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しあわせのマスカット

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映画『しあわせのマスカット』福本莉子

マスカット・オブ・アレキサンドリアという品種を本作で初めて知りましたが、劇中ではその栽培方法がいかに難しいかが描かれているので、興味をそそります。本作は福本莉子が演じる主人公の春奈が、その真っ直ぐな性格でぶどう農園の窮状を彼女なりに解決しようと奔走する物語。右も左もわからない春奈が、最初は園主(竹中直人)に相手にされないながらも、諦めずに一生懸命何か力になろうと奮闘する姿にはとても共感できて、同世代の若者が観て共感できそうなのはもちろん、大人が観ても初心に返るような気持ちになると思います。前半は、とにかく明るく元気な春奈がおっちょこちょいな行動を取る姿が可愛く映されていますが、後半はテンションが変わってきます。会社のよくある風景も描かれていますが、総じて悪役という悪役がいない点でも気持ち良く観られます。
仕事ができるかできないかという能力じゃないところで自分自身の力を発揮するってこういうことかなとも思えるので、入社したてでまだ仕事に慣れず、自信をなくしそうになっている方も観てみてください。

デート向き映画判定
映画『しあわせのマスカット』福本莉子/竹中直人

特別デート向きという感じではありませんが、観て気まずくなるシーンはないので、2人とも観たければデートで観るのも良いと思います。特に社会人になりたてのカップルは共感できる要素も多いでしょうし、鑑賞後に自然にお互いの仕事の話ができそうな内容なので、職場で悩みなどを抱えている人は、相談するきっかけにするのも良さそうです。

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『しあわせのマスカット』福本莉子

キッズにはまだピンとこない話題かもしれませんが、ティーンは就職活動をし始める人もいるので、身近な物語に思えるでしょう。何をきっかけに就職先を決めれば良いのか迷っていたら、こういうきっかけもあるんだなと、一つの参考になると思います。主人公は不器用でいろいろな苦労をしますが、へこたれずに頑張る姿に元気をもらえます。

映画『しあわせのマスカット』福本莉子/中河内雅貴/本仮屋ユイカ/竹中直人

『しあわせのマスカット』
2021年5月14日より全国公開
BS-TBS
公式サイト

©「しあわせのマスカット」製作委員会

TEXT by Myson

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1987年5月27日生まれ。東京都出身。

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