REVIEW

青くて痛くて脆い

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『青くて痛くて脆い』吉沢亮/杉咲花

前半は秋好寿乃(杉咲花)に何が起きたんだろうと引き込まれ、後半は田端楓(吉沢亮)に何が起きたんだろうとさらに引き込まれ、全体的にはサスペンスですが、その背景に若者の葛藤が描かれていて、彼らが持つ光と影の部分にそれぞれ共感できます。ある言葉が示す意味が言葉通りなのか、比喩なのかというところで、物語の見え方が全然違っていて、真相が明らかにされていくなかで、田端楓の心の闇の深さが浮き彫りになっていきます。本作には“人間同士の距離”が一つのテーマになっていますが、傷付くのを恐れて人と距離を置いたほうが良いのかどうか、田端楓の目線で考えることができます。グッチャグチャになった後、彼らは何を得るのか、ぜひ皆さんご自身の目で確かめてください。

デート向き映画判定
映画『青くて痛くて脆い』吉沢亮/杉咲花

ラブストーリーというよりも、友情、人間関係を描いたストーリーで、ロマンチックになるムードの映画ではありません。だからこそ、どんな相手とのデートでも観やすいという部分はあり、普遍的なテーマなので、老若男女共感できます。ただ、友達以上恋人未満の男女カップルだと、主人公2人のあれこれをどう受けとめるかによって、変に意識してしまう可能性だけ一応お伝えしておきましょう(笑)。

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『青くて痛くて脆い』吉沢亮/柄本佑

秋好が主張する「世界を変える」という思いは、壮大過ぎると皆にあまり理解されず、「なりたい自分になる」というのも言葉で表すよりずっと難しく、そういった価値観の秋好は浮いた存在になってしまいます。タイトルにある“青い”“痛い”は、最初周囲が秋好をそんな風に見ていることを表す言葉のように思えますが、ストーリーを経る毎に本当は彼女をそういう目で見ている側こそ“青くて痛い”のかも知れないと気付かされます。人と違うことに不安を持つ人もいるかも知れませんが、その上で自分はどんな選択をしたいか、本作を観て考えてみてください。

映画『青くて痛くて脆い』吉沢亮/杉咲花

『青くて痛くて脆い』
2020年8月28日より全国公開
東宝
公式サイト

©2020 映画「青くて痛くて脆い」製作委員会

TEXT by Myson

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『スペシャルズ』佐久間大介(Snow Man) 映画レビュー&ドラマレビュー総合アクセスランキング【2026年3月】

映画レビュー&ドラマレビュー【2026年3月】のアクセスランキングを発表!

映画『落下音』ハンナ・ヘクト 落下音【レビュー】

すごく噛み応えのある作品です。タイトルについている“落下音”が…

映画『決断するとき』エミリー・ワトソン エミリー・ワトソン【ギャラリー/出演作一覧】

1967年1月14日生まれ。イギリス出身。

映画『ザ・ブライド!』ジェシー・バックリー/クリスチャン・ベール ザ・ブライド!【レビュー】

『ロスト・ドーター』でアカデミー賞®脚本賞にノミネートされたマギー・ギレンホールは、本作でも監督、脚本、プロデューサーと裏方に徹し…

映画『オールド・オーク』デイヴ・ターナー/エブラ・マリ 『オールド・オーク』一般試写会 6組12名様ご招待

映画『オールド・オーク』一般試写会 6組12名様ご招待

映画『ミステリー・アリーナ』唐沢寿明 『ミステリー・アリーナ』完成披露試写会 5組10名様ご招待

映画『ミステリー・アリーナ』完成披露試写会 5組10名様ご招待

トーキョー女子映画部チャンネルpodcast ポッドキャスト【トーキョー女子映画部チャンネル】あの映画がおもしろいと思う本当の理由『嵐が丘』『カミング・ホーム』『俺たちのアナコンダ』

ネタバレあり、個人的にツボにハマったポイントを 気楽に話しているので、トークには期待せず(笑)、作品には期待してください。

映画『俺たちのアナコンダ』ジャック・ブラック/ポール・ラッド/スティーヴ・ザーン/タンディウェ・ニュートン/セルトン・メロ 俺たちのアナコンダ【レビュー】

愛しいほどにアホ全開のハッピーなコメディです。ジャック・ブラックとポール・ラッドが主演のコメディといえば…

【映画学ゼミ第7回】「そもそも感情ってどうやって湧いてくるの?感情の仕組み」参加者募集! 【映画学ゼミ第7回】「そもそも感情ってどうやって湧いてくるの?感情の仕組み」参加者募集!

感情はまだまだ謎が多く、本当に複雑で深い概念だからこそおもしろい!感情について少しでも知ることで、自分自身の情動コントロールにも少し役立つはずです。

映画『キング・オブ・キングス』 キング・オブ・キングス【レビュー】

チャールズ・ディケンズが、我が子のために書き下ろした“The Life of Our Lord(私たちの主の生涯)”は、没後64年を経た1934年まで出版が許されず、幻の傑作といわれていたようです…

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

【映画学ゼミ第7回】「そもそも感情ってどうやって湧いてくるの?感情の仕組み」参加者募集! 【映画学ゼミ第7回】「そもそも感情ってどうやって湧いてくるの?感情の仕組み」参加者募集!

感情はまだまだ謎が多く、本当に複雑で深い概念だからこそおもしろい!感情について少しでも知ることで、自分自身の情動コントロールにも少し役立つはずです。

映画『国宝』吉沢亮 映画好きが選んだ2025邦画ベスト

今回は、正式部員の皆さんに投票していただいた2025年邦画ベストの結果を発表!2025年の邦画ベストで上位にランクインしたのはどの作品でしょう?

ショートドラマ『復讐同盟 —サレ妻と愛人はクズ旦那を制裁する—』 私ならこうする!『復讐同盟 —サレ妻と愛人はクズ旦那を制裁する—』を観た女子の本音

ショートドラマ『復讐同盟 —サレ妻と愛人はクズ旦那を制裁する—』をトーキョー女子映画部正式部員の皆さんに観ていただき、感想や「私ならこうする!」を聞いてみました。

学び・メンタルヘルス

  1. 【映画学ゼミ第7回】「そもそも感情ってどうやって湧いてくるの?感情の仕組み」参加者募集!
  2. 【映画学ゼミ第6回】「鑑賞者のローカス・オブ・コントロールと、映画鑑賞における着眼点・感想の関係」参加者募集!
  3. 【映画学ゼミ第5回】「登場人物にみる人間の非合理性」参加者募集!

REVIEW

  1. 映画『スペシャルズ』佐久間大介(Snow Man)
  2. 映画『落下音』ハンナ・ヘクト
  3. 映画『ザ・ブライド!』ジェシー・バックリー/クリスチャン・ベール
  4. 映画『俺たちのアナコンダ』ジャック・ブラック/ポール・ラッド/スティーヴ・ザーン/タンディウェ・ニュートン/セルトン・メロ
  5. 映画『キング・オブ・キングス』

PRESENT

  1. 映画『オールド・オーク』デイヴ・ターナー/エブラ・マリ
  2. 映画『ミステリー・アリーナ』唐沢寿明
  3. ドラマ『外道の歌 SEASON2』窪塚洋介/亀梨和也/南沙良
PAGE TOP