REVIEW

ハウス・オブ・ザ・ドラゴン

  • follow us in feedly
  • RSS
海外ドラマ『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』エマ・ダーシー

第1話から引き込まれ、一気に観てしまう内容です。本作は大人気海外ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』から200年前の世界を描いていて、ドラゴンを従えるターガリエン家を軸とした物語となっています。ジョージ・R・R・マーティン著「炎と血」を原作としており、この小説は『ゲーム・オブ・スローンズ』のデナーリス(エミリア・クラーク)の3代前の当主による征服から150年間を描いているとされています。
『ゲーム・オブ・スローンズ』を観ている方にとっては、世界観が掴めた状態で観るのですんなり入り易いのはもちろんのこと、逆に『ゲーム・オブ・スローンズ』を全く観ていない方は時間軸通りに観られるのでわかりやすいと思います。また、『ゲーム・オブ・スローンズ』は登場人物が大変多く難解なイメージを持たれている可能性もありますが、本作はターガリエン家を中心に描かれていて、まだ登場人物が絞られている分、観易さもあります。

海外ドラマ『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』パディ・コンシダイン/オリヴィア・クック

そして女性キャラクターが中心に描かれている点でも『ゲーム・オブ・スローンズ』と少し印象が異なります。もちろん『ゲーム・オブ・スローンズ』も数々の女性キャラクターが活躍していましたが、本作では登場人物がまだ限定されている分、一層女性の生き方にフォーカスされているように感じます。世継ぎ=後の女王となる立場、母の立場、妻の立場、そして、男性に支配されずに生きる術を身につけた者など、さまざまな角度から女性の生き方を考えさせられます。また、キャストも豪華でパディ・コンシダイン、マット・スミス、リス・エヴァンス、オリヴィア・クックなど実力派が名を連ねているほか、レイニラの少女時代を演じるミリー・オールコックなど若手俳優も演技力を発揮しています。『ゲーム・オブ・スローンズ』がそうであったように、本作からもスターが多数生まれそうですね。

海外ドラマ『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』マット・スミス/エマ・ダーシー

ストーリーも期待通りのドロドロで、第1話からハラハラドキドキが止まりません。どのキャラクターも魅力的ですが、個人的に印象に残ったのは、まずマット・スミス演じるデイモン。初っぱなから危うい空気をバンバン放ちながらもどこかセクシーで、周囲の人間を翻弄させていきます。アリセント・ハイタワーの父オットー・ハイタワーを演じるリス・エヴァンスも人相から変わってみえるくらいなりきっていて圧倒されます。ヴィセーリス・ターガリエン1世を演じるパディ・コンシダインも途中どうやって撮ったんだろうというくらいやせ細るシーンがあり、半端ない役作りへの気合いを感じます。とにかく見どころが満載で、あっという間に観終わるおもしろさです。ぜひご覧ください。

海外ドラマ『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』エマ・ダーシー

『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン <シーズン1>』
2022年8月22日よりU-NEXTにて配信中
R15+
公式サイト

© 2022 Home Box Office, Inc. All rights reserved. HBO® and all related programs are the property of Home Box Office, Inc.

TEXT by Myson

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『親のお金は誰のもの 法定相続人』三浦翔平さんインタビュー 『親のお金は誰のもの 法定相続人』三浦翔平さんインタビュー

時価6億円の伝説の真珠を巡る家族の大騒動と相続問題について描いた映画『親のお金は誰のもの 法定相続…

映画『あの花が咲く丘で、 君とまた出会えたら。』福原遥/水上恒司 『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』最速試写会 5組10名様ご招待

映画『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』最速試写会 5組10名様ご招待

映画『イコライザー THE FINAL』デンゼル・ワシントン イコライザー THE FINAL

シリーズ最終章となる本作は、シリーズで初めてR-15とされただけあって…

映画『春に散る』山口智子 山口智子(やまぐち ともこ)

1964年10月20日生まれ。夫は俳優の唐沢寿明。1988年、NHK連続テレビ小説『純ちゃんの応援歌』で主演デビュー。その後…

映画『BAD LANDS バッド・ランズ』安藤サクラ/山田涼介 映画と人の研究11:洋画選択時・邦画選択時の「好きな俳優出演作か」参考度の比較

今回は、洋画選択時・邦画選択時の「好きな俳優出演作か」参考度を比較しました。

映画『アナログ』二宮和也/波瑠 アナログ

ビートたけしによる原作を、二宮和也と波瑠の共演で映画化した本作では…

Netflix映画『赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。』新木優子 新木優子(あらき ゆうこ)

1993年12月15日東京都生まれ。スカウトをきっかけに2008年にデビュー。2015年、ゼクシィの8代目CMガールとして…

映画『オペレーション・フォーチュン』ジェイソン・ステイサム/オーブリー・プラザ/バグジー・マローン オペレーション・フォーチュン

ジェイソン・ステイサムが型破りな敏腕諜報員役を演じるスパイ・アクション大作です。監督はガイ・リッチーが務め…

映画『コカイン・ベア』 コカイン・ベア

タイトルからおわかりの通り、本作はコカインと熊のお話…

Netflix映画『ちひろさん』有村架純 ちひろさん

物語が進むほど、人間の深いところに潜っていけるストーリーです。元風俗嬢の“ちひろさん…

部活・イベント

  1. 【ARUARU海ドラDiner】サムライデザート(カップデザート)
  2. 【ARUARU海ドラDiner】トーキョー女子映画部 × Mixalive TOKYO × SHIDAX
  3. 【ARUARU海ドラDiner】サポーター集会:パンチボール(パーティサイズ)
  4. 【ARUARU海ドラDiner】プレオープン
  5. 「ARUARU海ドラDiner」202303トークゲスト集合

おすすめ記事

映画『ヒッチコックの映画術』アルフレッド・ヒッチコック 映画好きが選んだアルフレッド・ヒッチコック監督人気作品ランキング

アルフレッド・ヒッチコックが監督をした作品(1950年以降に制作された作品)について正式部員の皆さんに投票いただきランキングを作成しました。名作揃いのなか、どの作品が1位となったのでしょうか?

映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』来日記者会見:クエンティン・タランティーノ 映画好きが選んだクエンティン・タランティーノ監督人気作品ランキング

今回は、これまでクエンティン・タランティーノが監督をした作品(脚本担当作は除く)について正式部員の皆さんに投票いただきランキングを作成しました。

映画『アイスクリームフィーバー』吉岡里帆/詩羽(水曜日のカンパネラ) 映画好き女子が選んだ【ガールズムービー邦画ランキング】

今回は邦画のガールズムービー(女性同士の友情や交流などを描いた作品)を集めました。候補作品は編集部が独断で選抜し、正式部員の皆さんの投票によるランキングを作成しました 。部員の皆さんによる熱いコメントも参考に、お気に入りのガールズムービーを探してみてください!

TSUTAYA TV

REVIEW

  1. 映画『イコライザー THE FINAL』デンゼル・ワシントン
  2. 映画『アナログ』二宮和也/波瑠
    アナログ

  3. 映画『オペレーション・フォーチュン』ジェイソン・ステイサム/オーブリー・プラザ/バグジー・マローン
  4. 映画『コカイン・ベア』
  5. Netflix映画『ちひろさん』有村架純
    ちひろさん

PRESENT

  1. 映画『あの花が咲く丘で、 君とまた出会えたら。』福原遥/水上恒司
  2. 映画『北極百貨店のコンシェルジュさん』
  3. 中国ドラマ『千紫万華(せんしばんか)〜重紫(ちょうし)に捧ぐ不滅の愛〜』QUOカード、ヤン・チャオユエ/シュー・ジェンシー
PAGE TOP