日記

オスカー授賞式は心のパワースポット

  • follow us in feedly
  • RSS
第92回アカデミー賞作品賞受賞時写真:映画『パラサイト 半地下の家族』

今年の第92回アカデミー賞も大盛り上がりでしたね!いつもWOWOWの生中継を録画しているのですが、なかなか一気に観る時間がとれず、発表から1週間でやっと観終わりました。今回は特に感動的なシーンが本当に多かったですが、印象的だったシーンをいくつか振り返りたいと思います。

映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』ブラッド・ピット
『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』

まずはブラッド・ピットが『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』で助演男優賞を受賞したのは、嬉しかった!ここ何年間かプライベートでいろいろと苦労があった彼ですが、授賞式前のインタビューでも、とても晴れ晴れとした表情でした。最近の他の映画賞のスピーチで自虐ネタが注目されていたようですが、授賞式前のインタビューでも何か言いかけてやめた時の仕草がとてもチャーミングでした。受賞スピーチでは、タランティーノやディカプリオほか『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』関係者に感謝すると同時に、これを機にスタントコーディネーターやスタントマン達に注目して欲しいとコメントしていました。そして、昔を振り返り、「両親とドライブインシアターで『明日に向かって撃て!』を観て、この世界に入り、ジーナ(・デイヴィス)、リドリー(・スコット)や、多くの人に支えられてきた。『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』そのものだ」と涙を浮かべていました。ジーナ・デイヴィスがスーザン・サランドンと主演し、リドリー・スコットが監督を務めた『テルマ&ルイーズ』で彼は注目を浴び、スターダムを駆け上がりましたが、俳優人生を振り返ってスピーチをする姿に、観ているこちらも胸が熱くなりました。一般庶民だって、ハリウッドスターだって、誰でも良い時、大変な時はあるけれど、それを乗り越えた人は素敵で、とても勇気をもらえました。

映画『ロケットマン』タロン・エガ-トン
『ロケットマン』

ロケットマン』の“(アイム・ゴナ)ラヴ・ミー・アゲイン”で歌曲賞を受賞した、エルトン・ジョンとバーニー・トーピンが揃って壇上にいる姿も感動的でした。エルトン・ジョンの半生を描いた『ロケットマン』で観た2人の友情の強さを思うと、とても感慨深かったです。彼等は遠い存在のスターですが、とても身近な存在に感じられる瞬間でした。

映画『ジョーカー』ホアキン・フェニックス
『ジョーカー』

ジョーカー』で主演男優賞を受賞したホアキン・フェニックスのスピーチにも感涙。「私には映画が不可欠です。映画は私達に声なき弱者の代わりに発言する力をくれました…」と、多くの社会問題を起こしている人間の罪について触れ、でも人間は発想や独創性で工夫する力も持っていて、思いやりと愛で改革できるはずだと語りました。自身についても、自己中心的でダメな人間だったけれど周囲の人々が2度目のチャンスをくれたと振り返り、最後は兄リバー・フェニックスが17歳の時に残した「愛をもって物事に対峙すれば平和がついてくる」という言葉で締めくくりました。彼のスピーチには、人間としての悟りが詰まっていましたが、それを俳優として役目を果たそうという姿勢に繋がっているのがすごく伝わってきて、映画への思いの深さを感じました。俳優や映画人すべての仕事がそれだけ高尚なもので、そういう思いで作っているからこそ、彼等は多くの人を感動させられるんですよね。

映画『パラサイト 半地下の家族』ソン・ガンホ/チェ・ウシク/パク・ソダム/イ・ジョンウン/チャン・ヘジン
『パラサイト 半地下の家族』

そしてそして、『パラサイト 半地下の家族』が歴史を塗り替えましたね!作品賞、監督賞、脚本賞、国際長編映画賞と主要部門を含む4部門を獲りました。ポン・ジュノ監督が毎度「朝まで飲みたいと思います」とスピーチを締めていたのがお茶目でしたが、彼等の受賞を称える会場の反応も最高でした。国を超えて映画愛で繋がった人達のムードがすごく伝わってきて、感無量。監督賞のスピーチでは、他の監督一人ひとりを讃えていたのも感動的で、作品賞を受賞し、ミラクルが目の前で起きていることに鳥肌が立ちました。

この他、それぞれの受賞がとても感動的でしたが、1番何に感動したかって、会場中が映画愛に包まれていたことです。皆映画を愛していて、本当に一生懸命なんだというのが伝わってきました。スピーチの一言ひとことにも重みがあって、たくさんの気付きを頂きました。

個人的にいろいろな節目で考えるべきこと、悩むことが多いここ数年ですが、映画を好きでいたからこそ救われています。そして、このタイミングでこの授賞式が観られたことで、また良いエネルギーを受け取って、ガンガンパワーチャージをさせてもらいました。やっぱり映画って良いですね!直接言うことはできませんが、皆さん、いつも素敵な映画を作ってくれて、本当にありがとうございます!映画、サイコー!

【第92回アカデミー賞授賞式 ダイジェスト】
[字幕版]WOWOWプライム他にて、2020年3月1日(日)22:00、3月3日(火)21:15再放送
番組HP

©2018 Paramount Pictures. All rights reserved.
© 2019 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved” “TM & © DC Comics”
© 2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVED
Getty Images

TEXT by Myson

  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『アン・リー/はじまりの物語』アマンダ・セイフライド アン・リー/はじまりの物語【レビュー】

アマンダ・セイフライドを主演に迎え、『ブルータリスト』のスタッフが贈る本作は、シェーカー教団の創始者アン・リーの実話を基にして…

映画『モータルコンバット/ネクストラウンド』カール・アーバン モータルコンバット/ネクストラウンド【レビュー】

エド・ブーンとジョン・トビアスが手掛けた同名ビデオゲームを原作とする本作では…

映画『炎上』森七菜/髙橋芽以 心理学から観る映画61:欲求の階層からみるキャラクターの心情『嵐が丘』『炎上』『マテリアリスト 結婚の条件』

今回は、マズローの「基本的欲求」の観点から、キャラクターがどのような心理状態にあるのかを考察します。

映画『TOKYO BURST-犯罪都市-』水上恒司/ユンホ(東方神起) TOKYO BURST-犯罪都市-【レビュー】

REVIEWマ・ドンソクが主演の人気シリーズ“犯罪都市”の初のユニバース作品として作られた…

映画『サヨナラの引力』ク・ギョファン/ムン・ガヨン 『サヨナラの引力』一般試写会 5組10名様ご招待

映画『サヨナラの引力』一般試写会 5組10名様ご招待

映画『プラダを着た悪魔2』来日スペシャルイベント:メリル・ストリープ メリル・ストリープ【ギャラリー/出演作一覧】

1949年6月22日生まれ。アメリカ生まれ。

映画『Never After Dark/ネバーアフターダーク』穂志もえか Never After Dark/ネバーアフターダーク【レビュー】

『忍びの家 House of Ninjas』で、主演、プロデューサーを務めた賀来賢人と、ショーランナー、脚本と監督を務めたデイヴ・ボイルは、映像製作会社“SIGNAL181”を共同で立ち上げ…

映画『ゼイ・ウィル・キル・ユー』ザジー・ビーツ ザジー・ビーツ【ギャラリー/出演作一覧】

1991年6月1日生まれ。ドイツ出身。

Prime Original ドラマシリーズ 『クロエマ』杉咲花/多部未華子 『クロエマ』キャスト登壇!配信直前記念イベント 5組10名様ご招待

ドラマ『クロエマ』配信直前記念イベント 5組10名様ご招待

映画『箱の中の羊』綾瀬はるか/大悟(千鳥)/桒木里夢 箱の中の羊【レビュー】

「人間とは何か」という問いから、“存在意義”への答えを出そうとするストーリーです…

【映画でSEL】にたどりつくまでの道

今のあなたに必要な非認知能力を伸ばす【映画でSEL】プログラムのご案内

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画『ボヘミアン・ラプソディ』ラミ・マレック 映画好きが選んだ実在アーティストの伝記映画ランキング

今回は実在アーティストの伝記映画について、正式部員の皆さんに投票してもらいました。さまざまな有名アーティストにまつわる作品がある中で上位にランクインしたのはどの作品でしょうか?

映画『ズートピア2』 映画好きが選んだ2025アニメ映画ベスト

今回は、2025年に劇場公開されたアニメ映画について、正式部員の皆さんによる投票結果ベスト30を発表!2025年のアニメ映画ベストに輝いたのは?

【映画でSEL】イメージイラストドアの奥に草原 セルフ・モニタリングとモデリングの機会となる映画鑑賞(論文紹介)&映画でSELラボOPEN!

株式会社TSトーキョーは、映画でSELラボをオープンしました!

学び・メンタルヘルス

  1. 映画『炎上』森七菜/髙橋芽以
  2. 【映画学ゼミ第8回】「感情は有用か、有害か、映画の場合で考える」参加者募集!
  3. 【映画でSEL】イメージイラストドアの奥に草原

REVIEW

  1. 映画『アン・リー/はじまりの物語』アマンダ・セイフライド
  2. 映画『モータルコンバット/ネクストラウンド』カール・アーバン
  3. 映画『TOKYO BURST-犯罪都市-』水上恒司/ユンホ(東方神起)
  4. 映画『Never After Dark/ネバーアフターダーク』穂志もえか
  5. 映画『箱の中の羊』綾瀬はるか/大悟(千鳥)/桒木里夢

PRESENT

  1. 映画『サヨナラの引力』ク・ギョファン/ムン・ガヨン
  2. Prime Original ドラマシリーズ 『クロエマ』杉咲花/多部未華子
  3. 映画『口に関するアンケート』板垣李光人/綱啓永/吉川愛/MOMONA(ME:I)/ 森愁斗(BUDDiiS) /西山智樹(TAGRIGHT)
PAGE TOP