REVIEW

燃えよ剣

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『燃えよ剣』岡田准一/柴咲コウ/鈴木亮平/山田涼介/伊藤英明

新選組は不動の人気があり熱烈に好きな方もいらっしゃるので、何がそんなに皆を惹きつけるのかと、新選組が関わるいろいろな作品は観てみるようにしていますが、正直なところ毎度興味が湧くのは沖田総司くらいでした(苦笑)。でも本作はそんな私にもわかりやすくて、ぶっちゃけ初めて近藤勇と土方歳三に興味が持てました。
歴史ものとして楽しむ方も多いと思いますが、チームを率いるリーダーシップ、組織作りという目線でも現代人の私達に参考になるストーリーで、立場的なリーダー、2番手に見えて実質上のリーダーといった関係性がとてもわかりやすく描かれています。岡田准一が演じる土方歳三がカッコ良くて、土方歳三が主人公ということもあり、自然に彼に感情移入しながら観てしまいますが、新選組ファンの方、歴史ファンの方だとどんな目線で観るのか聞いてみたくなる内容でもあります。
また、新選組の誕生前と衰退後も描かれている点で、新選組の影の部分も一層見えて興味が湧きます。政治的な駆け引き、仲間内の駆け引きと、人間のドロドロした部分もドラマチックです。気負わずに楽しんでください。

デート向き映画判定
映画『燃えよ剣』岡田准一/鈴木亮平

意外にラブストーリーの要素も入っていて、カップルで観るのも良いと思います。蘊蓄を一方的に語ると歓迎されるかわかりませんが、わかりやすく解説してもらえると嬉しい内容でもあるので、新選組に詳しい方は少しカッコ良い一面を見せられるかもしれません。でも歴史にそこまで詳しくなくても楽しめる内容なので気負わなくても大丈夫です。

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『燃えよ剣』柴咲コウ

「日本史、覚えなきゃ!」となると大変に思いますが、本作のような映画をきっかけに興味が持てれば勉強も楽しめるのではないでしょうか。幕末は多くの映画やドラマで描かれていることからわかるようにとてもドラマチックです。史実を基にしたフィクションや脚色があることはわかった上で観ることが必要ですが、誰でも知っているような歴史上の人物の名前も飛び交うので、本作鑑賞後または観賞前に幕末の主要人物について調べると頭に入りやすくなり、映画を観ながら知識を定着できると思います。

映画『燃えよ剣』岡田准一/柴咲コウ/鈴木亮平/山田涼介/尾上右近/山田裕貴/伊藤英明

『燃えよ剣』
2021年10月15日より全国公開
東宝、アスミック・エース
公式サイト

© 2021「燃えよ剣」製作委員会

TEXT by Myson

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『ブラックフォン2』イーサン・ホーク/メイソン・テムズ ブラックフォン2【レビュー】

2022年に作られたシリーズ1作目『ブラック・フォン』から4年後を描いた本作でも…

映画『金髪』白鳥玉季さんインタビュー 『金髪』白鳥玉季さんインタビュー

今回は『金髪』で生徒の板緑役を演じた白鳥玉季さんにインタビューさせていただきました。“金髪デモ”を起こすキーパーソンである板緑を演じた感想や、撮影裏でのエピソードを直撃しました。

映画『TOKYOタクシー』倍賞千恵子/木村拓哉 TOKYOタクシー【レビュー】

クリスチャン・カリオン監督『パリタクシー』を原作とした本作は、東京にある柴又から神奈川の葉山にある高齢者施設までの道のりを舞台に、山田洋次監督が映画化…

映画『エクスペリメント』エイドリアン・ブロディ 心理学から観る映画59:研究倫理に反する実験とその被害『エクスペリメント』『まったく同じ3人の他人』

『まったく同じ3人の他人』というドキュメンタリーを観ました。生き別れた三つ子が再会する感動のストーリーかと思いきや、驚愕の背景を知り、研究倫理について改めて考えさせられました。そこで今回は研究倫理をテーマとします。

映画『コンビニ・ウォーズ~バイトJK VS ミニナチ軍団~』ヴァネッサ・パラディ ヴァネッサ・パラディ【ギャラリー/出演作一覧】

1972年12月22日生まれ。フランス出身。

映画『ブルーボーイ事件』中川未悠/中村中/イズミ・セクシー/真田怜臣/六川裕/泰平史/錦戸亮 ブルーボーイ事件【レビュー】

高度成長期にあった1965年の東京では、街の浄化のため、警察はセックスワーカー達を厳しく取り締まっていました。ただ、セックスワーカーの中には性別適合手術(当時の呼称は性転換手術)を受けて女性的な体をした通称ブルーボーイが…

映画『悪党に粛清を』来日舞台挨拶、マッツ・ミケルセン 映画好きが選んだマッツ・ミケルセン人気作品ランキング

“北欧の至宝”として日本でも人気を誇るマッツ・ミケルセン。今回は、マッツ・ミケルセン出演作品(ドラマを除く)を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。上位にはどんな作品がランクインしたのでしょうか?

映画『君の顔では泣けない』芳根京子/髙橋海人 君の顔では泣けない【レビュー】

高校1年生の夏、坂平陸(武市尚士)と水村まなみ(西川愛莉)はプールに一緒に落ちたことで体が入れ替わってしまいます。2人はすぐに元に戻ることができず15年を過ごし…

映画『スプリングスティーン 孤独のハイウェイ』ジェレミー・アレン・ホワイト スプリングスティーン 孤独のハイウェイ

物語の舞台は1982年。ブルース・スプリングスティーン(ジェレミー・アレン・ホワイト)は、名声を手に入れながらも、葛藤を抱えて…

映画『2つ目の窓』松田美由紀 松田美由紀【ギャラリー/出演作一覧】

1961年10月6日生まれ。東京都出身。

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画『悪党に粛清を』来日舞台挨拶、マッツ・ミケルセン 映画好きが選んだマッツ・ミケルセン人気作品ランキング

“北欧の至宝”として日本でも人気を誇るマッツ・ミケルセン。今回は、マッツ・ミケルセン出演作品(ドラマを除く)を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。上位にはどんな作品がランクインしたのでしょうか?

映画『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』ウェス・アンダーソン監督 映画好きが選んだウェス・アンダーソン監督人気作品ランキング

今回は、ウェス・アンダーソン監督作品を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。人気作品が多くあるなか、上位にランクインしたのは?

映画『宝島』部活:座談会/大友啓史監督 この映画で問いかけたい「宝」とは…大友啓史監督と語ろう『宝島』部活リポート後編

前回に引き続き今回は映画『宝島』の部活リポートをお届けします。後編では、事前に正式部員の方々にお答えいただいたアンケート結果について議論しました。今回も熱いトークが繰り広げられています!

学び・メンタルヘルス

  1. 映画『エクスペリメント』エイドリアン・ブロディ
  2. 映画学ゼミ2025年11月募集用
  3. 映画『おーい、応為』長澤まさみ

REVIEW

  1. 映画『ブラックフォン2』イーサン・ホーク/メイソン・テムズ
  2. 映画『TOKYOタクシー』倍賞千恵子/木村拓哉
  3. 映画『ブルーボーイ事件』中川未悠/中村中/イズミ・セクシー/真田怜臣/六川裕/泰平史/錦戸亮
  4. 映画『君の顔では泣けない』芳根京子/髙橋海人
  5. 映画『スプリングスティーン 孤独のハイウェイ』ジェレミー・アレン・ホワイト

PRESENT

  1. 映画『TOKYOタクシー』オリジナルパラパラメモ
  2. トーキョー女子映画部ロゴ
    プレゼント

PAGE TOP