殺し屋が主人公のストーリーでありながらとてもコミカルで、激しくスピーディなアクションシーンとのコントラストが際立った独特の世界観が魅力。接近戦も見どころで、ハリウッド大作『ボーン・アイデンティティー』や『96時間』などのシリーズを手掛けたフランス人のアクション監督、アラン・フィグラルズがファイトコレオグラファーとして参加しています。さらに、日本からはこれまで数々の作品でスタントマンとして活躍し、2013年に第1回ジャパンアクションアワードベストスタントマン賞最優秀賞を受賞し、『るろうに剣心』『ミュージアム』『忍びの国』などのアクション監督・コーディネートを担ってきた富田稔が、今回スタントコーディネーターを担当。主演はアクション映画を得意とする岡田准一ということで、本作のアクションシーンはグローバルなレベルに仕上がっていると言えます。
柳楽優弥、向井理、福士蒼汰などが極悪人キャラを演じている点も新鮮で、バイオレンスシーンが予想以上に生々しく、男性向けの作品という雰囲気はあります。ただ、女性キャラクターの存在がストーリーの鍵を握っているので、女性も楽しめる要素はあります。全裸の岡田准一のシーンも豊富なので、マッチョ好き女子は必見です(笑)。
結構痛々しいシーンがあり、アクションシーンが激しいので、敢えてデート向きとは言いませんが、アクション映画が好きで観慣れている同士なら、デートで観るのもありだと思います。コメディ要素に関しては、ツボに合うかどうかが分かれそうな気がしますが、そこで2人の相性を占ってみても良いかも知れません。
キッズにはちょっと過激かなと思うシーンがあるので、せめて中学生以上になってから観たほうが良いかなと思います。岡田准一が演じる殺し屋がとても強くて、個性的なので、男子は特に憧れちゃうと思います。スピード感のあるアクションシーンが爽快なので、興味があれば観てみてください。
『ザ・ファブル』
2019年6月21日より全国公開
松竹
公式サイト
©2019「ザ・ファブル」製作委員会
TEXT by Myson