REVIEW

キングダム

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『キングダム』山﨑賢人/吉沢亮/橋本環奈

本作は史実に基づき、中国春秋戦国時代を描いた漫画「キングダム」(原泰久/集英社)の実写映画化作品です。私は中国史にも疎いし、原作も読んでないので、まっさらな状態で観ましたが、まずそれぞれのキャラクター設定が新鮮でした。個人的には吉沢亮、本郷奏多、大沢たかおが演じたキャラクターが特に印象に残りましたが、全体的に配役がすごくハマっているという点でも、物語にすんなり入っていけると思います。そして、山の民がマッチョ揃いなので、マッチョ好きのツボにもピタリ(笑)。
これほど人気のある漫画が実写映画化されるとなると、反発が起こることも少なくないですが、脚本には原作者の原泰久氏も参加して、原作にアレンジを施しているという点で、原作ファンへの配慮も感じます。また撮影の一部は、中国の浙江省にある象山影視城で行われたとのことで、本作の壮大なスケールは損なわれず、圧巻の映像を目にすることができます。アクションシーンもふんだんにあるので、見せ方によっては飽きてしまう可能性もありそうですが、ドラマ性が強く、ストーリー展開にスピード感があるので、134分という上映時間もあっという間です。正直なところ、この規模の映画になると、洋画大作にはまだまだ及ばないという印象がこれまでありましたが、本作を観て日本作品のスケールも追いついてきたという実感が湧きました。ヒットしたら続編も作られそうな勢いを感じます。

デート向き映画判定
映画『キングダム』山﨑賢人/吉沢亮/橋本環奈/髙嶋政宏

壮大なスケールで描かれるアクション超大作で、女性キャラクターも活躍するので、老若男女問わず楽しめます。カップルで観て気まずいシーンはなく、初デートで観ても問題ありません。登場するキャラクターが多く、日本人からすると覚えづらい名前もたくさん出てきますが、敵味方の構図はわかりやすいので、ざっくりとその括りがわかれば、ストーリーについていけないということもあまりないと思います。でも不安なら公式サイトで人物相関図を予習しておくと良いでしょう。

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『キングダム』長澤まさみ

キッズやティーンの皆さんも大好きな世界観ではないでしょうか。カッコ良いキャラクターが登場するし、強い戦士達の戦いぶりは観ていて爽快です。痛々しいシーンが多少ありますが、苦痛になるような残虐な描写にはなっていないので、あまり心配しなくて大丈夫でしょう。

映画『キングダム』山﨑賢人/吉沢亮/長澤まさみ/橋本環奈/本郷奏多/満島真之介/髙嶋政宏/要潤/大沢たかお

『キングダム』
2019年4月19日より全国公開
東宝、ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
公式サイト

©原泰久/集英社 ©2019映画「キングダム」製作委員会

TEXT by Myson

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『ブラックフォン2』イーサン・ホーク/メイソン・テムズ ブラックフォン2【レビュー】

2022年に作られたシリーズ1作目『ブラック・フォン』から4年後を描いた本作でも…

映画『金髪』白鳥玉季さんインタビュー 『金髪』白鳥玉季さんインタビュー

今回は『金髪』で生徒の板緑役を演じた白鳥玉季さんにインタビューさせていただきました。“金髪デモ”を起こすキーパーソンである板緑を演じた感想や、撮影裏でのエピソードを直撃しました。

映画『TOKYOタクシー』倍賞千恵子/木村拓哉 TOKYOタクシー【レビュー】

クリスチャン・カリオン監督『パリタクシー』を原作とした本作は、東京にある柴又から神奈川の葉山にある高齢者施設までの道のりを舞台に、山田洋次監督が映画化…

映画『エクスペリメント』エイドリアン・ブロディ 心理学から観る映画59:研究倫理に反する実験とその被害『エクスペリメント』『まったく同じ3人の他人』

『まったく同じ3人の他人』というドキュメンタリーを観ました。生き別れた三つ子が再会する感動のストーリーかと思いきや、驚愕の背景を知り、研究倫理について改めて考えさせられました。そこで今回は研究倫理をテーマとします。

映画『コンビニ・ウォーズ~バイトJK VS ミニナチ軍団~』ヴァネッサ・パラディ ヴァネッサ・パラディ【ギャラリー/出演作一覧】

1972年12月22日生まれ。フランス出身。

映画『ブルーボーイ事件』中川未悠/中村中/イズミ・セクシー/真田怜臣/六川裕/泰平史/錦戸亮 ブルーボーイ事件【レビュー】

高度成長期にあった1965年の東京では、街の浄化のため、警察はセックスワーカー達を厳しく取り締まっていました。ただ、セックスワーカーの中には性別適合手術(当時の呼称は性転換手術)を受けて女性的な体をした通称ブルーボーイが…

映画『悪党に粛清を』来日舞台挨拶、マッツ・ミケルセン 映画好きが選んだマッツ・ミケルセン人気作品ランキング

“北欧の至宝”として日本でも人気を誇るマッツ・ミケルセン。今回は、マッツ・ミケルセン出演作品(ドラマを除く)を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。上位にはどんな作品がランクインしたのでしょうか?

映画『君の顔では泣けない』芳根京子/髙橋海人 君の顔では泣けない【レビュー】

高校1年生の夏、坂平陸(武市尚士)と水村まなみ(西川愛莉)はプールに一緒に落ちたことで体が入れ替わってしまいます。2人はすぐに元に戻ることができず15年を過ごし…

映画『スプリングスティーン 孤独のハイウェイ』ジェレミー・アレン・ホワイト スプリングスティーン 孤独のハイウェイ

物語の舞台は1982年。ブルース・スプリングスティーン(ジェレミー・アレン・ホワイト)は、名声を手に入れながらも、葛藤を抱えて…

映画『2つ目の窓』松田美由紀 松田美由紀【ギャラリー/出演作一覧】

1961年10月6日生まれ。東京都出身。

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画『悪党に粛清を』来日舞台挨拶、マッツ・ミケルセン 映画好きが選んだマッツ・ミケルセン人気作品ランキング

“北欧の至宝”として日本でも人気を誇るマッツ・ミケルセン。今回は、マッツ・ミケルセン出演作品(ドラマを除く)を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。上位にはどんな作品がランクインしたのでしょうか?

映画『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』ウェス・アンダーソン監督 映画好きが選んだウェス・アンダーソン監督人気作品ランキング

今回は、ウェス・アンダーソン監督作品を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。人気作品が多くあるなか、上位にランクインしたのは?

映画『宝島』部活:座談会/大友啓史監督 この映画で問いかけたい「宝」とは…大友啓史監督と語ろう『宝島』部活リポート後編

前回に引き続き今回は映画『宝島』の部活リポートをお届けします。後編では、事前に正式部員の方々にお答えいただいたアンケート結果について議論しました。今回も熱いトークが繰り広げられています!

学び・メンタルヘルス

  1. 映画『エクスペリメント』エイドリアン・ブロディ
  2. 映画学ゼミ2025年11月募集用
  3. 映画『おーい、応為』長澤まさみ

REVIEW

  1. 映画『ブラックフォン2』イーサン・ホーク/メイソン・テムズ
  2. 映画『TOKYOタクシー』倍賞千恵子/木村拓哉
  3. 映画『ブルーボーイ事件』中川未悠/中村中/イズミ・セクシー/真田怜臣/六川裕/泰平史/錦戸亮
  4. 映画『君の顔では泣けない』芳根京子/髙橋海人
  5. 映画『スプリングスティーン 孤独のハイウェイ』ジェレミー・アレン・ホワイト

PRESENT

  1. 映画『TOKYOタクシー』オリジナルパラパラメモ
  2. トーキョー女子映画部ロゴ
    プレゼント

PAGE TOP