REVIEW

新解釈・三國志

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『新解釈・三國志』大泉洋

福田雄一監督が「三國志」を映画化するとのことで、フツーなわけはないのですが、タイトルの通り、“新解釈”で自由にのびのびと作られています(笑)。「三國志」は長年愛され続けていて、これまでも何度か映像化されてきましたが、「三國志」に詳しい人は比較を楽しめるというか、それぞれのキャラがいじり倒されているので、新鮮さを味わえると思います。人物がたくさん出てきて中国名で覚えづらいので、他の作品で観たことはあっても内容をあまり覚えていないという人もいると思いますが、間に解説があり、ざっくりとしたチーム分けもわかりやすく、何よりコメディなので気負うことなく観られます。
今作も福田ファミリーは総勢で出ていますが、大泉洋、岩田剛典、岡田健史、城田優、渡辺直美などが加わったことによって、新鮮味があります。それぞれの個性が存分に活かされていて、見せ場を作っていますが、まず印象的なのは岩田剛典の登場シーン。イケメンぶりと身体能力の高さをうまい具合にコメディに織り込んでいて、思わずニンマリしてしまいます。渡辺直美は期待通りの身のこなしと顔芸でしっかりとインパクトを残し、岡田健史はある意味イメージを覆すキャラを演じ、城田優もとても美味しいキャラを演じています。大泉洋はそもそもコミカルですが、福田ワールドに入るとどうなるのか、ぜひご自身の目で確かめてください。

デート向き映画判定
映画『新解釈・三國志』橋本環奈

同じ「三國志」の映画化でも、本格派時代劇だったら、逆に「私はよく知らないから」「時代劇は難しいから」という人も出てくるかもしれませんが、本作は笑いあり、アクションあり、難しい言葉使いもなしということで、誰でも観やすいので、安心してデートに誘えます。「三國志」にうるさい人を誘うと、どっちの反応に転ぶかはわからないので、そこだけ相手の普段の好みを参考にして、誘うかどうか決めてください。

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『新解釈・三國志』岩田剛典

本作で描かれる「三國志」の物語はあくまで“新解釈”であり、もともとの史実も諸説あるとされている部分が多いようなので、中国史に興味を持ったら、他の映画や文献なども調べてみると良い勉強になるでしょう。人気俳優がたくさん出ていて、気楽に観られるエンタテインメントで、なおかつ勉強がおもしろくなるきっかけになるかもしれない、一石二鳥の作品です。登場人物がすごく多いので、物語についていくのが大変かもしれませんが、事前に人物相関図を確認しておくと理解しやすくなると思います。

映画『新解釈・三國志』大泉洋/賀来賢人/橋本環奈/山本美月/岡田健史/橋本さとし/高橋努/岩田剛典/渡辺直美/磯村勇斗/矢本悠馬/阿部進之介/半海一晃/ムロツヨシ/山田孝之/城田優/佐藤二朗/西田敏行(語り部)/小栗旬

『新解釈・三國志』
2020年12月11日より全国公開
東宝
公式サイト

© 2020映画「新解釈・三國志」製作委員会

TEXT by Myson

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

【東京コミコン2023】マッツ・ミケルセン、ベネディクト・カンバーバッチ、トム・ヒドルストン、ユアン・マクレガー、クリストファー・ロイド、エヴァンジェリン・リリー、ポム・クレメンティエフ、ナタリア・テナ、テムエラ・モリソン、ダニエル・ローガン、C・B・セブルスキ(マーベル・コミック編集長)、ミラフォラ・ミナ&エドゥアルド・リマ(ミナリマ=MinaLima)/新田真剣佑(東京コミコン2023アンバサダー)、伊織もえ(PR大使/コスプレアンバサダー)小田井涼平(メインMC)、胸組光明(株式会社東京コミックコンベンション代表取締役社長) マッツ・ミケルセン、ベネディクト・カンバーバッチ、トム・ヒドルストン、ユアン・マクレガー他豪華ゲストが来日!【東京コミコン2023】開幕

マッツ・ミケルセン、ベネディクト・カンバーバッチ、トム・ヒドルストン、ユアン・マクレガー、クリストファー・ロイド、エヴァンジェリン・リリー、ポム・クレメンティエフ、ナタリア・テナ、テムエラ・モリソン、ダニエル・ローガン、C・B・セブルスキ(マーベル・コミック編集長)、新田真剣佑ほか登壇!

【東京コミコン2023】展示 マリリン・モンロー、レオナルド・ディカプリオなどスター達が着用した衣装やお宝映画小道具展示やVR体験も【東京コミコン2023】

【東京コミコン2023】では、スター達との交流も目玉であると同時に、展示やグッズ販売を楽しみにされている方も多いですよね。こちらの記事では会場の様子をお届けします。

映画『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』Tシャツプレゼント 『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』Tシャツ 2名様ご招待

映画『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』Tシャツ 2名様ご招待

映画『ジャック・リーチャー NEVER GO BACK』コビー・スマルダーズ コビー・スマルダーズ【プロフィールと出演作一覧】

1982年4月3日カナダ、バンクーバー生まれ。10代の頃にモデルエージェンシーの目にとまり…

映画『最悪な子どもたち』 最悪な子どもたち【レビュー】

北フランスの荒れた地区の複雑な家庭環境で暮らす子どもたちをオーディションで選び…

映画『ゴジラ-1.0』安藤サクラ 安藤サクラ【プロフィールと出演作一覧】

1986年2月18日生まれ。東京都出身。2007年に父の奥田瑛二監督作『風の外側』で俳優デビュー。2009年、『愛のむきだし』で…

映画『市子』若葉竜也さんインタビュー 『市子』若葉竜也さんインタビュー 

映画『市子』で杉咲花さんが演じる主人公、市子の恋人役を演じた若葉竜也さんにインタビューをさせていただきました。若葉さんといえば、多くの作品に引っ張りだこの演技派俳優ということで、仕事観についてなどたくさん質問をぶつけてみました。

映画『ファミリー・ディナー』ピア・ヒアツェッガー/ニーナ・カトライン/ミヒャエル・ピンク/アレクサンダー・スラデック ファミリー・ディナー【レビュー】

森の近くに佇む一軒家を舞台に、登場人物4人だけで展開されるスリラーです。設定がとてもシンプルながら…

映画『セックス・アンド・ザ・シティ2』サラ・ジェシカ・パーカー/キム・キャトラル/クリスティン・デイビス/シンシア・ニクソン 【映画研究】映画人心解剖12:『セックス・アンド・ザ・シティ』人気の理由

25周年を迎える『セックス・アンド・ザ・シティ』の魅力についてアンケートを実施し、統計的分析をやってみました。「1番好きなキャラクター」と「ビッグとエイダン、どっちがキャリーにふさわしい?」にも投票してもらいましたよ!

映画『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』ティモシー・シャラメ ウォンカとチョコレート工場のはじまり【レビュー】

ワクワクさせる冒頭シーンからグッとハートを掴まれて…

部活・イベント

  1. 【ARUARU海ドラDiner】サムライデザート(カップデザート)
  2. 【ARUARU海ドラDiner】トーキョー女子映画部 × Mixalive TOKYO × SHIDAX
  3. 【ARUARU海ドラDiner】サポーター集会:パンチボール(パーティサイズ)
  4. 【ARUARU海ドラDiner】プレオープン
  5. 「ARUARU海ドラDiner」202303トークゲスト集合

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画『劇場版 SPY×FAMILY CODE: White』 トーキョー女子映画部正式部員が推す!今観ているアニメシリーズ特集

今回はトーキョー女子映画部正式部員の方々に、「今観ているオススメのアニメシリーズ」について、聞いてみました。

映画『インファナル・アフェア 4K』アンディ・ラウ/トニー・レオン あの名作をリメイクするとしたら、誰をキャスティングする?『インファナル・アフェア』

今回は『インファナル・アフェア』のラウ役のアンディ・ラウとヤン役のトニー・レオンをそれぞれ誰が演じるのが良いか、正式部員の皆さんに考えていただきました。今回はどんなキャスティング案が挙がったのでしょうか?

映画『ヒッチコックの映画術』アルフレッド・ヒッチコック 映画好きが選んだアルフレッド・ヒッチコック監督人気作品ランキング

アルフレッド・ヒッチコックが監督をした作品(1950年以降に制作された作品)について正式部員の皆さんに投票いただきランキングを作成しました。名作揃いのなか、どの作品が1位となったのでしょうか?

TSUTAYA TV

REVIEW

  1. 映画『最悪な子どもたち』
  2. 映画『ファミリー・ディナー』ピア・ヒアツェッガー/ニーナ・カトライン/ミヒャエル・ピンク/アレクサンダー・スラデック
  3. 映画『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』ティモシー・シャラメ
  4. 映画『あの花が咲く丘で、 君とまた出会えたら。』福原遥/水上恒司
  5. 映画『Winter boy』ポール・キルシェ

PRESENT

  1. 映画『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』Tシャツプレゼント
  2. ドラマ『ワンダーハッチ -空飛ぶ竜の島-』中島セナ/奥平大兼
  3. 映画『ファースト・カウ』ジョン・マガロ
PAGE TOP