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映画界で新たな道を切り拓いた女性達

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映画『映画はアリスから始まった』アリス・ギイ=ブラシェ

映画界の狭き門をくぐり、自分自身の力で道を切り拓いてきた女性達。裏方で映画界を支えてきた先人達の活躍ぶりを知ると、とても勇気と希望が湧いてきます。

監督・製作・脚本家:アリス・ギイ=ブラシェ

映画『映画はアリスから始まった』アリス・ギイ=ブラシェ

リュミエール兄弟が初めて映画を上映したのは1895年3月。その場所に、アリス・ギイ=ブラシェもいました。彼女はストーリーのある映画を作り、映画のパイオニアの1人といわれています。監督・製作・脚本家として彼女が作った作品はなんと1,000作品以上!でも、ハリウッドの映画製作システムの原型を作り上げた世界初の女性映画監督アリスは、映画史から忘れ去られていました。
本作では、パメラ・B・グリーン監督が、彼女にまつわる希少な記録を探し回り、彼女の偉業を綴ったものです。彼女の功績に驚くだけでなく、彼女が男性社会の煽りを受けていた実状もうかがえます。本作を観ると、彼女がいかに無念な思いをしていたかを感じて辛くなると同時に、映画好きの一人として、彼女の存在を知ることができてよかったと感じるはずです。

映画『映画はアリスから始まった』アリス・ギイ=ブラシェ

『映画はアリスから始まった』
2022年7月22日より全国順次公開中
公式サイト
ナレーション;ジョディ・フォスター

キャスティング・ディレクター:マリオン・ドハティ

映画『キャスティング・ディレクター ハリウッドの顔を変えた女性』マリオン・ドハティ

数々の名優を発掘し、キャスティング(配役)の重要性をハリウッドに知らしめたのは、キャスティングの先駆者マリオン・ドハティ(1923-2011)。今では超大物になっている俳優の中には、彼女が才能を発掘し機会を与えた人がたくさんいます。当時のハリウッドの映画の作り方を知ると、彼女がいなければ今名優と呼ばれている人達は生まれなかったかもしれません。
でも、キャスティング・ディレクターという肩書きはなかなか認められない事情がありました。その背景も含めて、彼女がいかに茨の道を進んできたかがわかります。

映画『キャスティング・ディレクター ハリウッドの顔を変えた女性』マリオン・ドハティ

『キャスティング・ディレクター ハリウッドの顔を変えた女性』
2022年4月2日より全国順次公開中
公式サイト REVIEW/デート向き映画判定/キッズ&ティーン向き映画判定 

映画字幕翻訳家:戸田奈津子

東京バイリンガルサービス主催イベント2014年10月2日:映画字幕翻訳家・戸田奈津子さん

日本を代表する映画字幕翻訳家で、これまでトム・クルーズをはじめハリウッドの大物スター来日時には通訳もされていたので、ご存じの方も多いですよね。私は戸田さんがどんなキャリアを歩んでこられたかを知って、とても励まされました。普段戸田さんのお話を聞ける機会はありませんが、2014年10月2日、英語字幕翻訳家の菊地浩司さんがCEOを務める東京バイリンガルサービスが主催するイベントで、菊地さんと戸田さんの対談を取材することができました(記事はこちら)。レジェンドお2人の対談とは何とも贅沢な時間でした。戸田さんのお話から、いつどんなきっかけがあるかもわからないし、チャンスがきた時に掴めるように日々精進しないといけないと教わりました。英語を使った仕事をしたい方はぜひ記事を読んでみてください。

戸田奈津子さん登壇イベント取材リポート

映画プロデューサー、ディストリビューター、脚本家:吉崎道代

製作を務めた『クライング・ゲーム』『ハワーズ・エンド』で米アカデミー賞を獲った吉崎道代さん。2022年6月30日に刊行された「嵐を呼ぶ女」(キネマ旬報社)には、吉崎さんの波瀾万丈の半生が綴られています。吉崎さんの経験談には、チャーリー・チャップリンをはじめとする映画史に名を残す偉人達の名前がたくさん出てきます。彼等とのやりとりは吉崎さんにとっては日常で、私達が知らない映画人達の素顔も著書から垣間見えます。
誰の人生にも必ず波はありますが、吉崎さんが経験されてきた波は大波ばかり!ドラマチック過ぎて、この荒波を耐えられる精神力に感服です。先日インタビューをさせていただき、とてもパワフルな方だと実感しました。著書にはこれまで吉崎さんが携わってこられた多くの作品の逸話も掲載されています。映画好きにぜひ読んでいただきたいと共に、ご本人もおっしゃっていましたが、女性にオススメの一冊です。

吉崎道代さん著書「嵐を呼ぶ女」出版記念インタビュー

「嵐を呼ぶ女」をAmazonで購入

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TEXT by Myson

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PRESENT

  1. 映画『リー・ミラー 彼女の瞳が映す世界』ケイト・ウィンスレット
  2. 映画『けものがいる』レア・セドゥ
  3. DMM TVオリジナルドラマ『ドンケツ』伊藤英明
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