドキュメンタリーを観ました。生き別れた三つ子が再会する感動のストーリーかと思いきや、驚愕の背景を知り、研究倫理について改めて考えさせられました。そこで今回は研究倫理をテーマとします。

映画『コンビニ・ウォーズ~バイトJK VS ミニナチ軍団~』ヴァネッサ・パラディ ヴァネッサ・パラディ【ギャラリー/出演作一覧】

1972年12月22日生まれ。フランス出身。

映画『ブルーボーイ事件』中川未悠/中村中/イズミ・セクシー/真田怜臣/六川裕/泰平史/錦戸亮 ブルーボーイ事件【レビュー】

高度成長期にあった1965年の東京では、街の浄化のため、警察はセックスワーカー達を厳しく取り締まっていました。ただ、セックスワーカーの中には性別適合手術(当時の呼称は性転換手術)を受けて女性的な体をした通称ブルーボーイが…

映画『悪党に粛清を』来日舞台挨拶、マッツ・ミケルセン 映画好きが選んだマッツ・ミケルセン人気作品ランキング

“北欧の至宝”として日本でも人気を誇るマッツ・ミケルセン。今回は、マッツ・ミケルセン出演作品(ドラマを除く)を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。上位にはどんな作品がランクインしたのでしょうか?

映画『君の顔では泣けない』芳根京子/髙橋海人 君の顔では泣けない【レビュー】

高校1年生の夏、坂平陸(武市尚士)と水村まなみ(西川愛莉)はプールに一緒に落ちたことで体が入れ替わってしまいます。2人はすぐに元に戻ることができず15年を過ごし…

映画『スプリングスティーン 孤独のハイウェイ』ジェレミー・アレン・ホワイト スプリングスティーン 孤独のハイウェイ

物語の舞台は1982年。ブルース・スプリングスティーン(ジェレミー・アレン・ホワイト)は、名声を手に入れながらも、葛藤を抱えて…

映画『2つ目の窓』松田美由紀 松田美由紀【ギャラリー/出演作一覧】

1961年10月6日生まれ。東京都出身。

「第38回東京国際映画祭」クロージングセレモニー:受賞者 東京グランプリは『パレスチナ36』!第38回東京国際映画祭ハイライト

2025年10月27日(月)に日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区で開幕したアジア最大級の映画の祭典である第38回東京国際映画祭が、11月5日(水)に閉幕。今年も個性豊かな作品が多数出品され、さまざまなイベントが実施されました。以下に、第38回東京国際映画祭ハイライトをお届けします。

映画『平場の月』堺雅人/井川遥 平場の月【レビュー】

朝倉かすみ著の同名小説を実写化した本作は、『ハナミズキ』『花束みたいな恋をした』(2021年)などを手がけた土井裕泰が監督を務めて…

映画『ぼくらの居場所』リアム・ディアス/エッセンス・フォックス/アンナ・クレア・ベイテル ぼくらの居場所【レビュー】

カナダのトロント東部に位置するスカボローを舞台に、さまざまな背景を抱えた3組の親子の姿を…

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画『悪党に粛清を』来日舞台挨拶、マッツ・ミケルセン 映画好きが選んだマッツ・ミケルセン人気作品ランキング

“北欧の至宝”として日本でも人気を誇るマッツ・ミケルセン。今回は、マッツ・ミケルセン出演作品(ドラマを除く)を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。上位にはどんな作品がランクインしたのでしょうか?

映画学ゼミ2025年11月募集用 AI時代における人間らしさの探求【映画学ゼミ第2回】参加者募集!

ネット化が進み、AIが普及しつつある現代社会で、人間らしさを実感できる映画鑑賞と人間にまつわる神秘を一緒に探求しませんか?

映画『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』ウェス・アンダーソン監督 映画好きが選んだウェス・アンダーソン監督人気作品ランキング

今回は、ウェス・アンダーソン監督作品を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。人気作品が多くあるなか、上位にランクインしたのは?

学び・メンタルヘルス

  1. 映画『エクスペリメント』エイドリアン・ブロディ
  2. 映画学ゼミ2025年11月募集用
  3. 映画『おーい、応為』長澤まさみ

REVIEW

  1. 映画『ブルーボーイ事件』中川未悠/中村中/イズミ・セクシー/真田怜臣/六川裕/泰平史/錦戸亮
  2. 映画『君の顔では泣けない』芳根京子/髙橋海人
  3. 映画『スプリングスティーン 孤独のハイウェイ』ジェレミー・アレン・ホワイト
  4. 映画『平場の月』堺雅人/井川遥
  5. 映画『ぼくらの居場所』リアム・ディアス/エッセンス・フォックス/アンナ・クレア・ベイテル

PRESENT

  1. 映画『TOKYOタクシー』オリジナルパラパラメモ
  2. トーキョー女子映画部ロゴ
    プレゼント

PAGE TOP